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【前例を作る】先生のマイプロジェクト フォーラム2023を終えて

こんにちは!タノ🦒です。
今日の記事はタイトル通り、
先生のマイプロジェクト フォーラム2023を終えて」です。

事前申し込み184名、当日参加120人超えのイベントでした。
テーマは【教育の前例を作りたい人を増やす】。
そのイベント設計・告知・当日運営まで全て関わらせていただきました。

結論からお伝えすると、
先生を退職して2年。叶えたい夢が1つ叶えられました。

先生になるか悩んでいる学生の友人が、
教員って面白いかも楽しいかもって思いました!やっぱり私は教育に居たい!
と連絡をくれました。

私だけの力では、そんな風に思ってもらうことはできなかったと思います。

学生も40人ほど参加したイベント。

次の世代に教育のより良いバトンを渡す
昨日、その初めの一歩が実現できました。

まだ初めの一歩ですが、
なぜそんな風に言ってもらうことができたのか、
今回のイベントを振り返りたいと思います

同時に自分自身の次に向かう場所も見えました。
そんな話も合わせて綴っていきます。

これからの教育について、少し一緒に考えられたらと思います。

1.前例のないことを、やってみよう

イベントの前には、動画を2つ流しました。
どちらも製作に関わりましたが、
子どもも大人も幸せな教育を実現できないか
【前例のないことに挑戦する人達】
そんなテーマの動画です。

■第1部はトークセッション
・主催である幸せ研究所の代表澤田真由美さん、
・NITSの佐野壽則さん(急遽荒瀬さんの代役をしていただきました)
・大日向小カリキュラムマネージャーの青山光一さん
・東京都公立小学校研究主任大野大輔さん

第2部は12部屋のブースでの実践者発表
参加者自らが選んで聞くことができる形式です。

当日のプログラム

最初のトークセッションのテーマは、
①これからの子供の学び 
②これからの大人の学び

でした。

①は、探究型の学びへの転換から始まりました。
一斉指導は限界。

でも「野放しの自由」もできない。
自由進度学習は1つの答えだけど、容易ではない。

「教えてもらう」がずっと続いてきたからこそ、
「自分で学ぶ」ことはとても難しい。

これは教える大人、先生も同じです。

ここで②に話が進みました。
むしろ大人の方が「教えてもらう」の期間が長い。

幼少期から人によっては数十年。
自由進度なんて言葉が一般化したのも最近です。

そう考えていくと、
子どもと大人の学びは相似型と思えます。

子どもが「自分で探究する」「選び取る」ためには、
大人の学び方・研修のスタイルもそこに相似していく。

自分で選ぶ=やりたいことを思い切りする
ワクワクしながら、自由と可能性を感じていく。

そう考えていくと、先生の環境ってどうでしょうか?
これが実現するためには「余白」が必要です。
けれど、学校はそんな形ではないように思えます・・・


本当に、そうでしょうか?


実は「変えていい」ことってあるのではないでしょうか?


一斉指導VS自己探究ではなく、
やりやすいようにデザインしていっていい。

それは当事者から変えていくものです。

「職員室にいる一人」から「職員室を作る一人」へ。


そんな前例のないことを、やってみよう。

そうやって始まったのが、
先生のマイプロジェクト」でした。


2.20人の実践者

そんな思いに共感し、「それぞれのプロジェクトを進めてみよう」と集まったところから、この先生のマイプロジェクトは始動しました。

夏合宿で約20人の実践者が集まり、
学校や教育委員会、文部科学省で実践を行っていく。

■共催 発表者
濵岡 功さん  (那須中央中学校 事務長)
柴田 美穂子さん(青森市立筒井小学校 校長) 
二川 佳祐さん (練馬区立石神井台小学校 主任教諭)
中村 圭吾さん (大阪府立吹田東高校 教諭) 
佐野 壽則さん (教職員支援機構審議役)
笠原 雅広さん (埼玉大学教育学部附属小学校 教諭)
中村 浩二さん (名古屋市立豊田小学校 校長)
吉野 竜一さん (埼玉大学教育学部附属小学校) 
吉岡 純 さん (横浜市立岡村小学校 教諭)
東  知佐子さん(大阪府立吹田東高校 校長)
松浦 加代子さん(滋賀県湖南市教育委員会 教育長) 
青山 光一さん (大日向小学校 カリキュラムマネージャー)
宮本 隆宏さん (長崎県佐世保市立浅子小中学校事務主任) 
上部 充敬さん (横浜市立日枝小学校 事務職員)
長瀬 基延さん (江南市立布袋中学校 教頭) 
酒井 吉宗さん (栃木市立大平南中学校 教諭) 
片柳 圭介さん (小山市立桑中学校 教諭)
水島 淳さん  (文部科学省初中企画課・業務改善推進員)
大野 大輔さん (東京都北区立赤羽小学校 研究主任)
田上 誠悟さん (元川崎市小学校 教諭)

