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#7 転生したらPdMだった件について話を聞いてみた【七夕物語】

この企画では、「七夕物語」と称し、クルー(弊社では社員のことをクルーと呼びます)の思いをお届けいたします。
※本記事は、スターフェスティバル(以下、スタフェス)ぴーぷる部(人事部)がインタビュー内容を編集してお届けしております。

第7回目のお相手は、関根さんです。


Product Manager / 関根亜季

語り手紹介
プロダクトマネジメント部 関根亜季(せきねあき)。

2016年新卒で入社し、在籍8年目を迎えている。
大学時代にインターンとしてスタフェスで働き、やりがいや楽しさ、環境に惹かれそのまま入社。
現在はPdMとしてプロダクトを成長に導くため、日々邁進している。

目次



PdMにジョブチェンジ!

2023年の4月頃、スタロジ事業(スタロジについてはこちらの記事をご参照ください)の営業やトラブル対応などの業務からPdMにジョブチェンジをして、もう間もなく1年になります。
PdMにチャレンジをすることを決めたきっかけとなった背景としては、特定の業界の企業に対してコンサル的な動きをした結果、それが利益になったことが挙げられます。

その特定業界では一般的に、紙媒体だったりExcelだったりで諸々の管理をされているところが多いんですけど、お付き合いのある企業さまとの打ち合わせの際に、「kintoneの使い方を教えてほしい」というリクエストをいただいたことがありました。
お話させていただいている企業さまの課題をざっくり挙げると、価値があるシステムかどうかを判断できる術を持っていないが故に、ExcelやLINE、スプレッドシートというような、自分たちが無料で使える範囲のものしか使わないので、実際に稼働をする委託先も必然的にそうなってしまうという状況でした。つまり、システムを導入することによって、企業の従業員や委託先がより効率的に働けないか、という話だったんですね。

もちろんやりますと回答して、私ともう1名で、週に1回ペースで約2ヶ月、オンラインで使い方や契約の仕方を説明した結果、先方が求めているものが1つ出来上がって、それが結果利益になったんです。システムの使い方をレクチャーして、アプリを作ったという事実が、スタロジチームでのコンサルティングフィとして計上できたという体験に繋がったんです。

その後、Yusukeさん(スタフェスでは代表のことをこう呼びます)と会食をした際に、「でも結局、当社が一時的な利益をいただいただけだよね」と言われたんです。「コンサルから始まって、今後の継続利用料も当社にいただけるような仕組みを、スタロジチームで作ってみるのはどうか?」って。
その流れで、ある意味言い出したのは私だったので、PdMとしてその仕組みを作ってみよう!となった感じです。

最初は、プロジェクトリーダーであるtakapyyyさんCTOであるsotarokさん にお時間をいただいて、現状のインプットから始めました。インプット内容を資料にすることでアウトプットを繰り返しつつ、ネットで調べたり、PdMやデザイナーチームのみなさんに勉強会を開いていただいたりしながら、スタフェスのPdMが使用しているツールについても理解を深めていきました。

ジョブチェンジしてからのマインドセット

初めは教えてもらうことばかりだし、手を動かすことがあまりないにも関わらず、いざ手を動かしてみると信じられないぐらい時間がかかるしで、「こんな状態でPdMとしてやっていけるのかな」「でも私がやらないと進まないな」という気持ちがありました。葛藤と言うと格好いいですけど、焦りも、実力が伴わない自分へのもどかしさも、半年以上感じてたなと思います。
それでも「やるぞ」と思い続けられたのは、PdMチームに顧客となりえるユーザーのことを伝えていくよりも、私がPdMとして成長する方が最短ルートだと信じられたからだと思います。

PdMになって半年とちょっと経った2023年8〜9月頃、心境の変化がありました。それまで以上に前のめりに業務に臨めるようになったというか、よりやる気スイッチが入ったというか。
なぜかと言うと、2つのプロダクトを作っているなかで、それが少し形になってきたのが2023年9月頃だったんですね。
見えてきた「もの」があるからか、「こういう機能欲しいよね」「機能の優先順位はこうがいいよね」という発言も積極的にできるようになっていきました。

チームに知見のあるエンジニアメンバーが増えたこともあり、私に対するアドバイザーも増えた感覚だったし、私も少し理解が深まってきたし、「みんなでひとつのものを作っている」という実感と、「もっとスピードが上げられるな」っていう自信がついてきた時期でした。

自分たちのサービスを紹介する資料を作っても、システムの写真が1枚もないと先方もイメージが湧かないし、そもそも見てもらえないこともありましたが、システムのイメージが視覚的にも伝えられると、やっぱり営業先の反応も変わってくる感覚もあって。
自己満足でなく、使ってほしい人たちみんなに受け入れてもらえるものを作っていくためのファーストステージとしては、早めに形を作れたという達成感もありました。

