「意識高い系」の教えを凌駕した「男の友情」。
誰も尊敬したこともなければ
誰も友達だと思ったこともないこの私は
仮初でも「友達」ができたとしても長続きすることはなかったし
どちらかというと厄介者として遠ざけられることの方が多く、
人生で家庭でも会社でも居場所を感じることはなかった。
そんな傲慢で身勝手極まりない
自分の両親ですら尊敬したことのない私が、
人生で初めて尊敬した人間がいた。
中途の「使えない危険人物」
彼は会社で当初は「使えない」というだけでなく
「危険人物」の悪評もいただいていた。
私は彼について