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産まれて初めての夏休み、ありがとう。

我が子はもう3歳と5歳、産休と育休も早々に終えずっと保育園通いだったので二人と約一ヶ月間の長い夏休みをまるっと一緒に過ごすことが、初めてに近かった。

近かった、というのは、コロナで幼稚園が今年の4.5月は二ヶ月自粛になったことでこんなに一緒にいるの初めてだなぁという感慨深さはその時に味わったから。

6.7月に幼稚園が再開し、子ども達のいない9:00〜14:30は、私にとっては喜びで、それまで母ではない自分が次々と休業しますとシャッターを降ろしていったけれど、ひとり時間ができた途端、再び開店し始めた。私の街がまた活気づいていったのを感じた。

ちょうど良い子ども達との距離感がとても心地よく、それらを味わってしまったので夏休みが来るということにどんよりした。子どもたちは可愛くて、愛おしい。

7:30〜17:30まで保育園に預けていた時は、もっと子ども達と一緒にいたかったし同じ場所で長時間大人数と過ごすことへの疲れが見えたので子どもへの罪悪感も持っていた。これが預ける時間が半分になると、子どもとの時間、自分との時間がバランスよく、一人で過ごすことが私にとってどれほど大切なのか身に沁みた。

長いなぁと思っていた夏休みがあと1週間となり、この生活がずっと続けいてもいいと昨日は思っていたけど、今日はもう早く終わってくれと思う。続けばいいと思っているのも、子ども達がこのサイズとこの力量で、私の体力も気力もある程度頑張れる年齢でのことだ。今日は、何もしないでも疲れる。

衣食住は守るが適当

衣食住に関して子ども達と生活することにそれほど苦はない。ご飯を3食用意しなければいけないのだって、楽をすれば面倒だけど余裕。レンジでチンのもの、ヨーグルトとかバナナとかハムとかチーズとか納豆ご飯とかレトルトカレーとか、毎食包丁を握るなんてことはない。朝と昼はみんな一緒に食べているわけじゃない。下の子は私と食べたがるので一緒に食べるけど、上の子は自分のペースで食べたい。私も気持ちがよくわかる。お腹が空かない限り食べなくたっていい、というかお腹が空いた時にご飯を食べるのが一番美味しいのでそうしている。夜は話したいのでテレビはつけずに一緒に食べる。いや、やっぱり観ることもある。

おもちゃの散らかりも声はかけるが自分でさっさと片付ける。

片付けてスッキリ気持ちがいいのを一番感じるのは、自分だ。ついでに子ども達がスッキリしているのって気持ちがいいって思ってくれていればいい。遊び終わったものは片付けなさい!と言ったって、子どもに“遊び終わった”はないから、片付けを始めた途端に遊び出す。それに怒ったって仕方のないこと。子ども達が片付ける理由は、ママが怒るから。ただ好きに遊んで、後片付けは勝手にママがやってくれるのが当然だと思うようになったら恐ろしいから声かけはする。シンプルに「片付けるね。」って言って終わったら「スッキリすると気持ちいい」「部屋が広くなったねぇ」と口に出して言う。

親のように

我が子の年齢からすると、どう過ごすも、割と親次第なところがある。親がぐうたらすれば同じようにぐうたらするし、家事にせっせと精を出していると不思議とおもちゃで遊び出す(うろちょろ×2のこともあるけど)。

夏休み前、幼稚園から【なつやすみせいかつひょう】というものが配られた。天気・歯みがき・片付け・約束(親と決めた約束)のチェック項目がある。どれも割と毎日習慣付いていることなので物足りなさを感じるが、毎日続けるならこれくらいの方がいいのだろう。チェックをすることで、やったことを自覚するために作ってくれたものだと思う。三日間、私が声かけをしたり一緒に机に向かえば違ったのだと思う。思えば私も夏休みの宿題は最終日に焦るタイプだった。

ちなみに、子ども達の夏休み中、夫の休みは無かった。家族でどこかに出かけ、夏の思い出を作ることはできなかった。そのことを友人や家族に話すと、可哀相に・・・と思われるようで私は悔しかった。私と子ども達だけでも家族なのに、父親がいないと欠けていると思う。欠けたまま120%楽しくて幸せな気持ちにはなれなくて、こんなことを思ったらシングルマザーは幸せにはなれないと言っているようなもので最悪だ。でもまだ我が家は離婚したわけではなく、だからこそ悲しいのかもしれない。繋がっているのに、繋がっていないのが一番悲しいことだ。

産まれて初めての夏休みを特別なものにしたいという気持ちがあったのに、振り返ると、嘆息してしまう。

子ども達はどうだろう。

始まった幼稚園、「あ〜たのしかった!」「つかれた〜!」「はやくまた◯◯ちゃんにあいたいな〜!」笑っている。夏休みも、コロナで、暑くて、大して出かけることできなかったけど毎日、笑ってくれていた。私も。

どんなことと比べたって子ども達と一緒にいる時間に勝るものはない。それがわかっただけで、そう感じることができただけで、いい夏だった。

記事の前を“産まれて初めての夏休みが終わる”にしていたんだけど、やめました。

母たちを、子どもたちを、私も応援します。