日々の業務について

まず、PdM領域で言うと、作るべき機能の要件定義をして、それをエンジニアに発注書やデザイン表として渡せるよう、どういった色やフォントで、どこのページに作ってほしいっていう詳細を画面で見られるようなものを作っています。あとは、開発してもらった後に、依頼した動作と同じように動くのかを確認しています。
機能をどんどん付けていく段階なので、経理や法務に相談しながら進めなければならないことも多くて、開発に沿った他部門との連携業務も主担当として行っています。

それ以外では、営業との連携だったり、マニュアルの作成や契約書の巻き取りといったような少し営業事務的な動きもしています。
PdM領域において難しいと感じる場面が多いのは、エンジニアさんとのコミュニケーションです。要件定義に開発内容記載する際、単語のチョイスとか、言い回しとか、表面上はこう動くんだけど裏側ではこうしてほしいみたいな補足説明とか、ようやく依頼できるレベルにはなりましたが、まだ質問が返ってきてしまうことがあるので、その辺はなかなか難しいですね。機能が大きいものほど詳細に書き出さなければいけないので、伝える大変さを実感しています。一方で、質問や確認が返ってこなかったときはすごく嬉しいですし、形になっていくのを見ると達成感はあります。

また、営業の場に立ち合ってデモンストレーションなどをしています。前部署に所属していた時の打ち合わせや、トラブル対応で関わった方も多いからか、1時間の打ち合わせをポジティブに過ごせることが多いです。これまで、スタロジ業務の中で積極的にコミュニケーションを取ってきたのも良かったんだろうなと思っています。

また、ステークホルダーや経験値という意味で、今のプロジェクトリーダーだからこそ経験できたんだろうなということが多々あるように感じます。登壇してプレゼンをしたり、社内エンジニアチームのWin Session Party(社内エンジニア全員で集合し、全体のエンジニアリングの方向性やPJごとの取り組みをアピールする場)で発表したりと、貴重な経験をさせてもらって、視野が広がりました。

やってやれんことはない

Go All Out にノミネートされたクルーが少なかったのもあって、私かな?って期待をしていた気持ちがありました。名前呼ばれるかもしれないからお手洗い行くのやめておこうかなって(笑)
個人で受賞したのは初めてでしたし、Yusukeさんとsotarokさんもたくさんコメントくださっていたので、とても嬉しかったです。
何も知らないところからPdMとしてスタートして、4月から12月の間で2つサービスをリリースできた点は、自分でも頑張ったと思っているので、そこが評価されたのは感慨深いものがありました。正直、「ちょっと高い目標だな」と思っていましたが、「やってやれんことはない」を体現できたのではないかなと思います。

あとは、チームメンバーとのやり取りの質が上がったと感じます。PdMとして業務に臨み始めた頃はフィードバックも多かったですが、私の理解度が上がるにつれて、コミュニケーションの精度が上がっていった気がしますね。
セクシー賞を受賞したと言っても、今の自分は「スタロジプロジェクトのPdMはこういうものだ」と掲げている像には程遠いです。
手元の作業スピードが早くなってきたとか、発注ができるようになったとか、スタートから歩き出した感じでもあるので、まだまだこれからだと思っています。

ロードマップを描いたり、損益計算書まではいかなくても、数字面を見えるようにして会社に提示したり、どうやって自分たちが作っているプロダクトのブランディングをしてこうかなども、はっきりとした根拠と意思を持って言えるようになっていきたいですね。
今後のキャリアを考える上で、まずはPdMとしてチームで掲げた理想像になっていくことを目指しています。

具体的には、PdMとして、誰に何を聞かれても答えられるようになりたいですね。次は何の機能をつけるの?とか、いくらで売るの?とか、どこに向けて営業するの?とか、いくら利益出ているの?とか。営業が分からない点、エンジニアが分からない点においても、PdMとして網羅して答えられるようにしていきたいですし、最低限今後できるようにならなきゃなと考えています。
未経験でPdMとしてスタートを切れたなら、その先の成長も追いかけられると思っているので、今後も「Go All Out」で頑張っていきます!

編集後記

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
セクシー賞を受賞した関根さんにお話を伺ってきました。

関根さん、セクシー賞の受賞、本当におめでとうございます!
未経験でPdMに挑戦し、短期間でサービスを2つもリリースされたという体験は、まさにスタフェスのバリューである「Go All Out」を体現されたお話だなと思いながら聞いていました。

「理想像とは程遠い」「まだまだこれから」とありましたが、これって一歩踏み出した人じゃないと言えないことですよね。
言ったからにはやる。「自分がやらなきゃ誰がやるんだ」という姿勢でやり続ける。そして結果を出す。
終始にこやかにお話してくださっていましたが、実はその裏でかなりの努力をされていたことは想像に難くありません。

これまでスタロジ事業においてご活躍されていた関根さんですが、今回PdMとなり、新プロダクトを扱う事業において、益々ご活躍をされていくのではないでしょうか。
PdMとしてスタートを切った関根さんのさらなる加速から目が離せませんね!

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