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ukka 全曲披露ライブ「ALLOUT SECOND」ライブレポ

2022.11.03 ukkaの全曲披露ワンマンライブ「ALLOUT SECOND」に参戦しました。

2019.11.16 よみうりランド日テレらんらんホールで開催された全曲披露ワンマン「ALLOUT」。当時のグループ名は「桜エビ〜ず」で、このALLOUTの終わりにサプライズで改名が発表されukkaになりました。
そこから3年。
メンバー変遷があり、楽曲も29曲から44曲(+未解禁曲3曲)に増え、さらには改名3周年である2022.11.16にはメジャーデビューを目前に控えている今。だからこそ開催されることに意味がある、「ALLOUT SECOND」。

そんな特別な思いもありつつ、けどせっかくよみうりランドに来たのでライブ前は普通に美味しいもの食べたりアトラクションに乗ったりと園内を満喫して〜とお気楽に過ごしてから、いざライブに挑みました。

もあちゃんオススメのばくだん焼
りじゅちゃんの好きなモルカーのコラボイベント中だった
ハシビロコウと共に空を飛ぶアトラクションに乗った

セットリスト

00. overture
01. Believe
02. MORE!×3
MC
03. 恋、いちばんめ
04. オスグッド・コミュニケーション
05. can't go back summer
MC
<らんらんメドレー>
06. ボクエール
07. 嘘とライラック
08. ウノ-ウノ
09. お年頃distance
10. 360°シューティングガール
11. 急なロマンティック
12. さいしょのさいしょ
13. みしてかしてさわらして
14. グラジェネ
15. 帰れない
16. はっぴースキップ☆ジャンプ
<メドレーここまで>
MC
17. 初恋模様
18. こころ予報
19. わたしロマンス
20. Magik Melody
MC
21. ガールズナイト
22. Shining City Lights
23. Party goes on.
24. ファンファーレ
25. WINGS
VTR(村星りじゅ、茜空、川瀬あやめ)
26. 時間。光り輝く螺旋の球。
27. おねがいよ
28. ねぇ、ローファー 。
VTR(芹澤もあ、結城りな、葵るり)
29. ニューフィクション
30. Poppin'love!!!
31. 灼熱とアイスクリーム
32. せつないや
MC
33. 214
34. 空想トラベル
35. AM0805の交差点
MC
36. まわるまわるまわる
37. タリルリラ
38. エビ・バディ・ワナ・ビー
39. キラキラ
MC
40. アフタヌーン・グラフィティ(初披露)
41. それは月曜日の9時のように
MC
<アンコール>
42. 僕らのハジマリ
43. Viva la Vida
MC
44. リンドバーグ
MC

ライブ映像

※2023.01.02追記

公式Youtubeにて、「ALLOUT SECOND」のライブ映像が無料配信されました!!!!!!
ライブレポ読んでる場合じゃねえ!!!!!!
みんなこっち見て!!!!!!

動画が前編・後編に分かれているので、プレイリストでくっつけました。
これを再生してもらえれば連続して見れるかと。

ライブレポ

200分にも及ぶ長尺のライブだったのでさすがに全曲の感想は覚えてないので、印象に残ってることを飛ばし飛ばしで書いていきます。

座席はBブロックの下手側通路。らんらんホールは前方のAブロックが平面、後方のBブロックが段差になっていて後ろでもかなり見やすい。
それに加えて、今回はAブロックとBブロックの境目になっているところにサブステージが作られていて「えっ、ここにメンバー来たら超近いじゃん!!?」と開演前から期待が高まっていた。

前回のALLOUTを彷彿とさせるオープニング映像が流れる。
映像が終わり『overture』がかかるのと拍手が沸くのは同時だった。
メンバーは赤い新衣装で登場した。
当日のグッズで衣装は先行お披露目されていたけれど、実際その身を包んだ姿を見て、鮮やかな赤が戦闘服のようなカッコよさだと思った。

1曲目の『Believe』は前回のALLOUTでも1曲目に歌われた、桜エビ〜ず時代の大切な曲。
3年前に『Believe』を見たとき、私はまだ桜エビ〜ずのライブに行くようになって1年も経っておらず、octave新規だったのでそれ以前の楽曲の知識はからっきしだった。
『Believe』はメンバーがずっと大切にしてきた曲だということも知らなくて、「1曲目、知らない曲だ。なんでこの曲を1曲目にしたんだろう?」とぼんやり見ていた記憶がある。

3年後の今『Believe』を見て、開幕早々グワッとエモーショナルな気持ちになった……かというと、そうでもなかった。
いくつか想像していた1曲目の予想、そのうちの1つだったから、予定調和であり期待通りであった。でもそれはネガティブな意味ではなくて、「私の期待するukka像」の通りだったから、どちらかといえば「じんわり嬉しい」気持ちで見ていた。

『Believe』の後半になるにつれて、その歌詞が私の中に沁み込んでいく感覚があった。

輝きたいよ この場所で
美しい未来へ きっと繋がってるから
夢は叶うよ 諦めないで
疑わないで 走り続けてたいよ
信じてるんだ 涙の向こうへ
長い夜の向こうへ 朝日指す その日まで
夢の先に続く 路の途中で
いま わたしたちは 輝いてる
いま 確かにほら 輝いてる

『Believe』

後半の歌詞は、まさに今のukkaのことを歌っているような……ううん、今のukkaそのものと言うより、6人の「こうありたい」という願い、理想、希望が詰まっているような、そんなふうに見えた。
「輝きたいよ」と歌う6人がキラキラと輝いて見えて、気づいたら泣いてた。
3年前分からなかったこの曲の意味が、3年越しに分かった、ような気がした。

