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これは僕の青春の物語だ(虎本)

虎本です。
劇場である高槻城公園芸術文化劇場大スタジオにて、衣装つきの通し稽古(ドレスリハーサル)を終えました。
と同時に、6月から始まった全40回以上に及ぶ全ての稽古が終了しました。


オーディション時の風景

アンサンブルオーディションを開催したのが5月初旬。
長い長い、創作の日々が今終わろうとしております。

いや、違うか。
これから最後の大勝負が始まろうとしております。

高槻城公園芸術文化劇場

このブルースターナックル!は、一言でいうなら『ある男の青春の物語』です。そう、主人公のモデルがいるのです。

今から20数年前。高槻山奥の大学のキャンパスで、ひたすらに発声練習をしているヤツがおりました。
彼は自分が特別だと信じ、誰よりも輝く星になりたいと願っていました。
そしてその他大勢になることを嫌い、大人と世の中を嫌悪し、棘のある表現を好み、世の中への怒りをぶちまけ、己の痛みや毒すら客席に飛ばすことが芸術だと考えていたのです。
が、力尽きるのです。
怒りや怨嗟のエネルギーなどたかが知れており、輝くよりも前に彼は力を使い果たし抜け殻になりました。
気づけばもう若くもなく、何かをやり直せるほどの気力もない。
彼は思いました。「ああ、俺の人生は何やったんやろう」と。
何もなくなった彼は力が抜け、ふと舞台上で顔を上げたのです。
すると、どうでしょう。
そこには輝く星があるではありませんか。
それは瞳。
そう、自分自身を見つめてくれている、たくさんの人々に気づくのです。
彼は一番星にはなれなかったけど、既に、多くの輝く星々の中で生きていたのです。
彼はそんな銀河の中で、両手を広げて寝っ転がり空を見上げました。
美しく光る照明機材に向かい、彼は「この景色をもっともっと見せてください」と願いました。


僕はこの物語を彼に見せてあげたいと思う。
彼のように悩み苦しみ、出口のないマラソンを続けている人達に届けたい。
20年前の僕、聞いてるか?
君のことやぞ?


僕は客席の笑顔と拍手があれば、なんぼでも闘える。
この僕を育ててくれた高槻市の新しい文化創造の場で、フルスイング&全力ダッシュ&極限シャウトきめたります。
さあ、劇場に行ってきます。

皆様のご来場お待ちしております。

虎本剛

ステージタイガー
「ブルースターナックル」

【日程】
9月1日(金)19:30(前売り完売)
9月2日(土)14:00(前売り完売) / 19:00
9月3日(日)13:00(前売り完売) / 17:00

【会場】
高槻城公園芸術文化劇場 南館 大スタジオ

【料金】
一般 3000円
学生 1500円

【ご予約】
https://ticket.corich.jp/apply/267062/

【特設サイト】
http://st-tg.net/_sp/bsk2023/


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