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仕事の質を上げるという意識

三面六臂(さんめんろっぴ)
→ 1人で数人分の働きがあること。

個の力の重要性を常々感じている。

というのも、私自身は全く能力が高い人間ではない。

だからこそ、少しでも違和感を覚えたことや不安を感じるようなことに対しては、しっかり準備をすることを心がけている。

そして、その準備をしている姿は自分の中でしか見せないということを決めている。

個の力が強ければ、1人で数人分の働きができるようになれば、それほど自分にとっても組織にとってもいいことはない。

というのも、この姿勢を取るようになった明確なきっかけがある。

20代に学んだ経営者の姿勢

私の経歴に興味がないという人が世の中の大半だし、過去のことについては、何度か触れているので逆に飽き飽きしている人もいるかもしれない。

とまあ、そんな感じではあるのだが、私に少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいのは事実で、そんな私の社会人生活は、とあるベンチャー企業からのスタートだった。

そこでの出会いが今の私の礎となっていることは間違いない。

そんなお世話になったベンチャー企業には、月に1回、定例で全員が集まるというイベントがあった。

そして、あるときの定例会の日と社長と2人でどこかに出張していた日が重なったときのことだ。

羽田空港から一緒に定例会の会場へ向かうことになったのだが、その車内で植田、なにか気になっていることはあるかと聞かれた。

そんな状況で私は何気なく思っていたことをフワッと伝えたのだが、社長はなにかしらメモを取っていてちょっとした復唱をしていた。

そこそこ近くにいさせてもらって共に時間を過ごしてきたという自負があったが、社長のそんな姿を見たのは初めてだった。

そうこうしているうちに、定例会の会場に着くと、ほどなくして定例会が始まった。

正直、そのときの内容は全く覚えていないのだが、羽田空港から定例会の会場までの間に会話した内容が組み込まれていたことは鮮明に覚えている。

この何気ないことなのだが、当時の私には本当に衝撃だった。

というのも、いうても社内の全員に向けての定例会なのでアドリブで十分だろうと思っていた浅はかな自分がいたからである。

いつも見る定例会での社長の話はその場で思いつきで言葉にしているものだと勝手に思っていた。

当然だが、それだけ私と比べると圧倒的な能力差があるのが社長だと思っていたし、イメージを固定していた。

実際に業績をグングン伸ばしているイケイケの社長であることは近くにいてよく知っていたし、リスペクトもあった。

そんな社長もしっかりと準備をするんだという姿が、本当に衝撃だったのである。

社内の人たちに向けて準備をするということは、もちろん外部の人たちに向けても同様の行動を取っているはずだ。

このことは社長にも話をしたことはないし、自分の中で腹落ちした経験の1つではあるが、小さな準備の積み重ねが大切だということは今でもずっと残している。

いい準備をするために最低限必要なもの

これは仕事だけに限った話ではないが、何事においても最低限必要なものがある。

それは、当たり前なのだが健康体でいることだ。

なんだそんなことかとバカにした人もいるかもしれないが、実はこのことは多くの人が意識しているようで、なかなか行動できていないところだと実感している。

使い古された言い回しになるが、健康でいるときには健康のことに関してはあまり意識していないのである。

一方で、ちょっと具合いが悪くなったり、身体にガタがきてしまったときには、健康のことについて考えるようになる。

また、ちょっとした不安から保険のような確率論から考えれば全く無意味な商品に高額なお金をかけていたりする。

身体を壊してからでは遅いのに、そのときのために保険をかけるととが本末転倒だということに気がついていない。

それでは、なぜそんなマインドになってしまっているのだろうか。

その理由は至って簡単で、思考停止しているからだ。

当たり前のようにCMで流れていたり、親が入っているからとか、保険には入るものだという決めつけというか、ある意味で洗脳されているのである。

本来であれば、そうならないように予防することこそ重要なのに、そのことに気がついていないというわけだ。

予防することの大切さ

