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原作100周のドラゴンボール大好き男が「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」を語る

ドラゴンボールの最新映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」を4回見たので、感想を話していこうかなと。
上映もほぼほぼ終わっているので、ネタバレもふんだんに含んでます。

ぼくは原作を100周以上しており、もちろんこれまでの劇場版もすべて視聴済。
3度の飯よりドラゴンボールが好きと言っても過言ではありません。

そんなぼくが、「めちゃくちゃいい」と感じた今作について語っていきます。

歴代ナンバーワン候補になれるクオリティ

今作は、正直見るまではそれなりに不安がありました。
というのも
・前作のブロリーは「ファンが求めるドラゴンボール」をとことん追求した感じだったため、ハードルが上がっていた
・悟空とベジータがあまり出ないことへの不安
・3DCGのグラフィックへの不安
・ピッコロと悟飯が主役で大丈夫か

等々…いろいろ不安でした。

6/11の0時、世界最速上映を見に行った結果、めちゃくちゃ感動しました。帰りの車でずっと反芻するくらい。

スーパーヒーローの良かったところ

・ピッコロと悟飯が文句なしの活躍
・ドラゴンボールらしい、単純明快でわかりやすいストーリー&派手な戦闘
・新キャラ、ガンマ1号2号がちゃんとキャラ立ちしてたこと
・サブキャラたちの見せ場もあった

こんなところですかね。
もちろん気になった点もあります。
・セルマックス
・悟空の知能

ドラゴンボール好きのYouTuberもいってますが、この2つはどうしても気になりました。

では具体的にお話していきますね。
まずはいいところから。

ピッコロと悟飯が文句なしの活躍

今作は
・ピッコロがいちばん好き
・セル編くらいの、かっこいい悟飯を見たい

上の2つに該当する人は「絶対に」見るべきです。

今作の主人公は、間違いなくピッコロです。ラストをしめたのは悟飯ですが、ストーリー全体の貢献度でいえば確実にピッコロでしょう。

・レッドリボン軍に潜入
・悟飯の潜在能力を目覚めさせる
・パンちゃんのお世話
等々…

ピッコロがいなければ、レッドリボン軍が復活し、Z戦士は全員やられていたに違いありません。
具体的なピッコロの活躍をどうぞ。

ピッコロがいなければ、セルマックスを倒せなかった

ピッコロは、今作すべての場面で完璧な判断をしています。
代表的なのが、「レッドリボン軍」への潜入。

レッドリボン軍に潜入することで現状を把握し、「あえて」パンちゃんを誘拐させ、悟飯の覚醒をうながしました。
このあたりの知恵の回り方はさすがピッコロというところ。悟空もベジータも修行中で地球にいなかったため、悟飯の覚醒は必須でした。

ピッコロがレッドリボン軍に潜入しているので、パンちゃんの安全はもちろんピッコロが確保していますよ。

ピッコロ「俺が守ってやるから心配ない」
う~ん、かっこいい。

さらに、自身のパワーアップに関しても最善の判断をしたでしょう。
賛否両論あるパワーアップでしたが、悟空もベジータも地球にいない以上、こうするほかなかったのです。

本来なら、修行でパワーアップしたいところだったと思いますが、今回はそんな時間がありませんでした。
なので、地球を救うため神龍に頼んでパワーアップ。
少しおまけをしてもらったピッコロは、新たな形態「オレンジピッコロ」を手に入れ、とんでもねぇ強さ・タフさで大活躍。

ピッコロがセルマックスと渡り合えていなければ、悟飯のアレにもつながらないところでした。

バチクソかっこええ、悟飯の新形態&トドメ

そして悟飯です。今回はアルティメット状態で戦う時間が長かったですが、セルマックスにはかないませんでした。

しかし、師匠・ピッコロを瀕死状態にさせたセルマックスにブチギレ、「大覚醒」
新たな形態へ変身しました。その名も「ビースト」

一瞬「髪長くね?」と思いましたが、少年時代の超2と同じくらいですし、ただただ「かっこえええ!!」と思っていました。

そして孫悟飯ビースト、むちゃくちゃに強い。(舐めプしかけましたが、ピッコロの声で正気に。)

セルマックスのパンチをものともせず払いのけ、強烈な飛び蹴りをお見舞い。
逆上したセルマックスは、まがまがしい、クソでかエネルギー弾を悟飯に向って放ちます。

これに対抗すべく、エネルギーをためる悟飯がアップになると、かめはめ波の溜めポーズ…ではなく額に人差し指と中指を当てています。
そう、「魔貫光殺法」です。

これ、伏線がありました。
ピッコロが悟飯に対し「かめはめ波でも何でもいい、ヤツの頭をぶち抜け!」と。
「かめはめ波でも何でも
このセリフが、魔貫光殺法の伏線だったんですね。

セルマックスのエネルギー弾を、悟飯は魔貫光殺法で粉砕。
ピッコロが決死の思いでセルマックスを抑え込んでいたおかげで、セルマックスの頭も、魔貫光殺法でぶち抜かれました。

