見出し画像

#2 「”食”の提案に決まりなんてない」10年目を迎えた営業社員が見ているものを聞いてみた【七夕物語】

この企画では、「七夕物語」と称し、クルー(弊社では社員のことをクルーと呼びます)の思いをお届けいたします。
※本記事は、スターフェスティバルぴーぷる部(人事部)がインタビュー内容を編集してお届けしております。

第2回目のお相手は、千加さんです。

企業営業 杉本千加

語り手紹介
企業営業部所属 杉本千加(すぎもとちか)。
2014年にスターフェスティバルにアルバイトとしてジョインし、10年目に突入。
試食会運営、店舗営業、商品開発を経て、新サービスの立ち上げに従事。
現在は企業営業として、スポーツチームをメインに自社サービスを提案・企画・調整する。
営業として、二児の母として躍進中。

入社のきっかけとこれまで

私は正社員としてのスタートではなく、アルバイトとして入社して、途中から正社員になりました。アルバイト期間を含めると9年ほど経ちますね。子供が2人いるんですが、1人目を出産した後にスターフェスティバル(以下、スタフェス)に入社しています。
その後、2人目を産んで産休明けに復職したタイミングで正社員登用してもらったので、ちょうど今、アルバイトと正社員の経歴が半分半分に差しかかってる時期ですね。

前職はウエディングの仕事に従事していましたが、サービス業ということもあり、休みも労働時間もかなり不規則な仕事だったんですよね。「子供がいながらだとちょっと難しいかもな」と思ったことをきっかけに、転職をしてみようと思いました。土日がお休みで、人と関われる仕事を探していたところ、スタフェスの求人を見つけて面接に行きました。

スタフェスの求人はコールセンターチームのお仕事だったんですけど、面接したところ「おすすめしたい部署があります」と紹介されたのが、特定の業界で試食会を通じてお弁当の紹介をするというものだったんですね。どちらも興味はありましたが、ずっと接客業をやっていたので、直接人と会って話せたり、車に乗ってお弁当を運んだりというのが面白そうとも思いましたし、会社から背中を押してもらったこともあって、「試食会の仕事をしてみたいです」と入社を決意しました。

子育てしながら仕事をするのが初めてだったので、初めのうちはフルタイムでなく、時短だったりシフト制だったりというところから始めさせてもらって、慣れてきたタイミングで週5にして、時間も長くしてもらって、という感じでちょっとずつ仕事に関わる時間を増やしていきました。

アルバイト時代に一番長く携わったのが、特定の業界向けにお弁当を紹介するサービスで、主に試食会に行ってお客さまとのコミュニケーションやトラブル対応、お弁当の注文受付などをやっていました。

その後は、今で言う企業営業部なんですけど、リレーションセールス部という営業部隊にも携わりました。部署異動の背景としては、違う部署でも仕事をしてみたいなと思っていたので、自分から手を挙げたんですよね、「STAR APP (やりたいミッションや役割などに手を挙げることが出来る制度)」を利用して「やってみたいです」って。リレーションセールス部でしばらく働いた後、2人目ができたので、育休に入ってお休みをもらいました。

1年後に復職したタイミングで、正社員登用と、部署異動がありました。新しい部署では、試食会をメインにやりつつ、当時 「スタートデリバリー」という飲食店がデリバリービジネスに参入するのを支援するサービスを立ち上げたタイミングだったので、新サービスの商品開発担当も兼任しました。試食会を運営しながら、傍ら店舗さんへ営業に行って、店舗さんとお話ししながら商品を作っていく役割を任せてもらいました。この時も時短でやっていたのですが、途中からフルタイムに切り替えて今に至ります。

商品開発をしていた際に、店舗さんと一緒に作ったお弁当が、今も 「ごちクル 」のサイトにいくつか掲載されているので、それを見ると懐かしいなって思います。店舗さんと一緒に作った商品がサイトに載った時はすごく嬉しかったし、めちゃくちゃ感動しました。今でもサイトに掲載されている商品やその売上を見ると、やってよかったと思いますし、感慨深いですね。