参加者の方々

夏合宿後にメンバーが増えることもありました。
毎月1回程のオンラインMTGや年2回の合宿(宿泊!)。

合宿ではTAKIVIVAというところに泊まり、
夜には焚き火を囲んで話しました。

そこでは、やりたいことというポジティブテーマもありましたが、課題・悩みなどもたくさんたくさん話しました。

焚き火を囲んで、自分のこれまでを振り返る場面もあり、
「なぜ先生をしているのか」
なぜ前例のないことに取り組んでいるのか
初めて会った方々と、何時間も話し合いました。

私はみなさん尊敬していますし、すごい実践もありました。
ですが、この合宿の中で、苦悩したり、停滞を感じているとの話も聞きました。

でも、共通しているのは、悲壮感ではなく、
なんとかなるんじゃね?」と進む熱を感じました。
ネジを外したように進んでいく、自由と可能性がありました。

そして、いくつものプロジェクトが生まれました。

そこから7ヶ月。
3月のフォーラムまで冬合宿もありましたが、
プロジェクトは進んでいきました。

それは、夏合宿の最後の時間にメンバーの二川さんが
この熱を、どうすればみんなが持ち続けられるか
を考え、朝TAKIVIVAというものを開催してくださいました🔥

毎週土曜の朝6時から30分。
うまくいってることも、いかないことも共有する場所です。

これは代表の真由美さんがお願いしたことではなく、
二川さんがご自身でご提案してくださったことです。


これは「先生の幸せ研究所」の企画ではあります。
ですが、メンバーの方々が自分たちで作り上げたものでした。

そして、その作り上げたものを発表。
先程のプログラム表をもう一度見てみましょう。

当日のプログラム表

この12のブースは、参加者が選ぶことができます。
ブースは4つですが、テーマは多種多様でした。

その各部屋では発表時間は数分。
あとは、参加者との双方向のトークセッションでした。

発表者も選択する。参加者も自分で選択する。
そんな先生のマイプロジェクトらしい時間になりました。


・・・ちなみに、
この時間やデザインはメンバーで決めたのですが、
形になるまでは本当にドキドキでした。

というのも、代表の真由美さんが、
「研究所にはフォーラムの実績はある」
でもみんなで作り上げたら、それ以上のものができるかもしれない
と言ってくださり、フォーラムのデザインはメンバーに委ねられました。