『Believe』のエモーショナルな余韻に浸る間もなく、2曲目に底抜けに明るい『MORE!×3』が始まった。
『MORE!×3』でちょうど1年前の舞浜のことを思い出して、でも1年前と比べて見違えて良くなった『MORE!×3』が本当に楽しかった。
今日連番していた友人は、去年の舞浜アンフィシアター公演以来2回目のukka現場の友人だったから、一緒にまたこうして見ていることが嬉しかったし、「この曲できっとこの1年の積み重ねを感じてもらえるだろうな」と思いながら見ていた。

3曲目の『恋、いちばんめ』も、3年前にはなかった曲だ。
改名後、ukka名義として最初の曲。
過去と現在を繋ぐような始まりの3曲だと思った。

『MORE!×3』だったか『恋、いちばんめ』だったか、序盤のどこかであやめちゃんのボーカルがめちゃくちゃ良いパートがあった。
いや元々あやめちゃんのボーカルはめちゃくちゃ良いんですけど、その中でも「バチン!」と音が一段と大きく聞こえてきた瞬間があったんですよ。
私は推しメンの茜空ちゃんばかり見てるオタクなのであやめちゃんパートでも空ちゃん見てたら、横から「バチン!」が聞こえてきて「うわっ!何、すごっ!?」と一気に気持ちをあやめちゃんに持ってかれてびっくりした。

序盤だけじゃなく、今日はあやめちゃんの歌声が「バチン!」と聞こえてくる瞬間が何度もあった。

それから、『恋、いちばんめ』といえば、あやめ空のハモが好きで。空ちゃんのハモリの可愛さと綺麗さのバランスが大好きで。
今日も良きハモリでした。ありがとうございました。

「押された背中に」で向かい合った空もあが自然体で笑ってるシーンも良かったなぁ。
自然体な笑顔が可愛いのはもちろんなんだけど、全曲披露ライブという大きなプレッシャーがかかってるはずのステージで、3曲目にしてリラックスした表情が見えたっていうのが嬉しかった。
「あ、大丈夫だな」と。この後控えた41曲も、きっとこの6人ならやってくれる。やりきれる。そう思えた瞬間だった。

ラストの「君のことほしいの」は歌い方から表情から可愛さがギュッと詰まってて「ヒンッッカワイイッッ」って心の声が漏れそうになった。キュン死するかと思った。ステージと距離がある座席だったからかろうじて生きた。

『恋、いちばんめ』からの『オスグッド・コミュニケーション』は緩急差がえぐい。笑
そしてオスグッドなこんな早々にセトリに入ってくるとは!って驚きもしたし、でもだからこそ「最初から全力でいくぜ!」みたいな気合もバチバチに感じた。
だからこちらも全力でフリコピしたし、めっちゃ汗かいたし、めちゃくちゃ楽しかった。私だけじゃなくオスグッドはそういうオタクが多かったように感じて、ステージも客席もみんなが全力フルパワーな感じで一体感がありすごい熱気だった。

そこから徐々にクールダウンするかのような『can't go back summer』。
オスグッドとはまた違った感じだけど踊って楽しくて~ってのは共通してて、激しくはないけどずっと身体を揺らして心地よかった。

「暑くない? やばくない? 夏らしいことしてない?」でメンバーが縦一列から順番に左右に別れていくところ、一番後ろにいたそらりじゅがイチャイチャしてて「ワッ!!!そらりじゅ!!!!」ってやかんのように沸騰した。え、なに、急にイチャつくじゃん!ありがとう!(?)

「でもそしたらこんな 景色とかもぜんぶ なかったことになるの?」
ステージも客席もよく見える席でこの歌詞を聴いたら、当たり前のように見えていた目の前の景色が「なかったこと」になるのを無意識に想像してしまって「嫌だ」「こんなに最高の景色なのに」となんだかものすごく切ない気持ちになった。
改めて今目に映る景色、ライブ、メンバー、客席、すぐ横の通路で写真を撮っているカメラマン、時折下手側の柵の向こうに現れるマネージャーやスタッフ、今ここにある(いる)すべてが愛おしくて尊いものに感じられた。

MC挟んでメドレーへ。
事前の告知で「フル尺」とか書かれてなかった時点でメドレーはあるだろうなと思ってたからMCで「次はちょっと違う感じ」というようなことを言い出したときも大きな驚きはなかった。

でも、1曲目に『ボクエール』が来た瞬間は「フル尺で見たかった〜〜〜」と最初に思いました!ごめん!さすがに『ボクエール』大好きなので!
でも一応現体制『ボクエール』はリリイベでフル尺見てたのでギリ耐えました。

メドレーは『ウノ-ウノ』『お年頃distance』『360°シューティングガール』らへんのダンサブルな楽曲が続いたところは曲繋ぎ含めめちゃカッコよくて「おおっ!」と思った。
空ちゃんのキレッキレでバッキバキなダンスをこれでもか!と堪能できて最高だった。

メドレーのどの曲か覚えてないんだけど、めっちゃワクワクする曲繋ぎがあった。あれどの曲だったかな〜〜〜
曲繋ぎも踊りも、既存のものに+αされるとどれも新鮮で楽しかった。
あの一回きりだなんてもったいないなあ。
メドレー形式にしろフル尺を繋げるにしろ、曲繋ぎは普段と違ったワクワクがあって好きなのでまた機会があればやってほしい!(メンバーは大変だと思うけど!)