コロナ禍での新サービス立ち上げ

その後また部署異動があって、ケータリング事業部に配属されました。当時、ケータリング事業部という部署はなかったんですけど、新しく始めようとなり、もともとウェディング業界で仕事をしていたので、色々調整したりプランニングしたりの業務はやりがいがありそうだなと思い、異動に踏み切りました。
ただ、ケータリング事業部の時にコロナ禍に突入し、完全フルリモートでの勤務になりました。世間的にイベントが少なくなってしまった背景に合わせての組織体系変更が行われた結果、ケータリング事業部は一旦解散という形になってしまって。その間は、問い合わせは少ないものの、新規のケータリング案件は私1人で対応しながら、営業サポートをやっていました。

そんな中、新サービスであるオンラン飲み会向けの食事宅配サービス 「ごちクル deli BOX」(以下、deli BOX) の立ち上げに携わりました。
もともとは当時の同僚が、「コロナ禍でもスタフェスでできることはないか」と考えながら、コツコツ諦めずに各所に提案を進めていたんですよね。ケータリング事業部だった私たちだからこそ、ケータリングに対応してくださる製造パートナーのいいところをたくさん知っているので、「例えば、喫食者に冷蔵・冷凍商品は送れないか?」という閃きから、サービスとして立ち上げて、 LP(ランディングページ) を作ってもらうという流れで進んだんです。私も途中でチームにジョインし、製造パートナーと話し合いを重ねて商品を開発していきました。今 deli BOX に掲載している商品はその時のものがほとんどです。

ケータリングの製造パートナーを中心に展開しているサービスなので、それをお弁当サイズにアレンジしたり、どのような商品だったら冷蔵・冷凍できるかについてまとめたりと、開発に関しては進めやすかったです。
一方で、冷蔵・冷凍商品という今までと異なる届け方において、いかに良い状態で安心安全に全国の喫食者に届けられるかというところは初めての挑戦だったので、現在の形にするまでが、ものすごく大変でした。

自分たちで運用方法やルールを決めなきゃいけなかったので、時間もかかったんですけど、製造パートナーや同僚、社内エンジニアチームにすごく協力してもらったのでやりきることができたと思います。何度も打ち合わせを重ねながら、商品を作って、サイトを作って、関連するシステムを立ち上げて…。正直コロナ禍はほぼその思い出しかないですね。

「コロナに負けていられない!」という思いで仕事をしていました。そういうきっかけを作ってくれたのは全部当時の同僚や製造パートナーで、感謝もしていますし、一緒にやるからにはちゃんとやろうという気持ちで走りました。それで出来上がったのが今の deli BOX です。
今の仕事はすでにサービスとしてあるものを売る仕事なので、 deli BOX のような新規サービスの立ち上げに最初から関われたというのは、すごくいい経験だったなと思います。

現在の業務について

今、企業営業部に所属していて、チーム内でそれぞれ担当の領域・業界っていうのがあります。私はスポーツ業界を中心に対応しています。最近、Jリーグをはじめとするさまざまなスポーツチーム向けに、スポンサー契約や食事サポートをさせていただいているんですけど、まずはどういう食の課題があるのか、どういう場面で食事が必要なのか、というようなことをヒアリングして、スタフェスがどのように解決策を提案できるかを模索しつつ、商談を重ねています。その上でスポーツチームさんへの食事の需要に対しての調整やプラスαの提案を行っていますが、日々勉強だなと痛感することが多いです。

スポーツ案件のお弁当手配だと、例えば運営スタッフさんの食事だけで600〜700食、多い時には1,000食以上お届けすることもあるんですね。そこへのお弁当の提案・手配・納品だったり、あとはスタッフに限らず選手も食事は必要なので、「ロッカーミール」(選手の控え室に納品して召し上がっていただく食事)という試合後の食事を届けたり。

1つの試合でそれだけのスタッフさんが動いていることも、「ロッカーミール」という言葉も、スポーツ業界に携わるようになってから知ったんですよね。業界が変わるだけでも知らないことがたくさんあって、新しい用語も沢山出てくるし、スポーツ選手への食事となると栄養のことも勉強するし、栄養士がチームについていることもあるので、そういう方の意見の元でメニュー調整をすることもあるし。

