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移住者農家が願うこと。

私たち夫婦で運営しているカフェ&シェアスペース「星空スペース」では、移住して米農家になった結農園と一緒に、毎年、農業・里山体験イベントを開催しています。

2016年にはじめて、はや3年。田植えや稲刈りはもちろんのこと、竹を切り出して流しそうめん台をつくったり、生きもの観察をしたり、お餅つきをしたり、毎回多くの方に参加していただきました。

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(過去のイベントの様子はこちら「結農園×星空スペース 農業・里山体験」)

4年目を迎える今年。2020年は、少し形を変えて開催することにしました。

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今年は、農家を目指す方向けの年間講座です。今までとは大幅に変えた理由は、結農園の関谷夫妻の熱い思いからでした。

結農園からのメッセージには、若手移住者農家の願いが詰まっています。

(結農園facebookページより引用)

【「ゼロから始めるお米農家講座」を始めます】
「ゼロから」と謳っているとおり、農業経験の全くない方を対象としています。
農業を新しく始めるのに、多くのお金がかかるのが一般的です。また、地元の人間でないと、農地を借りるのも一筋縄ではいきません。

私たちも、お金がない、知り合いも居ない、家もない。そのような中でお米農家になるべく、歩んできました。

そこで得たノウハウは、これからお米農家になろうとする人にはきっと役に立つだろうと思っています。

そもそも、このお米農家講座を始めようとした経緯は、自分たちの生活を守るため、そして地域の農業を守るためです。私たちが住んでいる地域では、広大な農地があるわけではなく、全ての耕作者が判るし、どの田んぼを誰が作っているのかも判るような、比較的狭くて”閉じた”環境であると言えます。ですが、現在耕作している方たちは70代の方がほとんど。これから農地を担っていける人は年齢的に私達くらいです。

この地域の農地を私達だけで担っていくには、正直キビシイ。
規模を大きくするには、多額の投資が必要ですし、現在の米価では投資を回収できるかどうかも分かりません。最悪こちらが潰れてしまうかもしれません。だから、あまり規模を大きくしたくはありません。

だけど、これまできれいに管理された農地を荒らしたくありません。周りの農家さんからも、農地を守っていきたい。なんとか担っていって欲しいという切実なお気持ちがビシバシ伝わってきます。

この矛盾した2つの事象を解決するために考えたのが、「自分たちみたいな人間をもう一人増やすこと。」

私達の地域の農地の規模ならば、もう一人居れば、話が大きく変わるんです。
なので、この講座の最終目標は、私達が住んでいる地域で一緒に農業を担ってくれる人を一人増やすことです。この講座だけで農家になれるわけではなく、長期的な研修も必要になっていくでしょう。そちらも方もおいおい手を付けていこうと思っています。

まずはその足掛かりとしての農業講座です。

現在、緊急事態宣言を受け、スケジュールは休止中です。まだいつからできるか分かりませんが、途中からでもやろうと思っています。

まずはこういう農業講座があるよってことを頭の片隅に置いて頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします。

結農園

地域の状況を日々みている関谷さん。移住して、地元の農家さんと一緒に米づくりに取り組んでいくことは簡単なことではありません。大変なことも多いことでしょう。 

それでも、今、自分ができることは何か、理想と現実とうまく折り合いをつけながら、見つけた答えは「もう一人、自分と同じような人を増やす」こと。

たった一人?と思うかもしれません。

でも、たった一人の力が大きな力になるのです。

少子化が進み、若手がいない地域にとって「ひとり」の力って本当に大きい。

一人いれば、田んぼが1枚、復活できるかもしれない。

一人いれば、今まで1週間かかっていた仕事が3日で終わるかもしれない。

責任ももちろんあるけれど、目の前の人に必要とされて期待されていることをヒシヒシと感じるのではないでしょうか。

「自分の仕事は、誰のためになっているんだろう」なんて、正直、思う暇がないかもね。

自分の存在意義とか、自分の仕事とか、農業を通じて今一度見つめなおしてみたい方に、地方の環境は、実はピッタリだと思います。

まずは、講座に参加して、農家、という新しい働き方に触れてみませんか?


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星空スペースの立ち上げと共に、はじめた、結農園とのコラボイベント。

最初は参加者がなかなか集まらず、不安なことも多かったけれど、気がつけば、市内外問わず遠方からも多くの方が参加してくださるようになりました。毎回楽しみにしてくださるリピーターの方も増えました。

あのまま、同じような形で開催しても、もしかしたら多くの人に参加し続けてもらえたのかもしれない。でも、あえての方向転換。新しい企画に挑戦することにしました。

毎回、イベントが終わるたびに振り返りをし、自分たちがやりたいことは何か、大事にしたいことは何か、話し合って来たからこそ、新しい挑戦をすることができたのだと思います。

『同じことをしていたら、その先には衰退しかない。だって時代はどんどん変わっていくのだから。』

かつて務めていた会社の上司に言われた言葉。今もずっと残っています。

こんな時代だからこそ、少しだけ覚悟を決めて、新しいことに挑戦することを大切にしたいと思います。



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1982年千葉県生まれ。大学卒業後、東京での会社員を経て2011年、千葉県いすみ市へ移住。古民家シェアハウス「星空の家」、「星空の小さな図書館」、「星空スペース」を立ち上げ、2018年に株式会社スターレット(http://starlet.koto.blue/)設立。

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