初恋模様』からの『こころ予報』は可愛いからカッコいいへの振り幅が大きかった。こういう緩急つけたセトリが今回多かった印象。(恋いち→オスグッドとかもそう)

『こころ予報』はめちゃくちゃカッコ良くて毎回本当に大好きなんだけど、今回も最初から最後まで興奮しっぱなしだったなあ。
歌い方が違うとか踊り方が違うとかそういう技術的なことは分からないポンコツオタクだけど、さっきまでは『初恋模様』で空ちゃんを見て「可愛いなあ可愛いなあ」と思ってたのに次の『こころ予報』では「空ちゃんめちゃくちゃカッコよくて最高~~~」ってなってたの最高すぎた。

Magik Melody』ではみんなたくさんレスを撒いていて楽しそうだったしこちらも楽しかった。両端のお立ち台を使って遠くの方にまで手を振ったり「バーン」をしてくれていた。もあちゃん、りじゅちゃんと目があったような錯覚をした。

MCを挟んでT.O.N.Eブロックへ。

ガールズナイト』の前半で高音が伸びきらなかったとき、真っ先に思ったのは「空ちゃん、悔しいだろうな」ということだった。そう思ってから、あぁ悔しいな、と自分事のように思った。
悪いパフォーマンスだった、というわけではない。
十分、良いパフォーマンスだった。
ただ、"120%の茜空"を知っているだけに、万全ではなかった、ことも分かってしまった。

それで、オチサビの「夜には星が流れ……」は祈るように赤いペンライトを捧げていた。綺麗な高音が会場に響いて、「出た」と思った。
こんな短い時間で、ライブのさなかで、修正してきたのが分かった。
ラストの「Girls'night」ロングトーンのところ。
一度目の高音よりも太さと力強さがあって、ありったけ振り絞ったんだろうな。万全ではなかった、けれどそれでも、その気迫がきちんと高音になって響いて、最後まで細くなることなく、この胸に届いた。

ねぇ届いたよ空ちゃん、きれいな高音が響いたよ、素敵だったよ、って思って泣いた。
最後の「踊れ」もバッチリキマってた。

『ガールズナイト』の次に『Shining City Lights』が来た瞬間次の展開を察した。
これは春ツアーと同じ曲順だった。でも、春は各フィーチャーメンバーのソロパフォーマンスだったし、ショートverだった。
今度は6人で、フル尺で。完全体を見せるのだ、と思った。

『Shining City Lights』のオチサビのりじゅちゃんは圧倒的なオーラがあって「星空が広がる」の歌声は会場中を制圧するかのようなパワーがあった(ここでいう"制圧"とか"パワー"は暴力的な意味ではなく、高純度のエネルギー体、ド●ゴンボールでいう元気玉のようなイメージです)。

3曲目に『Party goes on.』がきて、改めて自分の予想が確信に変わる。全くもって泣き曲じゃないのに、メンバーのパフォーマンスはみんな可愛いのに、オタク私一人だけがもう既に泣きそうだった。
4人時代は「短いケンカして」はそらりじゅグータッチだったのが6人になってそらりなグータッチに変わっていることにも気づいて別の意味で泣けた。

6人の『ファンファーレ』はもうめちゃくちゃにカッコよかったですよ。
結城りな・葵るりの声もしっかりユニゾンで聞こえてきたし、何よりいい表情をしていて。1年前の舞浜とは当然違ったし、春ツアーのときとも違うように見えた。もう4人についてくだけの2人じゃないんだと思った。
「明日を見に行こう」「未来を見に行こう」のユニゾンはさすがに耐えられなくて泣いた。

春ツアーと同じセトリ順で4曲見せられた後の『WINGS』、来るのが分かってても回避しようのないパンチをボディーにモロ食らったみたいな重い一撃だった。イントロかかった瞬間「ヴッ」ってなったもん。
もう最初からバチバチに雰囲気があって。『ファンファーレ』もすごかったけど、それとはまた一線を画すオーラだったし。
そこからさらに、オチサビに近づくにつれてギアがもう一段上がったような感覚があった。

誓いも夢も
あの「がんばれ」も
「さよなら」も
夕暮れも
ひとつ またひとつ この翼を染めてゆく

『WINGS』

6人の矜持、というのか。「魂」を感じた。
テクニックではない、でもただガムシャラなだけでも必死なだけでもなくて。「魂」としか、言いようのないそれだった。

空ちゃんのロングトーン。今度はもう、祈らなかった。
赤いペンライトは、やっぱり捧げるのだけれど。動作としては同じなのだけど。ただあるがままに、受け止めたい、と思って、腕を伸ばした。

「染めてゆく」を綺麗に綺麗に伸ばしきって。
「さあ、行こう」明るく輝くような歌声の後に、華麗なターンも決めて。
「誰かのために歌う歌がある」6人のユニゾンは、強くて、優しかった。

これは後付け、というか今書いててふと思ったことなんですけど。
『WINGS』は桜井美里卒業後の5人体制の1曲目としてリリースされて、先行配信を聴いたときは「これは絶対ライブ映えする曲だ」と思った。そこからライブを積み重ねて楽曲の練度が上がっていく……はずだったのが、水春(現:水映)の脱退により4人の曲になった。
あの相当しんどかった時期の記憶が、気持ちが、この曲に詰まっている……この曲に背負わせてしまっている、のは、あの時期を追っていたオタクならみんなそうだろうし、彼女たちにとってもそうなんじゃないかと、思ってる。少なくとも私にとってはそう。
4人体制最後のライブ、秋田分校でも披露され、『ファンファーレ』と『WINGS』の2曲だけが生配信され今もアーカイブが残っていたりとか。
そして現体制、りなるり加入後の最初のライブでも、春ツアーでも、『WINGS』はセットリストの重要な位置に置かれていた。

ずっと、課題曲であり、壁であり、試練のようであった。
そういう曲になってしまっている、ように感じていた。

楽曲本来が持つエモーショナルさ以上に、この楽曲に気持ちが入れ込んでしまって、感情を揺さぶられてしまうことが、私にはある。
この3年間を見てきたからこそ、今日この『WINGS』に至るまでどれだけの苦労(なんて言葉では足りない数々のこと)があったかと想像してしまうから。
それが必ずしも悪いことだとは思わないけど……

