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自己紹介(素直になれる人との出会い)

これまでの自己紹介をお読みいただいた方なら、お分かりいただけたと思いますが、私の性格にはかなりの難があります。捻くれています。

そんな私ですが、素直に話ができる方と出会うことができました。その方との話の中で、これまでタブーと感じてなかなか聞くことのできなかったことを聞くことができ、より深く人間というものを知り、何らかによる生きづらさ、生活のしにくさについて、考えるようになった頃の思い出話です。

たくさんの人との出会い

なんとか大学生になれた私は、いろいろなことにチャレンジしました。本当にいろんなことにチャレンジしました。キーワードだけを挙げると、NHKロボコン出場、学生新聞副編集長、大学ボランティアサークル発足メンバー、震災ボラセン運営、区協議会委員、まちづくり系NPO法人でのインターン、要約筆記奉仕員要請講座講師、視覚障害者向けPC講座TA、IEEEへの論文掲載、バイトをいくつか(新聞折り込み広告の作成、結婚式場のサービスマン、ポスティングのバイト)などです。
いろいろな活動を通じて、社会のなかには、数多の人がいて、いろいろな思いをもって生きてるんだなって思った。

ボランティアスタッフでの出会い

まだ、要約筆記を始める前、「こんな夜更けにバナナかよ」の著作の渡辺一史さんの講演会があった。その、ボランティアスタッフに誘われて参加することになった。
その時に、はじめて身近でPC要約筆記を見た。「やってみたいんですが、どうしたらなれますか?」と声をかけたところ、丁寧に講座のことや、要約筆記の概要を教えてくれた。
講演の内容も興味深いし、筋ジストロフィーの方の聞き慣れないと聞き取りにくい話しも、速やかに文字化されている姿に感動した。これがきっかけで、要約筆記奉仕員をして、講師まですることになるのだけれども、それは別の話しとして。

打ち上げでの出会い

一緒に参加していた友人(今は、東京電機大学准教授で、この友人とのことも書きたいが別の機会に。)と、講演の打ち上げに参加させてもらえることになった。
しかも、タダ酒とのことで俄然テンションがあがってさんかした。
その場には、渡邉さんに加え、新潟学生無年金障害者訴訟の原告の遁所直樹さん(後に事務所に呼んでもらったりもしたしたのだが別に書きたい。)もいらっしゃった。その他、聴覚障害のある人、四肢欠損のある人、その家族やヘルパー、大学教授などさまざまな方がいた。
学生であるとことを紹介され、「何でも聴いていいよ!」って言ってくれたので、それに甘えてたくさん聞いた。
講演会の中で、セックスボランティアについての言及もあったので、性的なことを聞いてみたいと、ずっとずっと思っていた。
私は、自慰行為を自分ですることもできるし、彼女もいたので行為をすることもあった。しかし、今から自分ではなにもできませんという状況になったとき、「人の助けを求められるのだろうか?」とか、「人の助けによってできるのだろうか?」という自己に対する疑問があった。これを解決する方法は必要だけども、考えるための知識や経験などの情報が足りなさすぎると常々思っていた。ほんとうに良い機会を貰えたと思い、一生懸命聞いた。
2人ともに首から下がマヒというご夫婦がいらして、「性生活はどのようにしているのか」とか、首から下が不随の男性に「自慰行為はどうしているのか」などの、公式な場面ではなかなか聞くことのできない話も伺えた。
私にとっては、すごくよい体験だった。変な表現だけれども、私の頭の辞書の「障害者」というラベルに人間味が加わった感じがした。
障害者の分野を勉強する度に、「人間の尊厳を」などと言う言葉を見聞きするが、そこに書かれているないように、まったく人間味を感じられなかった。それは、人間が生きる上での当たり前の行為のうち、特定の行為が明らかに欠落した状態で論じられるからだ。そこを少し、埋められたようで本当に蓄積になった。
このときの経験は強烈に、私の「福祉」に対する考えの基礎になっている。

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