宗教上の食事制限やアレルギー対応も含め、日々学ぶことが多いです。難しいことももちろんありますけど、難しいことをどうクリアして提案できるかっていうのを常に考えているので、難しいほど楽しいって思うことが多いです。

加えて、やっぱり調整力は引き続き強化したいスキルですね。スポーツ案件だと、例えば「揚げ物を控えたいです」とか「丼ものでなく、ご飯とおかずが分かれてるものがいいです」というようなリクエストをいただくこともあるので、選手の体調に併せた食事も考慮しつつ、物価が高騰している中で単価との兼ね合いも考えつつ、製造元にも相談をして、その時々でベストと思える食事を提供していきます。スポーツ案件はイレギュラーが多いので、これまでの各部署先で学んできたことが経験として活きているなと感じます。

私は、「ごちクル」の営業でも、「おまかせケータリングdish」(以下、dish) の営業でも、「ごちクル deli BOX」の営業でもなく、「スターフェスティバルの営業」という意識でいます。
どういうことかと言うと、スポーツ案件と一言で言っても、お弁当も dish も deli BOX も、全部駆使したアレンジができるんですね。なかなかすぐには全部含めての形にできないのが現状なんですけど、各種サービスを使うことで、新しい食の領域にスタフェスも踏み込んでいけると思っています。

deli BOX の立ち上げもすごく面白かったですが、今は「既存のサービスを使ってどういう人たちに提案ができるかな?」、「どういう使い方をしてもらえるかな?」を考えるのが楽しいです。「食」って決まりがないじゃないですか。色々な案件があって、色々な企業さんやチームさんがいるので、常に今までしたことがない提案をしていると言うか、全く同じ提案っていうのがないんですよね。
自分が勉強して知識を増やしつつ、その上でいかに提案の幅を広げられるか、お客さんの要望を汲み取れるかで、提供できる食のクオリティや満足度は全く異なると思って、日々業務に臨んでいます。

一緒に働くチームについて

私が所属しているグループのミッションを言語化すると、いかに問い合わせを増やせるか、新しい業界を広げて中長期で継続利用いただける案件を作っていけるか、リピート顧客を増やしていくためのきっかけ作りをしていけるかというところですね。
担当顧客の業界が分かれていても扱うサービスが同じなので、どのサービスをどう提案するかっていう案件の相談は業界関係なくみんなで連携するしフォローもするしで、コミュニケーションは取っている印象です。

チームは20〜40代のメンバーで構成されていますが、今までやってきたことや経歴、スキルは異なっていますね。家族構成についても、独身のメンバーもいれば、働いてるパパママもいる、多様なチームだと思います。みんなすごく素直ですし、お客さんのことに一生懸命になれる人ばかりです。行き詰まったりして悩んだりもしますが、みんなひたむきに考えて解決していくタイプです。

企業営業部に人が増えるにあたって、元気がある人と働きたいです。ハードワークだし、頭も使うし、私がやってるスポーツ案件は体力勝負なところもあったりするので、元気でタフな人は大歓迎ですね。
私たちのチームは「ずっと営業やってきました!」っていう営業経験者ってあまりいないんですよね。営業にも色々なスタイルがありますけど、私たちのチームは各々全然違う経験をしてきながらも、結論「人と話すのが好き」、「コミュニケーションを積極的に取りたい」、「お客様のために頑張りたい」という思いが強いメンバーが多い印象です。
個人的には、そういう気持ちが大事だと思うので、必ずしも営業の経験っていうのはなくてもよいと思ってます。

家族との関わり方

私の家は子供が2人いる4人家族ですが、夫が協力的なこともあり、家のことは1人目が生まれた時から全部一緒にやってきました。どちらかが働いてどちらかが家庭のことをやるという決まりもないし、やり方にもルールを決めないのが我が家のスタイルで、コロナ禍で若干生活は変わったものの「できることをできる方がやろう」っていう根本はずっと同じです。

基本的に私は出社、夫はリモートワークのため、子供達が小さい頃は、朝は夫に任せて、私は子供達が寝てる間に家を出て、帰りに保育園にお迎えに行く生活をしていました。
ご飯も作れる方が作るスタイルですが、今は夫がほとんど平日作ってくれているので、平日は甘えることにして、家のことは土日に頑張っています。