でも、ALLOUT SECONDで6人の『WINGS』を見て、もうそんな呪縛から、重荷から、この楽曲は解き放たれてもいいんじゃないだろうかと、ただ純粋に良い曲で良い歌詞で良いパフォーマンスでエモーショナルでグッとくる、そういう『WINGS』本来の楽しさをこの先、見られるんじゃないかって。
ALLOUT SECONDで6人が見せてくれた『WINGS』を振り返って今、そう思った。

『WINGS』終わりに6人がステージを去って、スクリーンには重さとは対局すぎるくらい軽くて明るい雰囲気の映像が流れ始めた。
りじゅちゃんが落語家と、空ちゃんがストリートパフォーマーと、あやめちゃんが占い師と対談する映像。
なぜこの組み合わせ?と思いながら見てたけど、メンバーもきっとそう思ってるだろうに、真摯に話を聞いているそらりじゅ。ノリノリで占ってもらってるあやめちゃん。

そんな映像をボケーっと見てたら、目の前を赤い衣装の6人が通過して、「うわぁっ!」と驚いた。完全に油断していた。
目の前の通路を凛とした姿勢で歩いていった6人(めちゃくちゃ近かった!!!)が、中央に作られたサブステージに立つ。

軽くて明るい映像からまた一転、重厚な音で始まる『時間。光り輝く螺旋の球。』。あまりの落差に笑ってしまいそうになる。

狭いステージで、いつもほどのフォーメーション移動はできないものの、「時間」=時計と星がモチーフの楽曲だけあって360°ステージがよく似合う。水春の作った振付も。
基本はBブロックの方を向いてパフォーマンスをして、でも頻繁に全方位を向いてパフォーマンスをした。ステージをしっかり生かしていて迫力があったし、こちらを向いて踊るメンバーの表情がよく見えてとても近くに感じられた。

ただ、狭すぎる故に間奏のハイタッチは移動ができず、隣り合ったメンバーとのハイタッチになっていた。
空ちゃんはるりちゃんとだったかな。そらりじゅハイタッチじゃない!?と思ったのだけは強く覚えてる。仕方のないこととは分かっていてもちょっぴり切なかった。

おねがいよ』はこの距離で見れてめちゃくちゃ嬉しかったな。とはいえ、空ちゃんは上手側に向かってパフォーマンスしている時間が長かったので、そのときの表情が見れなかったのは心残りなんですが。
ただ「気怠い身体に」で後にぐっと仰け反る空ちゃんの顔を、その背中側から見れたのは本当に貴重なことだから嬉しかった。
それから、どの歌詞のところだったか覚えてないのだけど、後半だったかな、下手側に来たときに見た空ちゃんが、苦しさや痛みを堪えるような、苦虫をかみ潰したような表情をしていたのがめちゃくちゃ良かった。
今まで見たどの『おねがいよ』の表情とも違っていて、見た瞬間胸がぎゅっとなった。
こういう、表現者たる茜空ちゃんの姿が一番好きだ。って改めて自覚する。

ねぇ、ローファー 。』は普段ならこれも楽曲の世界観に入り込んで表現する系の楽曲だけど、この日の空ちゃんは柔らかな笑顔と共にレスを撒いていた。
といっても、楽曲の世界観に沿ったままそれをやるもんだから、存在しないはずの青春時代の煌めきを感じてしまって心臓に悪い。

どのパートだったか覚えてないのだけど、空ちゃんからレスをもらったシーンがあった。
下手側にきた空ちゃんと一度目が合った後視線を逸らされて、直後のソロパートでもう一度じっと目が合った。優しい笑顔だった。ソロパートが終わるまで視線は外されることなく、あの瞬間だけは私に歌われているのだと錯覚したし、私たちは教室に2人きりだった。
(でも、ライブ後に連番相手に「ローファーでレスもらったよね」と言われて「あ、2人きりじゃなかったのね」と突然冷静になりました←)

ローファーが終わるとメンバーは再びステージを降りて、目の前の通路から去っていった。下手側の、普段なら関係者席にもなってることが多い横道は黒い幕で覆われていて、その中に吸い込まれていく背中を最後まで追っていたから、次の転換VTRでもあちゃんが誰と喋っているのか、その説明をきちんと見れていなかった。

もあちゃんの対談相手は、父親だった。
私は世代ではないので、もあちゃんの父親の"後藤祐樹"という名前を見ても全くピンときていなかったし、話の流れで「もあちゃんのこと"もあ"って呼んでるの、この人誰?」「あ、あちゃんのお父さんなんだ」「へー、お父さんも芸能活動してたんだ」「顔似てるね〜」などと呑気に見ていた。
この対談の意味をきちんと知ったのは、ライブ後のことだった。
後藤真希の姪にあたること、一部では親子関係が噂になっていたこと、後藤祐樹という人の過去のこと。
もあちゃんが、「公表したら今まで通り応援してもらえないかもしれない」と思ったこと。それでも、公表すると決めたこと。

