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脳科学理論を使えば凡人でも天才クリエーターになれる3

前回の振り返り

前回、前々回で、(私のような)凡人でも天才クリエーターなみのロゴデザインを考えられるようになりました。(!?)
このまま、進め凡人!と勢い進んでいきたいと思います。

脳科学を使えば凡人でもブランディングができる_ブランド浸透

ロゴはできました。次はそれを消費者の脳内に浸透させていきます。
そのようなブランドの浸透こそが大変なわけですので、私のような凡人はまたしても脳科学的知見を拝借していきたいと思います。

ブランドを浸透させるとは?

ブランドを浸透させるとはどういうことでしょうか。

それは多くの消費者にブランドイメージを定着させることです。

例えば

Apple=スマートで美しくて使いやすい…
マクドナルド=安くておいしくて手軽でお腹いっぱいがポテトの匂いと相まって…

のような感じですね。

マーケティングで浸透を行う場合、
TV CMやポスター、商品パッケージからアフターサービスまで一貫したブランドメッセージを発信し続けるというものになります。
メディアミックス、なんて言い方をします。

これまでのブランディングは、お金がかかりすぎる

TVCMを中心にメディアミックスで何度も何度も広告を流して刷り込んでいく。
これは、もはやパワープレイです。
そういうやり方だと、とんでもなくお金がかかります。
何千万では足りず、何億円とかかります。
だからブランディングは大企業のみの特権になってしまってます。

もっとお金を節約して効率的にブランド浸透を行う方法はないのでしょうか。

そこで脳科学的な知見を活用してみればいいのです。

こうすれば凡人でもブランド浸透できる

脳科学の知見を使えば、効率的にブランド浸透が実現できます。
脳の特性を生かして、脳がつい覚えてしまう状況で宣伝すればよいのです。
(脳科学といいつつ、行動経済学の用語がたくさん入ってますが、似たようなものです(!?)のでご容赦を。。)

脳の仕組み①プライミング効果(先行刺激)

脳はついさっき見た/聞いたものに影響を受けてしまう特性があります。

焼き鳥屋の前を通った後にスーパーで焼き鳥を買っていたり、
マフィアの映画を見た後にいつもより肩で風を切って町を歩いていたり
そんなことを無意識にしてしまいます。

これは脳の仕組みで考えると、
狩猟社会において過去や未来を考える必要はなく、直前に起こったことを記憶し行動する必要性から発展した機能であるといわれます。
昔、そこに蛇がいたという記憶より、さっきそこに蛇がいたという記憶に従って瞬間的に行動しないと身の危険にさらされますので。

これをブランディングで利用するには、
自社の広告にとってのプライミング効果のある情報の直後に広告を出せばよいのです。

例えば、
安くておいしいお店を紹介する番組や雑誌にマクドナルドが広告を出す、とか。

なんだか当たり前の話のようですが、実はプライミング効果が考えられていない広告は山のように出会います。
出会っているけどほぼ気づいていないと思いますが。
まずは見てもらう事が大事な広告の場合、プライミング効果を重視し広告の効果を最大限高めるコトで無駄な配信が減ることでしょう。


脳の仕組み②プロスペクト理論

脳は、損することを極端に嫌い避ける傾向にあります。
ほとんどの人の脳は、1万円もらううれしさより、1万円損することの辛さの方がつらいと感じるように出来ています。

これは脳科学的にみると、
得することは”報酬系”と言われる脳の部位が反応しているのに対し、
損することは”痛み”を感じる脳の部位が反応していることに関連しているようです。

つまり損をすることは痛みなんです。
痛みは、生存のために重要な機能であり、脳の判断においてかなり優先的に扱われます。
だから、損をするという事を回避するのは、脳の機能からすれば当然の現象なんですね。

このからくりのために、
人は「こんなにお得です」という表現よりも「このままだと損してしまうかも?」という広告表現に強く感情を動かされます。

もし広告に注目を集めたいなら、「このままだと損してしまうかも?」という切り口の方がいいわけですね。

※ちなみに、どれくらいが損する水準かは、人によって「参照点」が違うと考えられてます。それはまた別途書きたいなと思ってます。


脳の仕組み③フレーミング効果

フレーミングとは、脳の持つイメージに引っ張られて判断に影響を与えることです。

タウリン1000mg
タウリン1g

だったら、タウリン1000mgの方が効果がありそうな気になります。
脳が数字の1000のイメージに引っ張られること利用したフレーミング効果です。

他にも、英語が出来そうな人はビジネスマンとして優秀であると思いがちですが、
これも英語ができるというフレーミングによって、ビジネススキルに対する判断に影響が出ている例です。

脳は、見た/聞いた言葉の持つイメージの連想で、その言葉そのもののイメージを捉えがちなんですね。
1000=大きい数字=すごい だからタウリン1000㎎はすごい効く、みたいな連想でしょうか。

例えば、オーガニック情報のコンテンツのスポンサーをマクドナルドが行うことで、
マクドナルドがオーガニックなイメージの連想記憶として定着していくことあります。

それもひとつのフレーミングと言えます。


脳の仕組み④共感覚(シズル感)

さらに記憶への定着を図るためには、共感覚を利用することが考えられます。
共感覚とは、五感のうちいくつかが同時に働くことを指します。
視覚からの情報によって視覚だけでなく嗅覚と味覚も働くなどです。
このように共感覚が働くことを広告業界では、しずる感、というような言い方をしたりします。

例えば、ポスターのビールの画像をみて、のどがゴクッとなるような感覚があれば、しずる感あるね、とか。

脳にブランドのイメージの定着を図りたいのなら、このような共感覚が働くようなクリエイティブを意識すると効率的です。

なぜなら脳はあまり単独で物を覚えるのは得意ではなく、経験したことを記憶にとどめていくように出来ているからです。

五感をいくつも動かす共感覚はまさに経験といってもよいのではないかと思います。


終わりに

さて、ここまで3回にわたって、私のような凡人でも脳科学の理論をつかえばクリエーターになれる、ということを表明すべく書いてきましたが、こんなことでクリエーターになったといえるはずもありません。

今後しばらくは、実践にも足を突っ込んで実際にWebサイトやロゴやアプリを創り始めていきたいと思ってます。一方で理論もNOTEに投稿することでさらに煎じ詰めていきながら、理論と実践でクリエイター能力を研いていきます。

そして凡人でも天才クリエーターにほら、なれたでしょ、といつか言える時まで凡事徹底頑張ってまいります!

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