既成概念にとらわれない
こんにちは鳥雲窯の尚子です。
最近の父の新作オブジェで、新しい雰囲気の焼き上がりのものを見せてもらいました。ある漫画家の方の絵にインスパイアされたそうです。若い漫画家の方の作品ということもあり、父のその作品だけを見たら、70歳前の人が作ったものとは思われにくいかなと私は感じました。
物を作るときには、当然自分がよいと思うものを表現したくなると思いますが、よいと思うそのセンスが、''マジョリティなのか、マイノリティーなのか''、言葉を変えると、''より多くの人に作品を好んでもらえるかどうか''、そういったこと考えることも、ある意味においては大事なことなのかもしれません。でもそれを考える比率が高くなればなるほど何かにとらわれていくのは避けられないようにも感じます。
父が、萩焼は肌色が当たり前だったあの当時、青萩に出会えたのはそういった意味で考えると、既成概念にとらわれず、また自分のセンスを客観的に分析せず、とにかく感覚を信じて自分の良いと思うものを作りたいと思う気持ちが強かったからなのかもしれません。(私の勝手な印象かもしれませんが)
そして父のそういうところは萩焼制作だけの世界にとどまらず、人間関係、趣味、育児にも、性格として現れている気がします。
私は一人娘だったにも関わらず、高校のときに、たった一人でイギリスに一年間行かせてもらいました。あの当時、周りにそんな人が多くいたわけでもありませんでしたが、父は交換留学の計画を全く反対することもなく、それどころか進んでサポートしてくれました。
私が育児を経て、これをそのまま同じように自分の子供にできるかを想像したときに、まず簡単な事ではないと。。
Beatlesを愛して止まなかった(当時演歌が多く聞かれる時代だったにも関わらず)父のパイオニア気質は、今に始まったことではなく、ずっとあり続けるからこそ、昔から今まで、そして、現在進行形でまだまだ新しい作品を生み出したい意欲を燃やしつづけているのかもしれません。
技術はもちろんですが、そういった姿勢も学んでいきたいと思います。
いよいよ今月23日より、初の試み、オンラインショップにて親子展を開催予定です。これまで発表していなかった作品も、発表していきたいと思っておりますので、よろしければ是非ご覧ください。
初回の記念と致しまして、ささやかなプレゼント企画をしております✨ご興味のあるかたはぜひ、Instagramかnoteをフォロー下さい。ご感想等もお待ちしております。
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