悟飯の魔貫光殺法、正直死ぬほどかっこよかった。マジで。
師匠ピッコロの代名詞ともいえる技で、トドメってだけでも激アツやのに、モーションも魔貫光殺法自体のエフェクトも、音も、何もかもかっこよかった。映画館で声でそうになった。

とまぁ、ピッコロ&悟飯の活躍には非の打ちようがないレベルで大満足でした。ピッコロファンやってきてよかった…

おまけ:いぶし銀のクリリン

もちろんピッコロと悟飯がメインなんですが、セルマックスとの戦闘においてキラリと光る活躍を見せたのが「クリリン」
代表的な活躍はこの3つ。

1.セルマックスにぶん殴られそうになる18号を助けた「気円斬」
2.ガンマ2号の突撃を大きくアシストした「太陽拳」
3.苦戦するピッコロへの「ピッコロ、デカくなれよ」というアドバイス

渋い活躍がたまらんクリリン。
特に3つ目のアドバイス、これは最古参のZ戦士であるクリリンだからこそできたアドバイスでしょう。
セルマックスとの戦闘現場にいた人の中で、ピッコロがデカくなれるのを知っていたのはクリリンとブルマくらいのもの。

ピッコロ本人も忘れていたような技を、ここ一番で思い出し、反撃の狼煙としたクリリンの仕事人っぷりは最高でしたね。

ほんとに、最高の映画でしたが、やはり光には影があるもの。
よくない部分があったのも事実…

スーパーヒーローの良くなかったところ

ここまでべた褒めしてきましたが、よくないところがあったのも事実。
・セルマックス
・悟空の言動

順にお伝えしましょう。

セルマックスについて

今作のラスボス:セルマックスですが、ずばり言うと「魅力がない」

前作のブロリーや、かつてのターレスクウラなどは「ボスとして」「悪役として」魅力にあふれるキャラでした。
しかし、セルマックスは「知性のないデカい怪物」。イメージとしては、ヒルデガーンが近いでしょうか。

しかしドラゴンボールファンとして、やはり「セル」という名前が入っていると最終形態のようなかっこよさ、知性を求めてしまいます。

セルマックスは個人的にデザインもかっこいいとは思えませんし、知性に関しては皆無でした。

「デカいボス」というもの自体は迫力もあり、基本的には好まれるものですが、「セル」の名を冠する以上、もう少しスマートさが欲しかったなあというところです。
更に欲を言うなら、悟飯との絡みも欲しかった…

とはいえ、作品内で「未完成」ということは名言されていたので、まぁまぁしゃーないかなぁという感じもします。

最もよくなかったのは次に紹介するものです。

悟空の言動

今回の映画に限らず、ドラゴンボール超になってから、悟空の言動・知能について気になってる人めっちゃ多いと思います。

超から入った人はさておき、ぼくのような原作大好きファンは、正直「超」の悟空は本当にひどいと感じているのではないでしょうか。
もちろん、超を通してみると、かっこいいシーンもあるんですよ。ただ、よくない部分が目立ちすぎているんです。以下に挙げる、今回の映画のシーンは特にそうでした。

それのシーンというのが…
瞑想をするベジータに対して、「おめぇそんなん意味ねえって~(呆れ)」みたいなことをほざいたシーン。
いやいや、と。
あぐらかいてじっとする瞑想、あんたもブウ編に入る前あの世でやってたやん…と。

しかも、瞑想で得られる「気のコントロール・パワーのコントロール」の大切さは、セル編の時の修業やら、ブルーのあふれる気を抑え込んだ時やらでわかってるはずやん…?

にもかかわらず、「おめぇそんなん意味ねえって~(呆れ)」というひとこと、本当によくない。
今回の映画、悟空の登場時間10分くらいだったと思いますが、これのせいで悪印象しかないのです。残念過ぎる…

お願いだから、原作みたいなクレバーさを時折のぞかせる激烈にかっこいい悟空帰ってきてくれ…


とまぁいろいろ言いましたが、この映画自体はマジでよかったです。悟空の言動は気に障りますが、以降のピッコロたちがかっこよすぎるので、鑑賞中は、悟空の愚かさ忘れちゃってます。

まとめ|ピッコロ&悟飯ファンなら必見「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」

長々と書いてきましたが、なんせ伝えたかったのは「スーパーヒーローまじ最高ですよ」ということ。

奔走し、力戦奮闘するピッコロ。大覚醒し、悪を貫く悟飯。それをサポートするクリリン達
本文内に書くと長くなりすぎるので割愛しましたが、新キャラのガンマ1号&2号もめちゃくちゃシビれる活躍しています。

「迫力」という部分では前作のブロリーに劣っているかもしれませんが、作品を通しての満足感は、個人的にブロリーを越えていると感じています。

主人公を全うするピッコロや、最強だった「あの時」のような悟飯を見て、心を震わせたい方はぜひ一度見てください。

本当にいい作品だった…。

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