子供がいると「両立できますか?」って言われる方もいらっしゃるじゃないですか。友達にも、「家庭に仕事に大変じゃない?」って聞かれるんですけど、私はあまり大変という意識はないというか、気にしてないんです。「両立しよう」って考えると、バランスを崩した時に「これがダメだった」「こんなこともできなかった」ってすごく落ち込みそうで。その時々でバランスって変わると思っているので、均一的な意味での両立はあまり考えないようにしています。そのとき頑張れることを一生懸命やるとか、できなかったら素直に謝るとかお礼を言うとか、家庭では特にそういう部分を大事にしています。

今は働きたい女性も多いので、こうあるべきみたいなのは気にしないし、もう「私は私」だし。
自分の中に私のスタイルがあって、どちらかと言うとそれを家族が受け入れてくれてるし、理解もしてもらっている。やりたいこととか、現状についてもしっかり夫と話すようにしていて。自分の気持ちに余裕がないときにも伝えています、「今ちょっと大変でイライラするかもしれないけどごめんね」って(笑)

子供たちも、「お母さんは仕事しているのが当たり前」と思っているので、「お母さん頑張って!いってらっしゃい!」って送り出してくれるんです。仕事で家にいない分、会える時間が限られるから、スキンシップとか一緒にいる時に話を聞いてあげるとか、毎回できているかはわからないんですけど、意識しているところの一つです。

今後ありたい姿

仕事の面で言うならば、あまり自分が管理職を目指すとかを意識はしてないんですよね。ただ10年目ということもあり、自分より若いメンバーも多いので、みんなのスキルアップに繋がるフォローをしっかりすることで、チーム全体の力になりたいなと思っています。「それリーダーじゃん」って言われたらリーダーかもしれないんですけど。もっとチームを強くしていきたい、その一端を担いたいと思っています。

あとは家庭も含めですが、「お願いしてよかった」「安心して頼める」って思ってもらえるような存在でいようっていうのは意識しています。結果にコミットするというのもありますが、接するときにあまりネガティブなイメージは持たれないように心がけていて。「お願いしてよかった、対応してくれてありがとう」の言葉がやりがいだったりもするので、仕事も家庭も関係なく、そういう存在でありたいな、あり続けたいなと思っています。

編集後記

最後までお読みいただきありがとうございました!

千加さんがこれまで何をどう経験されてきたのか、詳細にお話ししていただきました。
アルバイトでの試食会業務から始まり、商品開発、店舗営業、コロナ禍においては事業立ち上げまで、本当に幅広いご経験をされてきたんだなあと。

コロナ禍での deli BOX の立ち上げは、悔しくもなったし、胸が熱くもなったお話でした。

筆者はひとりでふらっと呑みに行くのが好きで、社会人になりたての頃、よく仕事終わりに最寄り駅の居酒屋含む飲食店に立ち寄っていました。
お気に入りのお店がいくつかあって、「今日はどこにしようかな~」と考えながらの帰路は、疲れていても時間が遅くても、わくわくしたのを覚えています。

コロナ禍に突入してから、開店している飲食店が批判されることもある風潮になり、お気に入りのお店は軒並み休業に。そのまま暖簾が上がることのないお店もあり、仕方ないとは思いつつも、やるせない気持ちになったのは、筆者だけではなかったはずです。

「お弁当販売 始めました」の投稿をSNSで拡散するしかできず、加えてインフルエンサーでもない筆者のリーチは微々たるもの。何かできないかと考えつつも、具体的なアクションは購入のみに留まりました。

千加さんのお話にあった「コロナに負けていられない」という気持ち、それをサービスの立ち上げにまで持っていく思考と行動、実現可能にしたスターフェスティバルの基盤と各所との繋がりは、誰にとっても価値のあるものだと思います。
誰かを動かすこと、仕組みをつくること、流れを変えることって、こういうことかと。当時の自分を振り返って悔しくなりましたし、今、それをやってきた人たちと一緒に働けていることに胸が熱くなりました。

“食” の提案に決まりも限界もない。千加さんのお話は、心からそう思わせてくれるものでした。
仕事に家庭に邁進中の千加さん。これからの活躍も楽しみです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?