余談になるが、私はもあちゃんとお父さんの関係のことを全く知らなった。SNS上では「あぁうん知ってたよ」「あ、ついに公表することにしたんだ〜」みたいなコメントが多くて「え?!みんな知ってたの!?」ってそっちの方が驚いた。
だってみんな一言もそんな話題話したことなかったじゃん!!!!
一応ukka現場では友達が多い方……なつもりだし、いろんな人と話したり、ご飯食べに行ったりしてたけど、マジで誰からも一度もこの話題を聞いたことがなかった。
「今日のもあちゃんのビジュが良かった」「もあちゃんは前髪ありだと影がある感じになってそれはそれで良き」「おでこ出してあんなに可愛い子めったにいないから個性だから出した方が良いと思う」
もあちゃんのビジュアルの話をしていて一度も血縁関係の話になったことがない。なのに、みんな知ってたと言う。
ukkaオタクの民度の高さ……と言ってしまえば簡単な話かもしれないが、それ以上に、みんながみんな「もあちゃんが誰の血縁であれ、もあちゃんはもあちゃん」「"芹澤もあ"という一個人として、みんなもあちゃんのことが大好き」だから、示し合せたわけでもなく自然とそうなったんだろう、と私は思ってる。

そして、りなちゃんの対談相手はるりちゃんだった。
りなちゃんが驚く表情を見て「もしかして」と思った、そのもしかしての相手だった。笑
この1年を振り返る、同期の2人。
りなちゃんがるりちゃんに対して「るりは最近歌って踊る楽しさに目覚めた」とニュアンスのことを言っていて、るりちゃんも「前はできなさすぎて嫌だった」と話していたのが印象的だった。
実際、1年前の舞浜では固かった表情が、今は笑顔いっぱいのシーンや、オタクにレスをして釣ってるシーンをよく見かけるようになった(それで釣られたオタクも何人も見てきた)。
それから、「1人じゃなかったから続けられた」と言ったのはるりちゃんだったっけか。
りなるりがりなるりとして加入してくれて良かったなと、その言葉を聞いて思った。

前半の3人とは打って変わって(と言うとちょっと失礼だが)、意味の大きい後半3人の対談VTRだった。

6人がメインステージに戻ってきて、『ニューフィクション』。
なんていうか、これだけの大きなステージで全体を見渡せる席で『ニューフィクション』を見たのが初めてで(幸運なことに5月のワンマンは前方席だったので)、これが『ニューフィクション』本来のパワーか、ということを身を持って実感した。

他の楽曲との違いがうまく言葉にできないんだけど、会場が大きくなればなるほどその威力が増す曲だと思った。大きい会場で映える曲といえば『キラキラ』もそうなんだけど『キラキラ』は「音で圧倒する」感じ、『ニューフィクション』は「音が広がる」感じというか。
『キラキラ』とはまた違った明るさや爽やかさのある音の広がりを全身で感じて、そのあまりの爽やかさに「あれ?この曲「青春小節」に収録されてないんだっけ」と錯覚しそうになった。

そして『ニューフィクション』からの『Poppin'love!!!』、『灼熱とアイスクリーム』、『せつないや』。
ここの恋する女の子ブロック、好きな要素しかなくて最高だったな!?

『Poppin'love!!!』のときだったか、るりちゃんが空ちゃんに指差しツンってしてもらって嬉しそうにしてたのが可愛かった。
あとたぶん「不安な時には Poppin' love」のところだと思うんだけど、空ちゃんとりなちゃんがハートを作っていて、でも空ちゃんが大きなハートの片割れを作ってるのに対してりなちゃんは片手で小さなハートを作ろうとしていてアンマッチだったのが愉快だった。

『せつないや』は空ちゃんが毎回違った表現をする曲なのだけど、今回は恋する女の子ブロックの中にあるからか「ふっ」と小さく笑う瞬間が度々あった。でも、笑顔があるからこそ切なさが一層強く感じる瞬間もあって、胸がきゅぅっとなった。

MCを挟んでの『214』もやっぱり可愛くて、空ちゃんが「バニラ シナモン ローズマリー クミン」で前方のオタクを見てニヤニヤしてる光景はよく見るのだけど、今日もそうしてるのが遠目からでも分かってこちらもニヤニヤした。

空想トラベル』はリリイベで繰り返し見たこともあってだいぶ「あ、ここ好き」ってポイントがはっきり分かるようになったし、そこにフォーカスを合わせて見たりペンライトを向けたりできて楽しかった。
りじゅちゃんの歌い出し、空ちゃんのソロパートが終わりかと思いきや「PC繋いで」と差し込まれるところ、空ちゃんの「誰かのせいにして」の「か」の高音、あやめちゃんがメンバーの壁に追い込まれるところ。
りなちゃんの「はしゃぐぞ!」は上手側なので、今回下手側から見ていたけど豆粒サイズだった。それでもりなちゃんの元気な跳躍を見るのは楽しい。
ラストの「どうせなら君も一緒がいい」でメンバーがハイタッチしてくれるところは空ちゃんが最下手側なのでニッコニコで空ちゃんに向かってハイタッチした。距離は離れてても気持ちの上では完全にハイタッチしました。

そして『空想トラベル』からの『AM0805の交差点』は「その組み合わせがあったか……!」と思わず唸るような並びだった。
『ニューフィクション』のときも「あれ?この曲「青春小節」に収録されてないんだっけ」って錯覚したけど『AM0805の交差点』もそう。『空想トラベル』から続けて聞くとなおさらそう。
青春の爽やかな空気がパッケージングされたみたいで心地よかった。

それから、『AM0805の交差点』は改めてりなちゃんのボーカリストとしての成長を感じた曲でもあった。
どの曲かは覚えてないんだけど、恋いちであやめちゃんに対して「バチン!」と感じたのと同じような感覚がりなちゃんのソロパートでも何度かあって、「うおっ、りなちゃんすご!」と驚いた。
『AM0805の交差点』を始め、ライブ後半で特にそう感じた。

ライブも終盤に差し掛かったところでの『まわるまわるまわる』『タリルリラ』『エビ・バディ・ワナ・ビー』『キラキラ』ブロックは今年イチのセトリだった。
このセトリ組んだ人にお歳暮を送りたいんですが名乗り出てもらえます?

