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#4 記憶はいいように塗り替えられている

前々回の記事 (〜中学時代)
前回の記事 (〜高校時代)

前回までの2回の記事のように、幼少期から高校時代までの田舎暮らしは、割と暗い経験ばかりだったように記憶していました。


大学に出てからも、社会人になってからも、帰省の度に「畑行くぞ!」「仕事大変なんだ!手伝え!!」と父親に言われ、「なぜ休みで帰ってきてるのに働かなきゃいけないんだ」と思い、だんだん疎遠になり、帰る時は前もって用事を入れるようになり、そのうち次第に帰省の回数も減り、「忙しくて休み取れないから」という理由で2年くらい帰らないこともしばしばありました。


でもそれは、自分の記憶違いだということに、ある事をきっかけで気づきました。

いや、記憶違いではなく、起きている事は事実でも、当時の自分の視野や価値観では、父の存在をそのようにしか捉えることができなかったのだと思います。
楽しかった事は記憶の奥に追いやり、嫌だったことばかりが鮮明に思い出されるよう、自分でコントロールしていたのかもしれません。

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