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#9 スタフェスのインフラ&データエンジニア事情について zaki に聞いてみた【STAFESおくのほそ道】

「STAFESおくのほそ道」と題しまして、「スタフェスで働く人たちってどんな人なの?」をテーマにお届けしていきます!

これはソフトウェアエンジニアの吉藤がホストするPodcast、Radio STAFESのシリーズ「STAFESおくのほそ道」の公開と合わせて、一部内容を記事化しています。

ソフトウェアエンジニア 吉藤


第9回目のお相手は、zaki さんです。

インフラ/データエンジニア 山﨑

話し手
プロダクトエンジニアリング部 山﨑皓平(やまざきこうへい)

経歴
2022年7月にスターフェスティバル(以下、スタフェス)にジョイン。スタフェスを含め、インフラエンジニアとして10年ほど経験を積んでいる。これまではSIerなどでお客様のシステム構築などに携わっていたが、事業会社へのジョインはスターフェスティバルが初。
インフラエンジニアと兼務しながら、データ基盤エンジニアとしてデータ活用面でも活躍。社内で zaki と呼ばれている。



スタフェスにジョイン!

吉藤:
zakiさんがスタフェスに入社を決めた理由を教えてください。

山﨑:
複数社とカジュアル面談などでお話をさせていただいたんですけど、スタフェスが一番インフラに対する課題が多く、魅力に感じました。
あとは、今の上司と話した際に、裁量の大きさを感じたのもあります。自分から提案できる点、それが改善に繋がる可能性にも惹かれました。

吉藤:
たしかに、バシバシ改善していっているんだな、というzakiさんの姿をよくSlackで見かけます。
周りのメンバーはどんな感じですか?

山﨑:
エンジニア全員に言えることなんですけど、協力的な姿勢ですし、業務を依頼しなくても、いい意味で勝手に課題を見つけて解決していくスタイルなので、働きやすさを日々感じます。

吉藤:
スタフェスのバリューにも「Be a Leader」というものがありますけど、それが浸透していますよね。

山﨑:
まさに。バリューに共感した人が入社しているんだなと思います。

吉藤:
入社して1年が経ちますが、この1年いかがでしたか?

山﨑:
まず裁量が大きいのが楽しいですね。ずっとSIerにいたので、お客様に手を動かしていただかなければならないこともあったんですけど、自社なので、やろうと思えばどこまでもできちゃう。そこがすごく楽しいです。

吉藤:
普段の仕事内容っていうのはどういったものなんでしょうか?

山﨑:
インフラ業務でいうと、スタフェスのアプリケーションにおけるインフラ全般の構築や運用をやっています。データ基盤業務では、今、データドリブンを全社的にやっていくっていう流れがあるので、そのデータを綺麗にしたり分析したりをやっています。あとはエンジニア採用にも関わらせていただいています。

吉藤:
かなり幅広いですね。データを綺麗にしているっていうのは具体的にどんなことしているんですか?

山﨑:
よくあるのが「名寄せ」ですね。例えばデータが大文字・小文字だったり、不要な箇所にスペースが入っていたりする箇所を統一しています。
「綺麗にする」の文脈は異なりますが、スタフェスって色々なところにデータソースがあるんですよね、Kintoneだったり、Salesforceだったり。それを集めることもやっています。

吉藤:
なるほど。今、チームの体制はどのような感じなんですか?

山﨑:
インフラ・データ基盤チームでは、私ともう1人の正社員、業務委託の方で構成されているので、どちらの業務も基本的に3名体制で動いています。採用チームで言うと、関わっているクルー(スタフェスでは従業員のことをクルーと言う)は10人近くいます。

吉藤:
多岐にわたるスタフェスのアプリケーションやサービスを3名体制で整えるって、人数として少ないのかなって思うんですけど、そのあたりはいかがですか?

山﨑:
結構少ないんじゃないかなと思っています。実際に稼働しているアプリケーションが5~6個あるのですが、サーバーとしてはあと十数台、コンテナ含めるともう十数台になるので、そのインフラを担当するってなると、もう2人くらいいてもいいかもしれないという気持ちはあります。

インフラ・データエンジニアを志して、その後

吉藤:
これまでのキャリアを伺いたいんですけど、エンジニアとしてインフラ・データ基盤をやることになったきっかけや背景を含めて教えていただけますか?

山﨑:
そもそも IT 業界に入ったのは社会人になってからです。それまでは経済学部にいましたが、特にやりたことがなく、 PC に興味があったという理由で IT 業界にチャレンジすることを決めました。

最初、クラウドに興味を持ったんですね。1社目でずっとオンプレをやっていたんですけど、仕事がバリバリできる憧れの先輩に「AWSっていうのがあるんだよ」っていうのを教えていただいて、そこから勉強してAWSの専業ベンダーに転職し、インフラとしてのキャリアが始まったという経緯があります。

データ系に携わるようになったのは本当に直近で、ここ2~3年の話なんです。インフラをやっていると、データ周りについての問い合わせをいただくことも結構あって、そこから少しずつデータ周りをやり始めたっていうのがキャリアの始まりです。

吉藤:
私は他社のインフラ・データ基盤のチーム構成についてあまり知見がないのですが、インフラエンジニアとデータエンジニアは、スタフェスみたいに同じ人が兼任することが多いんですか?

