【写真撮影】ウェディングフォトにおける構図の決め方
知人に自分の考え方を記録に残しておく(言語化しておく)と、後輩に教える手間が省けるって言われて、なるほどーと思ったので、僕が写真(ウェディングフォト)を撮影する際に考えていることとか。
前提としてウェディングフォトでは時間内に撮影しないといけない枚数とかマストのポーズがあるので、最高の一枚を撮る"作品"撮りとは違って、ある程度フォーマットで撮る部分があると思う。僕としてはフォーマットがあることで余計なことを考える時間が減るし、その分の余裕をお客様のケアとか、アドリブ(小物だったりお花や太陽などの自然現象、そのときしか撮れない写真)の撮影に回してるので、考える要素を減らすというのは結構重要だったり。
で今回はそのフォーマットの話になるけども、基本上のものほど優先度が高いと思って頂いて。
(1)まずチャペルの十字架やサンセットの夕日など、絶対に入れたいものがある場合は、当たり前だけど太陽の方向が悪かろうが余計なものが写ろうが最優先でそれを入れた構図。他のなによりも優先する。
(2)(1)がない場合は、「逆光〜サイド光寄りの逆光」の範囲で構図を探す。
おおまかに順光→ディティールが細かく出る、空や海などの色がよく出る。逆光→肌の凹凸などディティールが潰れる、髪などの輪郭が光って背景と被写体を分離しやすい。と思っていて、顔のシワなどのディティールを撮られて喜ぶ新婦さまはいないと思うので、引きの写真で空とか海がメインだったり指輪などの物撮りを除き、基本は逆光寄りの範囲で構図を探してる。
(3)(2)の中から通行人だったり、海なら対岸の工場地帯とか、写したくないものが写らない範囲に絞る。
(4)(3)の範囲で撮れるポーズを取捨選択する。おふたりのご要望とか、前後のポーズとかぶらないとか、新婦さまを動かさないで撮れるとか(ドレスを手直ししないといけないので)、今撮らないと面倒なポーズとか考えて。
(5)最後に寄りか引きか、煽りか俯瞰か、画角も含め、一番映える構図を詰める感じ。○○構図とかは一々気にしないけど、三分割構図だけはよく使う。
他に考えてることあるかな?ざっくりこんな感じで構図を決めてるはず。
室内や夜で自然光使わない状況だと光源を自分でコントロールできるので(2)がなくなるけど、ストロボを調整する時間が増えるので、別に早くはならない。
以上、当たり前のことだと思うけど、意外と言語化してる人少ないと思うので参考になれば。
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