ここは非常に重要なので、改めて主張しておきたいのだが、予防することの大切さが多くの人に欠如している。

予防するということは、未然に防ぐということで、いわゆるリスクヘッジだ。

簡単な説明をするのであれば、風邪をひかないように手洗いとうがいを徹底すること。

すっかりアルコール消毒をするということも習慣化した今、それも加えた方がいいだろう。

人混みが多いところ、大人数で密室に長時間いるようなときにはマスクをするということも予防の1つかもしれない。

それをやるだけで、圧倒的に風邪という病を遠ざけることができる。

同様に、健康診断を必ず行うことや、身体を定期的に動かすといったことは予防に繋がることは理解できるだろう。

そう、全ては当たり前のことなのだ。

けれども、世の中の多くの人はこの当たり前のことができないし、当たり前の状況に甘えている。

ちょっとした意識の違いで圧倒的にパフォーマンスが変わってくることを理解していない。

多額の保険をかけているような人に限って、ランチはジャンクフードが中心だったり、明らかに身体に悪そうな食生活を送っていたりする。

仕事の質を上げるという意識がない人は、今一度自分自身を見直した方がいいと思う。

stak, Inc. で導入していること

私個人的なことにはなるが、社会人として人の下で働いたという経験もあるので、そういう意味ではそういった立場の人のことも少しは理解しているという自負がある。

その後、私自身が立ち上げた会社で働きたいと思ってくれている人たちには、できる限り働きやすい環境を整えたいと思っている。

そんな中、せめてものということで、飲み物だったり、ちょっとした食べ物であればオフィス内に準備はしている。

また、ありがたいことに定期的にいただくものもあるので、そういったものもシェアするようにしている。

ただ、今でこそ仕事の質を上げることを大前提としたラインナップになっているが、少し前は違った。

あえて、商品名を言及することは避けるが、明らかに身体に悪い飲み物や食べ物が冷蔵庫の中いっぱいになっていた光景を見て、ブチ切れたことがある。

stak, Inc. という企業では、デスクワークをすることも多い。

となると、必然的に身体を動かさない時間帯も増えるし、そんな状況で明らかに身体に悪いと思われる飲食物を入れることが、どういうことなのか考えればわかることだ。

太りやすくなるだろうし、そうなると身体に支障が出る。

結果として、仕事のパフォーマンスが下がる。

そんなことが理解できないことが、本当に自分に甘いというか、周りにも悪影響を及ぼす害悪であることに気がついていない。

そう、まさに思考停止しているどころか、害悪なのである。

そして、そういう人間は自然と去って行く。

私は、かれこれ余裕で5年以上になると思うが、パーソナルトレーナーをつけている。

なにもゴリゴリのマッチョになりたいわけではなく、広島と東京の往復が多く、移動は飛行機を使っている。

多いときは月に8回とか平気で飛行機に乗るので、身体のメンテナンスは重要だ。

ということで、ストレッチを中心に週1回は集中してトレーニングを行っている。

また、毎週木曜日にはオフィスにトレーナーに来てもらっている。

そこで、スタッフたちのボディメンテもしてもらっていて、これを勝手に福利厚生の1つだと捉えている。

まとめ

必要コストの考え方に違いがある。

私は、健康とか美容という分野に対してはコストをかけるべきだと考えている。

なにも高いマッサージを受けたり、エステに行ったりすることをいっているわけではない。

自分の仕事の質を上げるために繋がるのであれば、そういったコストは必要コストだといっている。

もう1つ、私が社会人デビューしたベンチャー企業に、私よりも年齢が5つくらい上の先輩がいた。

その先輩が33歳を迎えたあたりに、腹が出てきたなとボヤいていた。

隣にいた私は確かにヤバいと同調したが、その先輩は、植田くんも33歳くらいになったら同じようになるよと言われたことも明確に覚えている。

そして、そのときに絶対に私はそんなダサい、ダラシがない身体になんかならないと決めた。

私は42歳を迎える歳になったが、自分と交わしたその約束はしっかり果たせている。


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株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。