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私を変えた管理栄養士のひとこと

皆さん、いかがお過ごしですか。

暮らしの中に”笑顔”と”感動”を!
言語聴覚士の八田です。
私は、在宅療養されている方のお家に訪問して、リハビリテーションを提供しています。

「食べること」を支援するので、「管理栄養士」さんと一緒に仕事する事が多いです。

今日は、私の病院勤務時代のこと。
「私を変えた管理栄養士さん」のお話です。

あなたは、病院のご飯は不味いものと思っていませんか?

でも、私は病院のご飯こそ、美味しい方が良いと思っています。きっと、誰でもそう思いますよね(笑)

私は結婚して引越したので、転職しました。ST人生の中では、2つ目に勤務した病院の管理栄養士さんに、はじめに会った時にこう言われたのをはっきりと覚えています。

「病院で食べるご飯がこの方の最期の食事になるかもしれない。だから毎回最高に美味しい食事を出したいんです。」

ハッとさせられました。

当たり前の事だけど、こんな大事な事に気付けてなかった。ST6年目の春のことでした。

それまでは「病院のご飯は不味くて仕方がない。」と心のどこかで思っていたのですね。今は、元気が出る食事、美味しいと幸せになれる食事が何より大事と思っています。

私たちがリハビリを担当する患者さんの中には、飲み込みが難しくなり、ミキサーにかけたレベルの食事を提供する場合があります。単にミキサーにかけただけでは、「緑色のよくわからない何か」「のりのようなお粥」になり、食欲も出ません。

ここの病院では、ミキサーにかけた食事をゼリー固めにして出していました。飲み込みがしやすく、見た目も良いです。写真は行事食のもので少しいつもよりゴージャスですが(笑)イメージとしてはこんな感じです。

普段の食事でも、焼き魚のミキサーを魚に見立てて成形し、バーナーで焼き色付けたり工夫がありました。お出汁もひいてるそうなんです。

病院の食事は美味しい方が良いと思っていても、実際に実践出来ているところは、どれ位あるでしょうか?

あなたの病院のご飯は、あなたが食べたくなるほど、美味しい(そう)ですか?

ここの病院では、看護師さんや、看護助手さんが「わ~!!今日のご飯美味しそう~」と患者さんに配膳されていたのが印象に残っています。

ね!そんな食事良いですよね?
ちょっぴり元気出ませんか?

管理栄養士さんたちのアツい気持ちの賜物です。

私たちがリハビリする方は、飲み込みが難しい方です。食事が進まない事もあります。飲み込みの機能が低下している場合もありますが、食べている物が単調だったり、見た目がイマイチだったりすると進まない場合があります。嚥下の問題なのか、それ以外の問題もあるのか。そのあたりをきちんと評価して、対応していくのが私の仕事です。

病院で感じた気持ちは、今は在宅でも大事にしています。私は、今は訪問看護ステーションから、毎日その方のお家に行ってリハビリテーションをしています。在宅では、全ケースとはいきませんが、訪問管理栄養士さんと担当し、一緒に知恵を出しあっています。

私たち、訪問STと訪問管理栄養士、ご存知ですか?また機会を見て、どんな感じで一緒に仕事しているかも書きたいと思います!

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