見出し画像

2年間虫歯を放置した阿呆が治療を開始しました #1

歯というのはとても大切です。
人間は愚かですから、いつも失ってからそのものの大切さに気付くものです。

愚かな私はすでに歯を4本失っています。上下2本ずつです。
そして、下の歯に虫歯が2本、現在進行形で存在しています。最悪です。

歯が無さすぎて顎関節症になってしまったのか、顎を開くと激痛を感じるようになりました。
イヤホンをしながら歌を歌おうとした日には、上顎と下顎の接触部分が「ガゴッ!」と大きな音を立てて擦れて、その衝撃にイヤホンが共鳴して「キーーーン」と鳴り、もはや顔面が楽器です。
これはもう辛抱堪らんと歯医者に行ってきました。
(本当はこんな有様でもなお歯医者は嫌だ嫌だと駄々を捏ね続ける私を友達が諭してくれてやっと重い腰を上げたんですが…)

受付を済ませ、最悪の気分で自分の名前が呼ばれるのを待ちます。

診察台に座らされて、まずは助手さんが歯の様子を見てくれました。
「どういった症状ですか?」
「治療の途中なんですが、やめてしまって…。」
「なるほど、じゃあ見てみますね。」
「あっ…。ん、これは…抜……あー………。」
この時点でああ、これちょっとマズそうだぞと察し怯える。
「先生呼んできますね。」
ああ…きっと怒られるんだろうな…。

しばらく診察台の上でモニターに映った海の生物を鑑賞する謎タイム、一旦CMいきますを挟み、先生が来ました。

「お久しぶりだね〜!」
気さく〜!
「すみませんずっと放置してて…。」
「全然!お忙しいでしょうしね!ほら、コロナとかであんまり来にくかったりするでしょう。」
「まあ…はは。」
「ええ〜っと、前回は…9月!あれ…2018年…」
ヤベッ。2年前ってバレた〜。忙しいとかコロナとか関係ねえのバレた〜。
「ちょうど2年前だね!笑」
「はいじゃあ早速歯を見ていきますね〜。」
怒られなかった〜良かった〜。
歯を見る先生。
「…これは………。そうか………。」
先生の声と顔の色がみるみる変わっていくことに恐れ慄きつつ、次の言葉を待ちます。
「右と左あるけど、もう右は手遅れなので左から治療します。」
右は手遅れw…泣
「あと…左ですが、一か八か歯は残してみますが、痛むようなら抜きます。早速、あ、もう神経無いんで、そのまま削ります。」
心を準備する猶予を一切与えず、そのままガンガンいこうぜ!と削っていく先生。途中マジで痛くて「んっ!」と声が出たけど、止まる様子無し。進むのみ。ただ前に進むのみ。

歯を削り終え、
「痛むようなら抜きましょうね!痛むようなら抜きましょうね!」
と大事なことなので2回言って先生は部屋から出ていきました。もう痛えよ、すでに。

左の歯ももう10%(も無いかもね…)くらいしか残ってなくて、それでも一か八か抜かずに詰め物でどうにかしてくれるみたいです。医者ってすげー…。

詰めるんで型を取るんですけど、粘土みたいなやつを歯にグイッとされて「そのまま口開けててくださいねー」と助手さんに言われて、口を開けたまま再度謎DVD鑑賞タイムです。
唾液が出ること唾液が出ること。
口閉じれないからとにかく唾液が出る。

助手さんが戻ってきて、
「いきますよー!」と言って一気に型を引き出した、と同時に私の溜まりに溜まった唾液も一緒に出ました。
「大丈夫よ〜大丈夫よ〜」と言いながら私の口からまろび出た唾液をくるくると糸巻きのように手で3回巻いて助手さんは風のごとく去っていきました。
大丈夫よ〜って何…?

向こうの方で「これ、お願いします…唾液がね…」と途切れ途切れに聞こえてきて、いっそのこと今ここで私を削り切って下さいと願うくらい恥ずかしく、顔が真っ赤ですが、そんなことを気にしている時間はありません。次は消毒です。怒涛。
また助手さんが来てくれて「うん、よし」「うん」「よし」と我ながら出来栄えに心底納得した様子で私の陥没した歯に消毒した綿みたいのを詰めてくれました。

今日はこれで終わり、なんか1時間くらいの出来事なのにすっげー疲れた。
右の手遅れの歯は多分抜く事になるんだと思います。左も、多分これ詰めてもすぐにダメになりそうだし、すでに痛いから多分抜くと思います。
先生が言うには、ブリッジがかけられるみたいです。

※ブリッジとは!
歯を失った際、インプラントや入れ歯といった治療法の他にブリッジというものがあります。まず失った歯の両隣の歯を削って、凸みたいな形にします。その上から歯を3つ繋げたやつ(端の2つは凹の形で土台と噛み合うようになってる)を被せて固定します。まさにブリッジ〜(橋)👏

結論、私の口に2つのブリッジが架かることになりそうです。

それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?