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星空案内の難しさよ

先日、星空案内人資格認定講座の7回目『星空案内の実際』を受講してきました。

講座の前半は、実際に星空案内をする際に必要なことであったり、注意点、講師の先生の実演などなど。

ずっと、星空案内人を目指してできるところまでやってみよう!と思いつつ、「私にできるかな?」「お客さん側の方が楽しいのでは?」と、ブレブレになっている部分もあり、「大丈夫!」「いや、無理じゃない?」のせめぎ合いでした。

でも今回の講座を受けて、改めて『学んでハッピー、伝えてハッピー』というハッピー二乗の法則のお話しを聞いて、「やっぱり頑張ろう!」と思えました。

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後半は、4〜5人のグループに分かれて、実際に星空案内をしてみましょうという内容。

約5分程度の星空案内をするのに、まず冬のダイヤモンドを作っている(?)6つの星座のうち1つを選ぶのですが、その場のノリでリーダーにされた私がジャンケン弱すぎて(笑)。

うちのグループは、あえて(?)あまりスポットライトが当たらない『ぎょしゃ座』の案内をすることになりました。

1つの星座について話すといっても、星座の見つけ方や、星座にまつわる神話、有名な天体などなど、何を盛り込み、どんな流れで話すか? さらっと触れるのか、ちょっと突っ込んだ内容まで踏み込むか、それらをまとめるのが結構大変でした。

やはり伝わらないことには意味ないので、あまりマニアックな話は入れないでおこうとか、でも基本的なことだけだと5分持たないねとか、その匙加減?バランス?が難しかったです。

結果、「ぎょしゃって何?」という話から、ぎょしゃ座の神話、カペラの意味、カペラの特徴という流れになりました。

『ぎょしゃ座』に関して、「全1等星の中でも最も北に位置するカペラは、太陽と同じ黄色巨星」程度の知識しかなかったのが、今回星空案内のためにいろいろと調べてみて、北海道の北の方では一年中沈まないとか、カペラは4重連星だとか、新しく知ることも多くて楽しかったです。

それ以来、冬のダイヤモンドはよく見上げているにもかかわらず、あまり気に留めることのなかったカペラにも目が向くようになりました。

他のグループの発表も面白くて、同じ星座の案内でもグループによって視点が違ったり、紹介方法が違ったりして、星空案内に正解はないんだなぁと改めて思いました。

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さて、講座はこれで全て終了。
無遅刻無欠席で受講し、レポートも提出済(もちろん全て合格)。
残すは、資格証の授与式&懇親会のみ。
あっという間の5ヶ月でした。

このまま何事もなければ、晴れて(?)星空準案内人となるわけですが、正の星空案内人(星のソムリエ)になるにはどうしたらいいのか? どのくらいで正になれるのか?などなど、スタッフさんに聞いてきました。
(※おそらく実施団体によって違うと思います)

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まず、準案内人から案内人になっているのは2割強。
「倍率2割かぁ〜」と思ってしまいますが、他の資格試験と違って、難易度が高いわけではないそうです。
(準案内人の資格取得よりはハードルが上がりますが)

実技試験と他の予定が被ってしまって受験できない、試験日が悪天候で試験が実施できない等、機会を逸するうちにモチベーションが下がって試験を受けるに至らないなど、様々な要因があるそうです。

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どれくらいの期間で正になれるのか?

個人差や試験のタイミングなどの運もありますが、1〜2年あればなれるとのこと。
ちなみに以前は2〜3年と聞いていたので、「私は5〜6年かけて受かればいいかな〜」と思っていたのですが、そんなにかからないと言われました(笑)。

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観望会や天文台でお手伝いをしながら徐々に技術を身につけ、実技の単位を取得していきましょうとのことだが、勉強会や練習会はあるのか?

これは、私が受講しているところでは準案内人後の勉強会等はないようです。
実技試験の時に見学ができるそうなので、それで覚えるか、観望会の時に先輩方の観察しまくるか…。

自分で望遠鏡(赤道儀)を持っている人は有利ですが、私のように経緯台しかないのだが…という人はどうしたらいいのか…。

講座で一度組み立てに挑戦させていただいたし、実際に動かしもしたけど、見ているだけで覚えられる自信がない(泣)。
いや、覚えるしかないのだが。

まだ準案内人の資格証すら受け取っていない私が言うのもなんですが、私のような人のために今後、練習会とかできるようになるといいですよね。

ただ、安いものではないので、万が一壊されちゃったら…と思うと、軽々しくは提案できないのですが。

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『赤道儀なんて持ってないし!』という私には前途多難な気もしますが(笑)、幸いスタッフさん達は優しくて良い方たちばかりなので、これからも安心して楽しく学ばせていただこうと思います。




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