前2ブロックが比較的ukkaの中でもキラキラオシャレ感の強いセトリだったし、客席を巻き込むタイプの楽曲じゃなかったから『まわるまわるまわる』が来た瞬間「うお!キタ!」と思って"楽しいスイッチ"がガッと入った。
同じフリコピするでもやっぱり楽しさの質が違う。
さすがにサビは下手側に来たメンバーにがっつきました←
レスが来たとか来てないとか関係なくもうこの状況が楽しい。
みんな全力の笑顔だったし空ちゃんもめちゃくちゃ楽しそうだった、36曲目だというのに疲れを感じさせないパフォーマンスだった。

タリルリラ』はライブ前にセトリ予想してるとき「アンコールだったらいいな〜」と思ってたのでここで来て「ここか〜!」と嬉しさ半分残念半分だった。
前奏の空ちゃんの曲振り「タリルリラ〜!」は日によって「タリル・リラ〜!」って区切って言うときもあるけど今日はつっかえずに「タリルリラ〜!」だった、記憶。

『まわるまわるまわる』も楽しいけど『タリルリラ』の楽しさの方が私は好き。2曲ともあやめそらがわちゃわちゃするとこ大好き。

『タリルリラ』のセリフパートは音源と同じ囁き声の「遊ぼうよ」だった。
ライブの楽しさそのままにアドリブを叫ぶ空ちゃんも好きだけど、こういう大事なライブであえて音源通りという選択をするのも空ちゃんらしくて「堪らん」と思った。

3曲目の『エビ・バディ・ワナ・ビー』は、イントロ「デデッ」がかかった瞬間「うおっっ!!!」となった。たぶん私だけじゃなく客席がみんなそうだった。
めちゃくちゃ踊った記憶がある。というかその記憶しかない。全力で踊るしか!みたいな謎の使命感?だった。みんな踊り狂ってた。熱狂だった。
そしてトドメの「どーむ? ありーな? しんこくりつ!?」ですよ。
あの熱気の中で歌われる「どーむ? ありーな? しんこくりつ!?」、メジャーデビューを目前にして改めてグループの目標を掲げるようであまりに良かった。

そして。
ブチ上げてブチ上げてブチ上げてこれ以上ないってくらい興奮仕上がったところにまだまだこんなもんじゃねえだろ!と言わんばかりに『キラキラ』という大砲をぶっ放してきた。ドオオォォン!!!って大砲撃ち込まれた地鳴りの音聞こえたもんな(幻聴)。

『キラキラ』って足元から湧き上がってくるような興奮がある曲だと思ってるんだけど、今日はもう既に全身興奮仕上がった状態だったから普段以上にボルテージが上がってしまっておかしくなるかと思った。
メンバーの熱量もすごくて、44曲ある中で、6人全員がこの曲にピークを合わせてきたんじゃないかって思うような、そういうエネルギーのパフォーマンスだった。
あまりの熱量にこれで本編終わりだと思ったもん。

そしてオチサビの空ちゃんの「響け」。
何一つ曇りのない、魂の込められたロングトーンが、会場に響いた。
茜空の、ど真ん中だった。

ねえ私は茜空ちゃんに歌のうまさを求めてはいないんですよ。
いやもちろんヘタよりうまい方が良いに決まってるし空ちゃんの歌は十分うまいけど、それはそれとして私テクニック100点の歌が聴きたいわけじゃないの。100点、120点を目指すその姿勢その努力その過程に感動して胸をぎゅっと掴まれるから好きなの。
そしてその100点はテクニックの100点ではなくて魂の100点なんですよ。いつだって空ちゃんは魂100点を歌に込めてくれるし、なんならいつだって魂120点のパフォーマンスしてくれる。そういうひとだし、そういうひとだから大好きなんだ。

ALLOUT SECONDの『キラキラ』の「響け」は、魂500億点でした。
まっすぐすぎるくらいまっすぐに、茜空が届いて、私は泣いた。

『キラキラ』が終わって、もう本編が終わるかと思ったのに、私の身体はもう完全燃焼しそうなのに、ライブは終わらなくて不思議な感覚だった。
MCの間に少し冷静になって「そういえばまだ全然曲あるわ」と思った。
何が残ってたっけ、それ9と僕らのハジマリとViva La Vidaと……って考えてたら初披露の『アフタヌーン・グラフィティ』がまだだった。
『キラキラ』で(オタクが勝手に)燃え尽きた後に新曲披露って、どれだけ手数残してるねん。

『アフタヌーン・グラフィティ』はMVを見たときから思ってたことだけどもあちゃんの「角砂糖みたいな恋」がの歌声が可愛すぎる。
MVだとそのパートを歌いながら手でハートを作るのが"アイドル全開"って感じで良いんだけどライブだと振り付けが違っていた。それを見て「なるほど、片手マイクだから振り付け変わるのか〜」とやけに冷静に考えてた。

『アフタヌーン・グラフィティ』の一番好きなところは歌詞なんですけど、どこがっていうか全部!「この一文が〜」じゃなくて全体、最初から最後までオシャレアオハルセンテンスが一貫されているのが好き。
「溶ける場所を探すまどろみ」とか「愛のコード紐解いて」とか「響いてく序章君と奏でたら」とか、少しでもバランスを崩したら中二ワードになってしまいそうなところをきっちりアオハルに落とし込んでるのがすごい。
そこに爽やかなメロディと6人の爽やかな歌声が乗っかって、その全てが綺麗に同じ方向を向いて青春してるから超気持ちいい。
音源で聴くよりライブで聴いた方がより一層その"青春感"を感じられてますます好きになった。

