星野源「サピエンス」私的曲分析

また、この曲も「音楽」という言葉が入っている。

ホラー映画の緊迫するようなメロディーから始まって。そのメロディーはこの曲のメインを走っていくのだが。人間の光と影を表しているような気がした。階段のように上がり下がる音階は気持ちの波のようで。機械になりたい。なれない。と歌う矛盾を聞くと結構感情的曲なのかもしれない、とも思う。

憎いドロドロをこうやって音楽に変化させることによって発散させる。消化させる。心では相当えげつないことになっているのだろうに。言葉は繊細だ。

たくさんの矛盾がいっぱい入ったサピエンス。メロディーは暗く気持ちよくない。時々抑える綺麗めな歌詞。かと思えば泥水蹴って走り出している。言葉の洪水が続く曲。

この、どうにも締め切らない。終わりが見えない文章と同じで、曲もはっきりしなくて、終わりが見えない。


メリークリスマス。で終わろうと思う。

いつか写真と音楽で溢れて、ふらっと吸い込まれる個展ができるように。その他は現像代などに、あてたいと思います。ぜひ、よろしくお願いいたします。