山﨑:
専任で担当することのほうが多いと思います。領域としても、技術スタックもやることも全く異なっているので、大きいエンタープライズさんだと分業の方が多いです。

インフラをやっているとデータベースを触ることも多いんですけど、その後の分析について考えるとか、データの中身に関与することって少ないんですよね。
私の場合は、上司がどちらも行っていることや、少数チームということもあり、どちらも触っている状況です。

吉藤:
zakiさんとしては、どちらにより注力したいという気持ちはあるんですか?

山﨑:
最近はもっとデータ側をやりたいなっていう気持ちになっています。やったことのない領域がたくさんあるっていうのと、お客様に触れる機会が多いんですよね。データ分析した結果、何かを効率化したり、売上を増やしたり、インフラよりもデータ基盤の方が「成果」に近い感じがするので、より楽しさを感じます。

ここ最近で行っていること

吉藤:
最近はデータ基盤の活動としてどういうことをされましたか?

山﨑:
まず、クルーが使うデータの基盤整備を行いました。 Snowflake というクラウドデータプラットフォームを使っているんですけど、そこにデータを集めるっていう作業ですね。
あとは、飲食事業者様向けにデータの可視化を行いました。具体的には、 BI(ビジネス・インテリジェンス) の提供なんですけど、注文データやアンケート結果などの、ごちクルサイトを分析した情報を見ていただけるようにするものでした。

吉藤:
飲食店の方向けにデータを公開してみて、その反応ってどんな感じですか?

山﨑:
この間、1ヶ月程かけて、色々な飲食事業社様にお会いする時間をいただいて伺ってきたんですけど、「毎日見ています」といった声や、「もっとここのデータが欲しい」「こんな角度から見てみたい」という意見をたくさんいただきました。

吉藤:
まず驚いたんですけど、zakiさんが、インフラ・データ基盤エンジニアでありながらも、実際にお客様を訪問しているということですよね?

山﨑:
そうですね、店舗に入らせていただき、時にはキッチンの中も見せていただきながら、直接お話を伺ってきました。
KitchenSuccessチームの方たちが「一緒に行くよ〜」と声を掛けてくださって、同行させてもらいました。

(KitchenSuccessについては こちらの記事 をご参照ください)

吉藤:
飲食店の方って、データに慣れていなかったり、そもそも日頃、電子機器をそんなに使うことがなかったりする場合もあると思うんですけど、それでもデータを目にすると「あれも見たい」「こういうのも見てみたい」というリクエストが生まれるものなんですね。

山﨑:
そこはまちまちな気がしますね。
データを見るのが好きな方は、データから「次のアクションを起こしてみよう」となることもありますし、吉藤さんの仰るように、慣れていない方は「どういうことだろう?」と逆に首を傾げることもあると思います。

ただ、まず可視化したものを公開してみて、そこからの一歩が大事だと思っています。
今、 KitchenSuccess チームとマニュアルを作成しているのですが、「このデータがこうだから、次はこういうアクションをしてみましょう」というマニュアルも提供することで、次の一歩に繋げようとしています。

吉藤:
「どのような商品が売れやすいですよ」とかも含めてってことですよね。データの観点から KitchenSuccess と共同していけると楽しいですね。

エンジニア採用にも関わっているってお話でしたが、インフラやデータ周りの採用って、エンジニア採用の中でも特に激戦区なイメージなんですけど、所感としていかがですか?

山﨑:
本当に激戦区で、難易度が高いです。
そもそもインフラ・データ基盤エンジニアって、数が少ないんです。クラウドに精通しているとなると、さらに減ってしまうんですよね。そうなるとインフラエンジニアやデータエンジニアって引く手あまたの状態なので、厳しいなあと思っています。

吉藤:
zakiさんみたいに、最初からインフラエンジニアやってます、という方が少ないんですかね?

山﨑:
そうですね、あまりいらっしゃらないかもしれないです。エンジニアに転身するとなったとき、開発が目に留まることの方が多い気がしているので、どうしてもソフトウェアエンジニアの数が多くなる印象です。

(エンジニア採用に関しては こちらの記事 をご参照ください)

zakiさんについて掘り下げていく!

吉藤:
zakiさんから見た、インフラ・データ基盤の魅力って何ですか?