私は参加者”兼”運営でしたのでドキドキでした。
メンバーは素敵な方々ですが、対外向けのイベントです。

時間配分・ブースの数・進行・発表者・テーマ・イベントページ・サムネ・告知・集客・・・etc
みんなで作り上げていきました。

0から作っていくことって大変です。
間に合うかな、どうかなと焦りながらも、
そこから新しいアイデアが出たりもしました。

一番の驚いたのは元々フォーラムの2月予定を、スケジュールや登壇者、学校のことを考えた結果3月に変更したことです。
※無計画ということではなく

私の中では「日程は絶対ずらせないもの」と思いましたが、
そこでメンバーや関係者と話し、そこに落ち着きました。
結果、あらゆるピースが上手くハマっていきました。


その中で、真由美さんはずっと見守ってくださいました。
その結果、たくさんの話し合いも生まれました。

結果、最も「らしい」イベントになったと思います。
一方通行の発表じゃなくて双方向で」。

当日120人を超え、各ブース平均30名。
暖かく、熱い時間を過ごすことができました。

それぞれの登壇者の熱い思いがどんどん自分の中に入っていくことを実感できたことが何よりの収穫でした。

参加の先生方がとても熱量にあふれわくわくと語り合ってるご様子に感動しました 

どの先生方も、前向きでエネルギーを感じました。勇気と元気をもらえました。

終わった時には、発表者の熱が伝わって、一人一人に火が灯っているのを感じました。


前例のないことは、「怖い」「不安」があるかもしれません。
ですが、みなさん「ネジを外した」ように思えます。

最初の一歩は不安がつきものですが、仲間はいる。
最初の一歩を踏み出して、前例が始まります。

「前例がないからやめよう」ではなき、
前例がないからこそ、やってみよう」となるように。


3.火を絶やさないように


そんな素敵なフォーラムでした。
間違いなく、ここでたくさんの何かが生まれました。

でも、イベントは”打ち上げ花火”はいけません。
二川さんがおっしゃるように、火はこれからも燃やし続ける

消えそうな時はじっと焦らず待って、
凍えそうなら他の人の火にあたりにいって、
力が戻ったら火を分けたり、大きくしたり。

モチベーションは必ず上下するし、上手くいかないことだらけ。

そんなのが当たり前だから、焦らず、慌てず、諦めず


これから私自身がやりたいことです。

これからも先生の幸せ研究所には、
(可能なら)ご助力できればと思っています。

今の会社での教育事業は継続しながら、
そこからもできることを続けていきます。

一方で、今回自分ができたことは”運営”です。
私自身の集客力は今はそこまでですが、運営面で力になれました。

では、さらに一歩先に進むと何があるかと考えました。

打ち上げ花火にしない→持続させる
前例ができた→広めていく

の2点だと思いました。

前者については、
それぞれのエンジンが駆動しているので、
みなさんも勝手に進んでいくと思います。

私も、一生教育の中で生きていくつもりです。

となると後者でできることを考えたいと思います。

やっぱり「見える化」かなと思いますが、
動画・漫画・イラスト・サイト・書籍。
色々ありますがどうしようかなと思っています。


例えば、
工藤勇一先生の考え方や実践は広がっています。

「けテぶれ」も広く認知されました。
自由進度学習の代名詞になることもあります。


ものすごく練られ、言語化された実践。
取り組みやすく理論的な実践。

それらが手に取れる形になっている。


じゃあ、自分は何ができるかなぁと。
「自分がすごい実践者になる」はありますが微妙です。

「その人しかできない」というような
スーパーティーチャーになりたいと思いませんし、
今回出会った方々はそういった人たちではありませんでした。

もちろん、みなさんにしかできない部分もありますが、
前を突き進むというより、
横にいてくださり一緒に進んでくださる方々でした。

しかも、そういう意味では実績のない私を頼ってくださいました。
そして運営面で、力になることができました。


私は小学校の先生を退職して約2年が経ちました。
その中の私の生存戦略は「見える化」です。

なぜ、それを選んだのかというと、
「実践者やグループを加速させる」ためでした。

すでに自分より遥か前にいる人たちがいます。
なら、その方々に追いつくのではなく、その人たちを助ける。

その中で、自分のやりたいこともできるのではないか。
そう思って「書記」や「記録」を続けました。

記録の幅は広がり、メモ・グラレコ・動画・記事・写真・WEBサイトなど多様になりました。

全部ひっくるめて「グラログ」と呼んでいますが、
ビジュアルに残る記録を積み上げること。

0にしない。次の人にバトンを渡す。
そうしたことを続けた結果、今があります。


自分以上に「発信力が強い」人はすでにいます。
なら、次は「見せ方」の話になるかと思います。

PRやコミュニケーションプランナーの仕事と思います。

それが一体どんな形になるか分かりませんが、
教育実践」というものを届ける方法を考えたいと思います。

といっても、このネット社会で、
すぐに記事の山に埋もれ、流れていきます・・・。


ストーリーとして、分かりやすく伝える手段。
すぐできるように、まず何をすればいいか分かる。
全体像も俯瞰して、分かるような何か。
各実践がつながっていることが分かるような何か。

先生はどうやって成長するのか。
どうしたら職場の人たちと共通言語をもって、味方を増やせるか。
先生じゃない人なら他ジャンルである「教育」にどうしたら関心がもてるのか?

結局は「自分で選ぶ」ことだとは思います。
その「自分で選ぶ」ための発信で必要なことを考えたいと思います。


ここをとことん考えていきたいと思います。
いずれ、腑に落ちて、向かうべき道がはっきり見えてくるかと思います。


まずは、今回のイベントのことを大切に、
これからも実践を続けていきます。



タノ🦒でした!またね!

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