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40代おじさんと令和時代の若者たち

古色蒼然(こしょくそうぜん)
→ 長い年月を経て古びたさまや、いかにも古めかしいさま。

時代は常に変遷している。

気づけば私も41歳という年齢になっていて、過去との比較ができるようになるところも増えてきた。

個人的な比較もいいのだが、世間一般的な比較として興味深い記事をいくつか見つけたので、その記事をベースに私の意見も加えていくとしよう。

40代おじさんの変化

以前、それなりに反響があったブログがこちらだ。

40代おじさんの意識の変化と小さなプライド

stak, Inc.

このときに引用させてもらった記事の続編があるのだが、それがこちらの記事だ。

新旧“40代おじさん”比較第2弾 20年間で仕事愛が激変!?

日経クロストレンド

いずれも読んでもらった後の方が、より理解が深まるので是非一読した後に読み進めて欲しい。

ということで、まずは40代おじさんの仕事愛についてだ。

1998年、仕事が好き、自己評価ではあるが給料以上に働いていると回答した40代おじさんは5割を超え、会社に対する忠誠心があるという人も41.8%だったという。

会社に対する忠誠心があるという40代おじさんは、50代の47.6%に次いで全体2位の高さだった。

時を経て、2014年以降の40代おじさんは、仕事が好きなわけでもなく、給料以上に働くわけでもなく、会社に対する忠誠心も高くない。

一時、話題になった働かないおじさんに繋がっているともいえるが、コロナ禍で少々変化があったようだ。

相変わらず、給料以上には働かない傾向は強いが、急に仕事が好きになると同時に会社への忠誠心が高くなっているそうだ。

特に忠誠心については、過去最低だった2018年から10.0ポイント爆上げし、全性年代中1位の数値となっている。

40代おじさんの仕事に関する意識

他にも仕事に関する意識の変化に対して書かれているので、紹介しておこう。

上司や先輩より先には帰りづらいと答えた人の割合は、1998年は19.6%だったのが、2020年は24.0%へ増加している。

一方で、部下や後輩よりも先には帰りづらいと答えた人の割合は、1998年の23.7%から、2020年は15.1%へ減少している。

1998〜2000年を境に数値が逆転し、2008年までは同程度の割合だったのが、2010年以降は上司や先輩を気にする方が多くなっているというわけだ。

とはいえ、全体の割合からすると3割にも満たないので、そんなに上も下も気にしていない、40代おじさんが多いというのが現状だろう。

そんな中でも、ストレスが溜まっている40代おじさんは多いというのが顕著だ。

40代おじさんは一般的には中間管理職と呼ばれるポジションにいる人も多いだろうから、その理由も頷ける。

40代おじさんの趣味嗜好

若者の車離れといった話題を耳にしたことがあるという人もいるだろう。

そういった現象はなにも若者にだけではなく、40代おじさんの趣味嗜好も当然変化している。

1992年ではゴルフと答えた人が41.7%で圧倒的な第1位の趣味だったのに対して、2020年の40代おじさんたちはベスト10にすら入っていない。

また、1992年には第2位で38.3%、2000年代は34.9%で第1位だったドライブだが、2020年には第3位の26.3%まで落ちている。

2020年の40代おじさんたちに最も愛されている趣味は、モバイルゲームで34.7%という結果だ。

また、2020年には筋トレやジョギングといったジャンルが入ってきている点も変化があったところだといえるだろう。

まあ、一概に40代おじさんとまとめることは当然できないわけで、その1人である私も正直全然当てはまらないところがほとんどだと感じている。

とはいえ、統計なので一応、新旧40代おじさんの傾向をまとめておこう。

まず、家事や育児への理解度やイライラへの寛容度に関しては、昔と比べて意識が改善されていえるといえるだろう。

そして、円満な家族関係を望むこと、生涯を通じて楽しむ趣味があるという40代おじさんは減少傾向にあるといったところだろうか。

当事者である、40代おじさんが読んでいるとするならば、どのように感じるだろうか。

バブル期と令和期の若者たち

次に紹介したい記事がこちらの記事だ。

バブル期の20代と令和の20代、何が違う? 男女の壁が“消滅”

(出典:日経クロストレンド)

この記事のテーマは下記だ。

いくつになっても恋愛をしていたいと思うか?

バブル期と令和期の若者との比較をしているわけだが、生活定点の調査では、いくつになっても恋愛をしていたいと思うという回答は、聴取開始時の1998年から全体的に年々減っている。

ところが、2010年を境に変化が起きているという。

それは、それまで全体を上回っていた20代男性と、全体を下回っていた50代、60代男性の位置関係が逆転しているというのである。

つまり、20代男性は恋愛に対しての比重が少ない一方で、50代、60代の男性は恋愛をしていたいという割合が高いというわけだ。

2022年のデータだと、20代男性の割合が20.5%に対して、50代は32.7%、60代は30.8%と10%以上も高くなっている。

一方で、同様の質問に対して女性の回答の割合はそんなに変化がないという結果が出ているのも興味深い。

とはいえ、独特の恋愛傾向が見えたという。

女性に結婚適齢期はないと思うか?

この質問に対する回答だが、バブル世代の女性はそう思うと答えた人の割合が高い傾向にある。

女性の社会進出黎明期に男性社会だったビジネスの世界を切り開いてきた彼女たちは、結婚に適齢期はないということを自身の人生を通して実感しているのかもしれない。

バブル期の若者世代は、現在の20代を上回るくらい恋愛や結婚に対して自由な価値観を持っている可能性もあるということだ。

それから、令和の若者の特徴も挙げられている。

中でも大きな特徴として挙げられているのが、中性的な価値観だ。

ジェンダーレスなタレントの活躍、男女問わず使えるファッショングッズや化粧品の登場といった具合いに、ユニセックスなブランドも増えている。

また、2022年の20代女性の中性的データとして、生き方や人生の情報に関心が低く、安定した暮らしもすごく欲しいわけではないといって傾向も顕著だ。

その結果、少々強引かもしれないが、バブル期の若者と令和期の若者を区別しようとすると、バブル期の若者に比べて令和期の若者は友達想いな側面が強くなっているといっていい。

また、学校や職場でのストレスを感じる人の割合が増えているという傾向がデータから読み取れるといったところだ。

まとめ

これは前回の40代おじさんのところでも似たようなニュアンスで書いたのだが、40代おじさんは自分自身が40代おじさんだという自覚がない人も多い。

気づいたら40代に突入してしまっていたといったなんとなくその歳になっていたという感覚だ。

かくいう私もそういった40代おじさんの1人で、無自覚だし、なんなら若者に寄った考え方も理解できると勝手に思っている。

そもそも、そういう主張がもはやおじさんだと捉えられるかもしれないが、まあそれはそれでいいかなという感覚だ。

そのために意識していることは、stak, Inc. に携わるスタッフたちの若返りをどんどん図っている。

一時期は携わっている人たちの平均年齢が34〜35歳くらいになっていたのが、今は25〜26歳くらいまでに下がったと思う。

これは非常にいい傾向にあると思っていて、そういった世代の人たちが活躍できるような舞台をしっかりと準備できるように、CEOとして動いていこうと改めて決意している。

とはいえ、まだまだ力が足りていないと思う若者たちが集まってきているという感覚も少なからずあるので、私や私の周りにいる人たちの経験から学べるものを言語化していきたいとも考えている。

それが上手く伝播して勝手に承継されるようになれば、きっと面白いことを自らやるような人たちが増えていくと思っている。


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株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。