見出し画像

デザイナーこそ組織づくりに向いているって話 #スタートアップ #組織 #Voicy

こんにちは、VoicyでUX/UIデザインをしているスタミです。

今回はVoicyの組織作りを紹介しながらデザイナーが組織づくりに向いているという話をします。
以前入社エントリーでも触れましたが、Voicyでは「組織もプロダクトと捉えてアップデートし続ける」文化があり、私はそこに共感して入社しました。
実際に自分も組織づくりに参画してみての振り返りの側面が強いので、他の組織でどの程度再現性があるかどうかはわかりませんが、主に50人規模くらいのスタートアップに所属する人たちの参考になればと思います。
デザイナーと一言で言ってもいろいろな業界、扱う対象があると思いますが、ここで言う「デザイナー」は分野問わずいろいろなもののUX設計、改善に携わっているデザイナーだと思ってください。

全社横断の組織づくりプロジェクトチーム

「組織づくり」もいろいろな粒度で捉えることができると思いますが、Voicyではその一部が社員の意思によってカスタマイズしていけるようになっています。
CFT(クロスファンクショナルチーム)という全社横断プロジェクトチームを組んで、日々取り組んでいるのですが、例えば私は「行動指針」チームに所属し、半年間ずっと「どうすればもっと社内に行動指針を浸透させられるか」に向き合いました。
行動指針チーム自体は以前からあり、立ち上げは行動指針自体を作るところからだったそうで、そこから半期毎にメンバーを入れ替えながら今に至るということらしいです。
他にも「越境コミュニケーション」チームなら業務上あまり関わりの無いメンバー同士のコミュニケーションを促す、「MTG」チームなら全社のMTGに関する課題を可視化&改善するなど、それぞれのチームが課題に向き合い組織改善に取り組んでいます。
以下2点が功を奏しているのか、有志チームながら参加率は非常に高く、肌感だと9割くらいの社員が参加してそうな印象でした。

  • 目標や活動内容はチームに入ってから自分達で決められる

  • 活動期間が半期と決まっている

個人的には自分が課題感を感じるところに自分自身が直接テコ入れしに行けるのが素晴らしいと感じているのと、内輪のことでもいい加減にならずにちゃんと数字を用いて客観的に振り返り共有をしたりするので、全社的に組織課題の解像度が高く、組織作りを他人事、他責にしない仕組みになっているなと思います。
もちろんサブタスク的な位置付けではあるので、かなり限られた時間の中での取り組みにはなりますが、良いサービスを作るためにもまず良い組織をつくることは重要だと思うので、今後もできる限り取り組んでいきたいと思っています。
たとえ一部でも自分が意志を持って組織づくりに参画すると自分事として捉えることができるので、スタートアップにはとてもおすすめの取り組みです。

実際にやったこと

Voicyの行動指針

会社の「ミッション」「ビジョン」を実現するためのメンバーの理想的なスタンスや行動のために定められた14個の指針。
これがはっきりしていると意思決定や認識の足並みが揃うので、全社共通の合言葉のような形で浸透している状態が理想ですが、14個もあって一朝一夕には身につかない&メンバーの入れ替わり等で理解度を均一に保つことも難しいため、常に浸透を促す施策や仕組みが必要です。
過去に社内のslackにメンバーの行動指針体現を讃えるための行動指針スタンプの導入や、行動指針を体現したメンバーを表彰&インタビュー放送をVoicyの社内チャンネルで発信するなどの施策が実施されていました。

行動指針チームのメンバー構成

ファシリテーター:1名(社内のCFT全体を俯瞰して監督)
デザイナー:2名
エンジニア:2名

チームとして実行したことサマリ

  • slackの行動指針スタンプの使用回数を集計し、その数字を中心にKPI策定や振り返りを実施

  • slackでできる行動指針占い

  • 行動指針スタンプがついた投稿が流れてくるslackチャンネル開設

  • インタビュー放送の切り抜き動画「行動指針劇場」を作成し、slackや全社MTGのコンテンツとして流す

  • 1月に運と行動指針が記載された「Voicyおみくじ」

エンジニアとデザイナーの集団だったのでその辺が施策ラインナップに現れていますね(デザイナーはそもそも3人しかいないのにそのうち2人がこのチームに固まっていたw)。

デザイナーとしての取り組み

普段からプロダクト開発において課題の発見、目標にヒットする施策案出し、導線設計、クリエイティブ制作などをしているので、社内に対してもただ同じように整理して実行しただけではありますが、おそらくそういうマインドセットで社内のことに向き合うことが一番難しいです。
時間も限られている中で施策を実行するための時間をどう捻出するかまで含めて本気でやりましたね。

ちなみにこういった活動の印象ががだいぶ色濃く出たせいか、2月のキックオフイベントで「行動指針賞」を受賞するにまで至りましたw

UX設計に携わっているデザイナーこそ組織づくり、改善に向いている

やってみて改めて、組織って本当にプロダクトやサービス開発と同じだなと実感しました。
なのでUX設計に携わっているデザイナーはぜひ一度小さなことからでも組織づくり、改善に取り組んでみてほしいなと思います。
本当にユーザー(この場合は自分達!)の声を聴いたり数字を見て、課題を見つけたり、施策を考えて実施すれば本当に改善することもあるし、逆に放置すればどんどん数字が落ちていって組織崩壊しそうになることだってある。
「組織づくり」と聞いて想像するのは、何か難しい制度を整えることだったり、強いリーダーシップを持って統率することだったりするかもしれませんが、全然それだけではないんですよね。
こういうものをどうにかうまく設計して良くしたい、もっとこうすれば良くなるかもって思うのがデザイナーじゃないですか。
小さなことから始めてみませんか。
すごく向いていると思います。

一緒に組織もサービスも作りませんか

Voicyではデザイナーをはじめ全職種で積極的に採用活動をしています。
Voicyで働くことに興味のある方、応募フォームやMeetyからのご連絡ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?