宇樹義子さん/#発達系女子の明るい人生計画感想: 生きづらさからの解放
#発達系 と銘打っていますが、筆者は発達障害の女性だけでなく生きづらさを感じている女性全般(個人的には男性も読んで損は無いと思う)に向けて書かれたそうです。読んでみて、Twitterで知り合った人と駆け落ちした!という筆者の経験談にびっくりしつつ、ステレオタイプの人生以外に様々な選択や人生があっていいんだ、世間の言う普通と違うのって全然悪いことじゃ無いんだなって、気持ちが軽くなりました。生きづらさを感じてる人は一度読んでみて損は無いと思います。
↑表紙がかわいいです。
河出書房新社 2019年9月初版 本体1600円(税別)
※残念ながらKindle版はまだ無いみたいです。
・読んでみて特に良かった点①②
①情報収集の上手なやり方
この本の中で他の人生ノウハウ本とは違うな〜、と思ったところは、具体的な社会制度や療法について紹介しつつ、それについての正しい情報を検索する方法や、選び方についても解説してくれている点です。
正直、世の中にはいろんな制度とか療法とかあるんですけど、知らないと選びようがないじゃないですか?そしてこの社会は口を開けてれば情報が入ってくるような環境ではないです。
自分の選択肢を増やすために、どんなふうに情報収集すれば良いのか、検索窓に入れると良い単語とかも書いてくれてて、具体例が多いのがすごく有難いです。
②トラウマ克服には時間がかかる
それから、生きづらさの原因と向き合うのは時間がかかることとほぼ明言してくれたのも個人的に良かったです。この本では、著者の半生を振り返りつつその時々に使用した療法(EMDRとか)を紹介してます。なので、読者は著者がたくさん苦しみながら長い時間をかけて人生のトラウマと向き合っていく姿をみていく形になります。
自分の傷と向き合うことは、すごく時間とエネルギーを使うことなんだなと思いました。そして、それだけの時間・気力・お金をかけても1回じゃ変われない。少し改善するとまた次の問題が出てきます。
人生を生きてく中で、苦しむことって沢山あると思います。すぐに変われない自分を嫌うんじゃなくて、ゆっくり時間をかけて変えて行こう、これ以上嫌な傷つき方をしないよう、自分を大切にしてあげようと思うことが大切なのかなと思いました。それと並行して楽しい・やりたいこと(旅行とか恋愛とか)に挑戦することで、楽しい時間を増やしつつ自分を変えていけるのかなって思いました。
ゆっくりでも良いから、自分を変えていって、周りの人に向き合っていけば、少しづつ積み重なって今より好きな自分になれるのかなと思います。
・終わりに
行きづらい人が相談できる機関とか、あと交流できる場所、居場所になってくれる所の具体例も上がってるので居場所がないなと思ってる人も読んでみるといいと思います。個人的にとても良い本だったので、おすすめです。
蛇足:転職先決まらなくてちょっと不安ですが、今できることをやってこうと思います。ここまで読んでくれてありがとうございました。