大華山鳥雲窯

萩焼窯元☆大華山鳥雲 納冨 晋 *尚子

大華山鳥雲窯

萩焼窯元☆大華山鳥雲 納冨 晋 *尚子

最近の記事

既成概念にとらわれない

こんにちは鳥雲窯の尚子です。 最近の父の新作オブジェで、新しい雰囲気の焼き上がりのものを見せてもらいました。ある漫画家の方の絵にインスパイアされたそうです。若い漫画家の方の作品ということもあり、父のその作品だけを見たら、70歳前の人が作ったものとは思われにくいかなと私は感じました。 物を作るときには、当然自分がよいと思うものを表現したくなると思いますが、よいと思うそのセンスが、''マジョリティなのか、マイノリティーなのか''、言葉を変えると、''より多くの人に作品を好んで

    • のびしろ

      こんにちは☘️鳥雲窯の尚子です。 オンラインショップを始めるにあたり、様々な発見の毎日です。 作品を作る作業事態は今までと変わりないのですが、今まであまり持っていなかった感覚が生まれてきたのを感じます。 今までは、土練りを"始まり"とすると、本焼きを終えて作品を無事窯から出したら、ほぼ"終わり"のような気持ちでおりました。 造り手の単純な思考といってしまえばそれまでですが、作品が上手く焼き上がったら、それこそ燃え尽きたように、それに満足する。時には、二度と出来ない!と

      • 登り窯をたくということ

        こんにちは。鳥雲窯の納冨尚子です。 今日はよく晴れ、作品を乾かすには絶好の1日となりました。梅雨時期は、特に父のつくる大きな作品を乾かすのには、思いの外時間がかかります。 先日、なかなかしない失敗がありました。素焼き割れです。素焼き前の乾燥がしっかりできてなかったために大きくヒビが入るこの現象、父も何年かに一回しかないと言います。湿度が高い中で、何日も置いていても中まで乾いてなかったわけですね。                     素焼き前の乾燥過程 萩焼造りにお

        • そもそもなぜ

          この仕事につくまで(尚子)私は現在、洋食に合う器を製作するのが楽しみの一つですが、それは高校一年の時に交換留学で、一年間イギリスで暮らし、そこでの食事が印象に残っているからです。イギリスに行く前に、「料理美味しくないよ」と言われることが多かったのですが、言われていたほど食事を楽しめないという感覚はありませんでした(結果10キロ太りました💦)。加えて言えば、日々の食卓での盛り付け方や、来客を招いてのアフタヌーンティーは特に斬新で印象的でした。 料理そのものも、盛り付けも、繊細

          萩焼窯元大華山鳥雲

          はじめまして☘️萩市の窯元鳥雲窯の、納冨 晋、娘の尚子です。 弊社は1979年より、山口県萩市の山懐に工房と展示場を構え、萩焼の製造から卸し、小売りまでを一貫して手掛けて参りました。現在親子二人で作陶しております。 伝統的な萩焼は、肌色に近い色ですが、弊社は青色の萩焼作陶をライフワークにしております。 長年の釉薬や土の研究を経まして、遡ること平成元年、心が洗われるような透き通った透明感のあるブルーの開発に成功しました。これ(日本伝統工芸展入選作品)を“青萩"と名付け、こ

          萩焼窯元大華山鳥雲