僕ら愛の記号めいた生命
点と点を つないで

『アフタヌーン・グラフィティ』

オチサビで6人の指先が繋がっていくところ、最後に繋がる空ちゃんの踊りが「THE茜空」すぎませんでした?
足のつま先から手の爪の先まで神経が通ってる柔らかな動きで、もあちゃんの指にそっと触れた後少し押し込む、と同時に6人が弾けて点と点に戻っていく。
りじゅちゃんの「君と」が高らかに響き渡って、ラスサビのユニゾン。
美しい光景にグッと引き込まれた。

これも余談だけど、
JOYSOUNDにukkaの曲(桜エビ~ず名義含め)が全曲入ったので今週ALLOUTカラオケしに行ってきたのだけど、『アフタヌーン・グラフィティ』歌ってみたら細かいリズムのテンポが難しすぎて全然歌えなくて笑った。
あやめちゃんの「気づいても内緒 そよいでるペパーミント」のところとか、あれをサラッと普通に歌えてるメンバーみんなすごいって改めて実感した。
余談終わり。

本編ラストは『それは月曜日の9時のように』。
『アフタヌーン・グラフィティ』からの流れが良すぎる〜!この2曲も今後積極的にくっつけてやってください。

推しパート「横顔にキスしたい」の茜空ちゃんは
「右側から振り向くも照れてすぐ後ろ向き、からの左側から顔チラ見せ」
でした。
なお私の記憶にはないけど最後に投げキッスをしていたそうです。

「横顔にキスしたい」直後の「お昼はカフェでワンプレート 夜はフルコース」でりじゅちゃんとすれ違ったときに空ちゃんからりじゅちゃんに絡みに行ってて、たぶん肩をチョンってつついた?ように見えた。お互い歩く速度は落とさず、一瞬のことだった。
去年はよくこのすれ違いざまにワチャワチャイチャイチャしててそらりじゅ大歓喜だったんですけど最近はあんまりやらなくなっててだから今日のは不意打ちそらりじゅ供給で「ア゛ッッ!??!今そらりじゅでした!?ね!!?!?」って脳みそ沸騰した。

そらりじゅの衝撃が濃すぎたので「横顔にキスしたい」の投げキッスの記憶が飛んでしまったのだと思う。全てを覚えておきたいのに〜〜〜!

アンコールは『僕らのハジマリ』『Viva la Vida』『リンドバーグ』。
『僕らのハジマリ』と『リンドバーグ』は前回のALLOUTでもアンコール1曲目と3曲目だったのを覚えていたのでアンコールを待ちながら絶対この並びでくるだろうと分かっていたし、分かっていても『僕らのハジマリ』がかかった瞬間「うお〜〜〜!」って沸き立った。

octave以前の楽曲の中では『ボクエール』と『僕らのハジマリ』が歌詞大好きツートップなのでこんなアンコールに歌われたらグッときすぎてしまう……。「君は君で 僕は僕の 答えを見つけたい」「君は僕と 僕は君と 答えを見つけたい」「強く強く願うことが僕らのハジマリ」なんすよ……。
ステージと客席、距離があるのにまるで隣を一緒に歩いてるような心の近さで歌われているように感じたし、「強く強く願うこと」はご覧の通りお気持ちの重いオタクなので自分のことを歌われているように錯覚してますます気持ちがグッと入っていく感覚があった。

そしてアンコール2曲目に『Viva La Vida』は解釈一致すぎてガッツポーズだった。絶対アンコールにやってほしかったの!!!
リリイベで1曲目と5曲目に歌われ続けて、1曲目始まりの曲としても前向きな気持ちにさせてくれて1曲目に似合う曲だと思ってたけど、それが繰り返し見てるうちに「終盤で見てもめっちゃ良いのでは」「アンコールにやったらやばくない?」「え、ビバラ絶対アンコールで見たいんだが!」に変わっていった。

そんな高まりまくった期待を一切裏切ることのない、大団円『Viva La Vida』だった。最高だった!これだよ〜!これが見たかった!!!

「だって今日もこんなに頑張った君がいる」
「「お疲れさま。」をセルフチャージ」
「出会ってくれてホントにありがとう」
「だけど、いま描いた夢が重なった瞬間を忘れない」
「Good・Motto 進化中のセンセーション」

歌詞の一つ一つが今この瞬間のために書かれたみたいな、そんなド真ん中の『Viva La Vida』で、ここまでの42曲の疲れも吹き飛んでしまうようだった。

「お疲れ様をセルフチャージ」で空ちゃんがりじゅちゃんの頭わしゃーっと撫でててりじゅちゃんは不意打ちで驚きつつ空ちゃんの方見て笑って、その後☆の形になるところでも2人で笑い合ってた。
ぎゃああああそらりじゅ〜〜〜〜〜!!!!ってなった。声にならない声だった。最後の最後でドデカイ大砲打ち込んでくるじゃん!何!?
ただでさえ大団円でみんなの笑顔が涙腺にキてるところに二人がお疲れ様をセルフチャージする様を見せつけられたオタクの感情はぐちゃぐちゃだよ!!!!!ありがとう!!!!!

