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人生で初めて好きになった洋楽



出会い

 父が古い録画(VHS)を整理している時に、何か話があって部屋に入ってきた私が、偶然TV画面に再生されていた「オーストラリア政府観光局」のCMに反応し「今のもう一回観たい」と言い始め、その後「もう一回観たいループ」に突入したため、父がVHSのリモコンの使い方を私に教えて「そのうち飽きるだろ……」と放置するも、30分以上を経ても「ループ」が継続したため、流石にストップがかかり……、「大丈夫か?」と声をかけられた記憶。けれどその後の記憶は一切ないため、父の記憶に頼ると、どうやら以下のような会話があったらしい。

父:大丈夫か?
私:ん?
父:好きなの?
私:うん
父:どこが好きなの?
私:全部
父:この音楽も好きなの?
私:うん
父:えっ、この音楽も好きなの⁉
私:うん
父:これからも何回も聴きたい感じ?
私:うん

 で、ただならぬ雰囲気を察した父が、後日CDをプレゼントしてくれた……、というのが馴れ初め(人生で初めて好きになった洋楽との出会い)です。

※私の人生の方向性を変えた、『オーストラリア政府観光局』のCM


人生で初めて好きになった洋楽(曲)

Yothu Yindi(ヨス・インディ) 『Djapana(ジャバナ)』


後日譚

 CD(国内版)をプレゼントしてもらった私は、数週間ほど毎日アルバムを聴いていたらしい。
 で、その後突然聴かなくなったらしく、父が「もう飽きちゃったの?」と聞くと、「もう全部覚えた」と言ったらしい。
 きっとこの曲とアルバムのリズムが、身体からだに沁み込んだのだ。
 もちろんCDは今も大切に所持しております。

 ただ、当然ながらその後の人生において、リアルの友達と音楽の話で盛り上がることは一度もありませんでした(流行りを勉強してなんとか話を合わせていた)
 ちなみに『Djapana(ジャバナ)』を、当時仲の良かった子に「これめっちゃいいからちょっと聴いてみて!」と聞かせたら(お塾のおともだち)、その子は突然大爆笑しました。どうやら冗談だと思ったらしいのです。
 その後お互いに、相手の気持ちと思考に気付いた瞬間からの「めっちゃ気まずい雰囲気と沈黙の数秒間」、そして「おともだち関係終焉開始の会話」は、忘れられません。

・最高に気まずい沈黙の数秒間(私の戸惑う表情を見たおともだちの表情が笑顔から引きつった顔へと徐々に変化……)
おともだち:えっ、コレほんとにスキなの?(๑°ㅁ°๑)
私:うん
おともだち:え~、嘘かと思ったぁ~💦ヾ(;´▽` )
私:え、コレ良くない?
おともだち:う~ん……うふふん(⌒_⌒; )
私:(´・ω・`)

※普通の小学生に無理なのは(CMの映像も無しでしたし)、今ならわかる。おともだちちゃんごめん(笑)


おまけ 「人生で2番目に好きになった洋楽」

Mory Kanté(モリー・カンテ)の『Yeke Yeke(イェケイェケ)』

 これ⇧は父に連れていってもらったタワーレコードにて、なんかビビッときてジャケ買いしました。
 Mory Kanté(モリー・カンテ)の『Yeke Yeke(イェケイェケ)』は、80年代にヨーロッパのディスコで流行ったらしく、色々なバージョンがあるのですけれども、多分これが一番最初のバージョンなんじゃないのかな……音的に……、素朴な印象を受けます。
 大人になってからネットにて他のバージョンも聴きましたけれども、リンクを貼った(CDを所持している)バージョンが個人的には一番良かったです。ジャケットの雰囲気と直感って大切だな~って(笑)
 ちなみに輸入盤です。

 ※あと、当然ながらこの曲は、父以外には誰にも聴かせませんでした👍


 三番目は……
 覚えてないんですよ……
 たぶん上記2枚にて洋楽への扉が開かれ、一気に色々聴き始めたのだと思います。
 
 というわけで私の洋楽への旅は、オーストラリアとアフリカから始まった……というお話でした。
 皆さんも人生で初めて好きになった洋楽、きっと覚えているのでは?


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