企画開発・運営の両輪を回し続ける / 園部 優樹
姉よりStaple's note、4番バッターを指名されました、ベッキーこと園部です。
Stapleってどんな会社?と気になっているそこのあなたのために、僭越ながら私の事例をもとに、日々どのようなことをしているのかご紹介させていただきます。
熱い思いを自分たちの手で届け、ともに育む
決して大きい会社ではないですが、文字通り、場やまちの企画・開発から運営までを生業としています。
ものごとは誰かの熱い想い・欲求から始まりますが、それを箱として完成させて終わりではなく、むしろそこからが本番。ゲスト・地域の方々の日常に彩りを添えるまで、自分たちの手触り感を大切にしながら届けきり、まちに溶け込んでともにその地の文化を育んでいくのがStapleの目指すところです。
企画→開発→運営という順序で場や空間は創造されていきますが、私は逆の流れで熱い想いを届けることを学び・実践してきました。ここからは私自身のキャリアのお話を少しばかりさせていただきます。
ルールよりもトライアル
2020年2月、日本橋兜町に開業したK5のオープニングメンバーとして私のキャリアは始まりました。厳密には開業準備の1月からお仕事が始まり、企画・開発で込められた想いバトンを受け取って、オープンまでのラストスパートを走りました。
ドキドキの試泊を経て、なんとか無事にオープンにたどり着きました。開業準備の1ヶ月は本当にあっという間で、みんなでランナーズハイになりながら駆け抜けたのをいまでも鮮明に思い出します。
完成されたルールやレギュレーションは全くなく、オペレーションを構築していくプロセスはまさに試行錯誤の日々でした。企画・開発で込められたK5への想いを自分たちなりに解釈し、ルールや正解がない中で、「K5らしさってなんだろう」を議論しながら進む。なにかに囚われた「〜べき」ではなく、「それ、いいかもね!やってみよう!」と背中を押し合う、ルールではなくトライアルなカルチャーがK5とStapleにはあります。
これから会うあなた、目の前のあなた
開業から2ヶ月経った2020年4月、新型コロナの感染拡大により2ヶ月間の休館を余儀なくされました。オープンしてやっと運営も慣れてきたかなというころの休館はとても悔しかったですが、その中でもできることをやり続けようと、チームの熱が冷めることはありませんでした。
休館だろうが関係なくオペレーションをアップデートしながら思っていたのは、いつか来てくれるゲストを全力で迎えたい、ただそれだけでした。
営業を再開し、改めてゲストをお迎えできたあの瞬間は一生忘れません。
オペレーションの現場では、予約をいただいた瞬間から妄想が始まります。
これから会うゲストに対して、「このゲストはどんな人だろう、なにが好きなんだろう、なにを届けたら喜んでくれるだろう」と。
実際に足を運んでくださって目の前でご対面してからも、目線・声のトーン・しぐさなどから、どんな気持ちなのか、何を求めているのかを読み取り、そのときのオペレーションの最大パフォーマンスとゲストのインサイトの最大公約数を瞬時に導き出す。そんな日々が楽しすぎました。
まだ見ぬあなたを想って
現場での日々はあっという間に過ぎ、K5の開業から丸2年経ったころ、現場を離れてSOIL Nihonbashiにあるオフィスで企画・開発チームの一員として働くようになりました。(色々ありすぎた2年間なのでだいぶ割愛してます(笑)。万が一、詳細が気になる方はSOIL Nihonbashi1階にあるParkletで美味しいパンとコーヒーをお供にお話させてください)
Stapleの本拠地である瀬戸田から始まり、京都・日本橋を巡ってメンバーの写真撮影をするお手伝いをさせていただいたり、柄にもなくスーツを身にまとってみたり。
そして気づけばオフィスで働き始めてから5ヶ月が経っていました。企画・開発を担当するようになり、まだまだ右も左も分からないヒヨッコではありますが、そんな自分のブレない軸、拠りどころとなっているのはやはりオペレーションの2年間で経験した様々なことです。
「どんな伝え方をしたら気持ちよく一緒に働けるだろう?」
「こういう配置にしたらゲストもチームメンバーも快適かな?」
など、日々妄想を続けています。
あらためて振り返ってみると現場での接客も大好きな私ですが、いまは目の前の誰か、来ることが約束された誰かのためだけではなく、これから出来上がる場所、空間を訪れてくれるまだ見ぬ誰かを思いながら過ごす日々です。
ありがたいことに運営も企画・開発も経験させてもらったことを両輪として、これからも走り続けてゆきます。
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Written by Yuki Sonobe