44曲中44曲目は『リンドバーグ』。
3年前と同じ、『Believe』に始まり『リンドバーグ』で終わるセットリスト。
3年前と違ってコールができないから、もあちゃんの「呼んでおくれよ 僕の名前を」の呼び掛けを始めとして全部手拍子で応えるしかない。「もあちゃん!」も「あやめ!」もそれ以外も、全部全部全力で叩いた。私だけじゃなく、みんなそうだった。
『リンドバーグ』の名前クラップの音がどの曲の手拍子よりも大きくて、なんだか誇らしい気持ちだった。

曲が始まって、メンバー最初はメインステージで踊っていたけど途中からステージを降りて、客席の間の通路を通ってサブステージへ。
ソロパートを歌っている空ちゃんは1人メインステージに残る。スポットライトを独り占めして1人歌い踊る空ちゃんは神々しくてうっとりした。

ソロパートを終えて空ちゃんもサブステージへ。
上手側にいた空ちゃんは背中ばかりでほとんど表情は見えなかったけど、一瞬だけ見えた横顔と少し天を仰ぐような仕草を見て「あれ、泣いてる?」と気づいた。その後のソロパートが涙声だったので「あ、やっぱり泣いてる……」ともらい泣き。
でも、その後空ちゃんがこちら側にきて顔が見えたときには自然と笑顔になれて、無我夢中で空ちゃんに向かってフリコピをした。「君のためなのさ」はいつだって空ちゃんに手を伸ばした。

『リンドバーグ』が終わり、メンバーがまた客席を通ってステージに戻っていく。さっき上手側を通ったメンバーは下手側から、という配慮。
空ちゃんが最初にステージに上がり、続いてりじゅちゃんが上がった。空ちゃんが泣いていることに気づいてハグをするりじゅちゃん。
それはほんの短い時間だった。その短さに信頼を感じた。対等さゆえの短さだと思った。

空ちゃんは泣いていたし、りじゅちゃんは泣かなかった。
それは決して空ちゃんが情に熱くりじゅちゃんが冷たいわけではないし、空ちゃんが弱くてりじゅちゃんが強いわけでもなかった。
感情の発露の仕方が違うというだけ。
44曲をやりきって、気持ちはきっとひとつだった。6人とも。

最後の挨拶はりじゅちゃんから、ステージの並び順。
りじゅちゃんの口から「ついてきてください」という言葉が出てきたの、すごくグッときたしカッコ良かった。
以前なら自分のパフォーマンスに自信がなく謙虚な言葉が多かった印象だから、そんなりじゅちゃんから前向きな言葉が聞けたことに成長を感じて嬉しかった。

続いての空ちゃんは泣かずに喋ろうとしてやっぱり泣いてしまって、でもそんなところが空ちゃんらしくて愛おしかった。
「この6人を正解にしていきたい」という言葉は今日に限らずこの1年間ずっと空ちゃんが抱いていた覚悟の気持ちなんだろうなってことがすごく伝わってきた。
「私がみなさんの光になりたい」という言葉はもうずっと。もうずっと前から、感じていたことだった。初めて空ちゃんと出会って笑顔が眩しくてキラッキラに輝いていた空ちゃんを見て推すと決めたその日から、私にとって空ちゃんは太陽であり光であったから。
空ちゃんも「光になりたい」と思ってくれていたこと、それを言葉にしてくれて心の底から嬉しかった。

誰よりも大変だったであろうりなるりの2人が、今日を完走できたこと、そしてこの1年をやり切れたことを泣きながら語っていて、
空ちゃんが「この6人を正解にしていきたい」と言ったように、2人の加入が正解であったこと、それを2人がこの1年をかけて証明し続けてくれてたんだなって改めて思って、本当に加入してくれてありがとう、今日まで続けてくれてありがとうって気持ちになった。

るりちゃんが誰よりも泣いた(本人曰く「泣いてないですけど」)後のもあちゃん、1ミリももらい泣きしてなくて背筋が伸びていて凛とした佇まいだった。
最年少、だけどいつの間にこんなにも頼もしくてカッコいい最年少になってたんだろう、と驚いた。
りなるりの成長ばかりに目が行きがちだけど、もあちゃんもりなるりが加入して1年、歌や踊りだけじゃなく精神的にも変化と成長があった1年だったんだろうなとこのとき思った。

「今日自分のパフォーマンスは全部良かったと思う。何もミスしなかった!」と言い切ったあやめちゃんは自信に満ち溢れていて輝いていたし、その声色もキラッキラだった。
いやほんとそう。他推しの私ですら何回も「あやめちゃんすげえ」って思ったもん。この挨拶を聞きながらずっと「ほんとそれ!」って思って首をブンブンと縦に振り続けてた。
全幅の信頼たるリーダーのあやめちゃんがこうしてブレることなく精神的支柱としてukkaにいてくれることが本当に頼もしくて、言葉に説得力しかなかった。

おわりに

普段は良かったことしか書かないポリシーなんですけど、今回は『ガールズナイト』のときの印象とかバカ正直に書きました。
最初は書くつもりなかったんだけどさぁ。
でも、空ちゃんがあまりにバカ正直なブログを上げたので。

すごく楽しかったしやり切った気持ちもあった!あんなに辛いと思っていたけど最後にはやれてよかったなとも思いました。でも、私は今までのライブでこのライブが1番だなとは思えませんでした。
(中略)
こんなこと伝えなくてもいいんだけど、でも楽しかっただけで伝えるのは嘘すぎて嫌だったの。ごめんね。

2022/11/5 23:31
投稿「ただそばに(茜空)」

全文読んでください。
タイトルの「ただそばに」は『僕らのハジマリ』の歌詞です。

黙っていること。書かないこと。
それは嘘をついていることとは似ているようで少し違うし、言わなかったからとて不誠実だとは思わない、少なくとも私は。
でも、それでも書く人なのだ。茜空、というひとは。
そしてその正直すぎる誠実すぎる姿が大好きだって思ってしまうから、推しの贔屓目かもしれないけれどそんな茜空ちゃんの人柄に惚れ込んでしまっているから、私も、いつもよりバカ正直に書いてみました。

でも、

最高のライブでした。楽しかった!ありがとう!
メジャーデビューおめでとう!
これからもついていきます。大好き!

結局、伝えたいことはこれだけ。あとは蛇足。
おしまい。


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