山﨑:
インフラ面で言うと、個人的には、色々なチームと関わるのがめちゃくちゃ楽しいですね。一つのチームに所属するわけではなく、複数のチームのインフラを担当することになるので、網羅的に各チームと関わるのが好きです。

あとは、顕著に見えるばかりではないんですけど、インフラを改善するとコスト周りの削減が数字で見えたり、運用を楽にするための自動化などを抜本的に解決できたり、そういうものを裁量をもって行っていけるのは、インフラの楽しさの一つだと思います。

データ面で言うと、データを見て売上に貢献するだけでなく、各チームが現状を正しく見られる状況を作ることで、経営的にも貢献できているかなと感じます。

一歩進んでデータ分析ができるようになると、お客様やチームの課題が改善できるようになるので、プロジェクトなどの意思決定に携われることができる点で、データ基盤やデータエンジニアは面白いなと思っています。

吉藤:
技術でもトピックでもいいんですけど、今注目しているものはありますか?

山﨑:
最近注目のトピックは、「エンジニアがどれだけ売り上げに貢献できるか」ですね。
これまで、あまり売上とか考えてなかったんですよね。インフラエンジニアって、お客様から見て遠いですし、私もあまり意識する機会もなかったんです。

スタフェスって透明性が高くて、売上の情報なども公開しているので、自分がインフラ・データ基盤エンジニアとして、どれだけ売上に貢献できるかというのは、関心があります。

吉藤:
今までのキャリアとはまた違う、事業会社に在籍してからの気づきでもあるんでしょうか?

山﨑:
まさにそうだと思います。売上データとかって、もちろんなんですけど、SIerには公開しないんですよね。機密性の高い情報ゆえに見ることも知ることもなかったので、考えたことがなかった状況だったところから、スタフェスに入社して、状況も意識もガラッと変わったなと思います。

吉藤:
zakiさんが今後やっていきたいことを教えてください。

山﨑:
インフラ・データ基盤チームを「チーム」にしたいと思っています。業務委託の方にお力添えをいただきながら、正社員2名という中でインフラ・データを運用していると、どうしても個々で動かなければいけないことが多くて、実際はチームで動く機会が少ないんです。

もっと人数を増やして、チームとして活動できるように頑張りたいというのが、注力したいことの一つです。

吉藤:
たしかに、少数精鋭だとチームというより職人っていう感じがしますよね。では、チームとしてでなく、個人で何かやりたいことはありますか?

山﨑:
スマホアプリをリリースしたんですけど、スタフェスとは全く関係ないところではありつつも、「ユーザーの課題を解決する」という体験をしたいなあと思っています。

吉藤:
どのようなアプリをリリースされたんですか?

山﨑:
面接の練習アプリですね。求人情報などを入力すると、その求人情報に沿った質問をいくつか出してくれて、それに対して回答するとフィードバックしてくれるようなものです。

吉藤:
面白いですね。なんで作ろうと思ったんですか?

山﨑:
個人開発と言いつつ、3人で共同開発的な感じで作成しているのですが、 NLP(自然言語処理) の専門チームに在籍していたときのメンバーなので、「何かユーザーに影響を与えるようなものを作りたいね」という会話から、面接練習アプリに思い至りました。

このアプリもそうですが、日常業務とは関係のないところでも、スキルアップをしていけたらいいなと思っています。

吉藤:
zakiさんってアウトプットが活発ですごいですよね。スタフェスの Techblog でもコンテンツリーダー的に書いてますもんね。

山﨑:
頑張って月一で書くように意識しています。

吉藤:
インフラ・データ面だけでなく、今後のアウトプットも楽しみにしています。
一緒に頑張っていきましょう!よろしくお願いいたします。

山﨑:
よろしくお願いいたします!



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編集者から

最後までお読みいただきありがとうございました!

データの扱い方についてのお話がありました。zakiさんはさらっと話してくださいましたが、データって本当に地道で体力のいる作業を求められるものだと思います。

筆者は最近、人事領域の社内データを扱うことが増えてきたのですが、「どう導きたいか」「何をしたいか」で、どのデータを使うかとか、どうやってそれを集約していくかとか、色々決まってくるんですよね。なので、設計や想像力が本当に大事だなあと。

とは言え、方向転換をしなければならない瞬間もあるので、それはもうひたすら手を動かすことでカバーするしかないこともありますし、
そもそも手法が限られている場合もあるので、もどかしさを感じながら遠回りするしかないこともありますし。

「一歩進んでデータ分析ができるようになると」という体験もお話してくださいましたが、筆者もその域にいきたい!!と思いながら聞いていました。

少数精鋭チームで、やらなければならないことも、やりたいこともたくさんあると思いますが、
いつもポジティブに周りを楽しく巻き込んでいるzakiさんのアウトプットを、引き続き楽しみにしています!
インフラエンジニアとして、データエンジニアとして、今後もスタフェスの中枢を担うであろうzakiさんの活躍に注目です!

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