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OSAKA VALORANT FES を終えて

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OSAKA VALORANT FES お疲れ様でした!

おはようございます。REDEE副館長の古川です。OSAKA VALORANT FESに参加・観覧頂いた皆様、改めましてありがとうございました。今回のイベントの運営責任者を務めさせて頂きました。

アフターコロナ以後、日本最大規模で開催したオフラインeスポーツイベント「OSAKA VALORANT FES」

このnoteでは、

1、VALOフェスをこういう意図でこういう設計をしたよ、反省点はここだよ

2、自分として、REDEE全体としてこんなことを得たよ

3、じゃあ次はどうするか(どうしたいか)

上記について喋っていこうと思います。最後までお付き合い頂けますと幸いです。

1、こんな意図で設計したよ、反省点はここだよ

改めてイベントの概要はこちら
https://redee.game/ovf/

DAY1・DAY2の最終結果および上位入賞者の情報はこちらにアップ(予定)
https://redee.game/news/2021/12/ovfresult/

DAY1・DAY2のグランドイベントの配信ページはこちら
DAY1
https://youtu.be/dJ80_BugD0s
DAY2
https://youtu.be/kq4CQJ10TCk

当日はこんな感じ↓

夜のエントランス2

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アリーナ入口等 (1)


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ダウンロード

■2021年12月18日(土)19日(日)10:00〜21:00
■参加者:DAY 1(18日) 11組(55名)、DAY 2(19日)23組(115名)
■観戦者:DAY 1 約150名、DAY 2 約250名

以下、こんな意図があったよ、こだわったよ!というポイント2点です。

①館内の雰囲気をVALORANT一色にする
OSAKA VALORANT FESの名前に恥じないようなビジュアル面での作りこみ。REDEEはそもそも内装がかっこいいのですが(自画自賛)更にそれをVALORANT一色に染め上げたかった。エントランスおよびカフェのドデカ横断幕、館内入ってすぐの天吊り、各所に設置したフォトスポット、カフェ&バーで販売したVALORANTの各キャラクターのウルトをイメージしたカクテル...etc

イベントにお金を払って参加しようと思ってくれた皆さんに「非日常」「フェス感」を楽しんで貰いたかった。エントランスを装飾して館内に入る前から気分を盛り上げ、入ったら更に感動させたかった。

館内BGMもRiot Games様から許諾を頂き「Ignition」「Watch」といったVALORANT関連楽曲を流していました。

営利企業として、こういったイベントを企画・運営した理由はもちろんございます。が、私個人の思いとしては、コロナで鬱屈とした思いで日々を過ごしてきた皆に思いっきり楽しんでもらいたい。オンラインでコミュニケーションが完結する世界になった今だからこそ、オフラインの場の価値があると考えています。

会う機会の減ったリアルな友達、ネットでしかコミュニケーションを取っていなかった友達。それぞれが交流できる場を作り、楽しんで貰いたかった。それはきっと、かつて自分自身が参加したイベントで貰った喜びや感動を、他の誰かにも味わってもらいたかったからだと思います。

結果として、皆さん思い思いの場で交流し、写真を撮影しSNSにアップしてくれました。館内の雰囲気も楽しんで貰えたと自負しています。お酒もめちゃくちゃ売れました。なお、社員・スタッフ内で一番ブレイドストームを飲んでいたのは私です。

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東京からテイルウィンド4

(↑↑写真はDAY1 優勝チームの「東京からテイルウインド」discordで募集したところ快く写真をシェアしてくれました。掲載許可ありがとうございます)

②フェスのルール設計と意図
DAY1の参加者55名11チーム、DAY2の参加者115名23チームに対して、ゲーミングPCを70台用意。試合数上限を設けたのは、PCの数が限られる中で、参加チーム全てに平等に試合の機会を作り、フェスの競技性を担保するためです(ある特定のチームの方が永遠に対戦し続けて1日8戦、一部のチームが1日2戦しか対戦できなかった、等にならないように)

マッチングについてはホワイトボードを用いました。エントリー希望される方はホワイトボードにチーム名の書かれたマグネットを貼り付けマッチング待ち。対戦したい方は、そのチームの隣にマグネットを貼り付ける→マッチング成立!という流れ。ベット数に同意できない場合は交渉可。

マッチングボード

参加者同士でコインを奪い合い、上位を目指す設計にしたのは、上限試合数がある中で「マネーを運用」するゲームをさせたかった。リスクを取って強くベットする、様子見で弱くベットする、等々駆け引きを楽しんでもらいたかった。マネー運用が大事なVALORANTというゲームにおいて、ゲーム外でも更にマネーを運用させる仕掛けになっています。

いずれも勝敗以外のところの押し引きを楽しませ、かつきちんと強いチームが上位になる設計を心掛けました。ガチガチの大会ではないけれども、それでいて決勝戦は強いチームが勝ち上がり、雌雄を決するからこそグランドイベントが盛り上がるだろうと。

あるちゅうようちえん」のように16時に会場に来たチームがDAY1の上位に来ているのはコインベットシステムをフル活用した好例と言えるでしょう。全試合全コインベットの勢いだったらしいです、豪胆。

一方で、マシントラブルがあったため、上限試合が消化できなかった声も聞きました。次回に向けて改善すべき点と捉えています。マッチングについても参加者の呼び出しを館内放送で行うと雰囲気を損なう、かつ館外に出ていて気付かない(円滑に試合ができない)等の問題も発生しました。ここも次回イベントに向けた課題と考えています。

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2、個人として、REDEE全体としてこんなことを得たよ

REDEEは日本最大級のeスポーツ施設として2020年3月にオープンしました。しかし、コロナウィルス感染拡大のため、オフラインイベントが実質不可能な状況に追い込まれました。館の貸切予約も企業様から多数頂いておりましたが、すべてキャンセルとなりました。我々REDEEは一番の武器である「場所・機材を常設で保有している」ことを活かすことができなくなったのです。

感染が比較収束し、満を持してオフラインイベントを実施。ほぼ2年越し、かつ、この規模のイベントをエントリフィー有で開催できたことは、私にとり本懐を遂げたと言うべきもの。要は、めちゃくちゃ嬉しい。

個人として得たものは、この規模のイベントを企画・運営した経験が積めたこと。まさしく百聞は一見に如かず。1の経験は100の知見に勝ると思っていて、実際に手を動かし、人を動かし、徹夜で準備をしてお客様を迎えた。トラブルもあったものの対応をし、何とか無事に終えることができた。企画、準備から実際の運営、メディア対応、その後の後片付けに至るまで、一連の経験こそが、今回のVALOフェスで得た私の一番の財産だと考えます。

REDEEおよびREDEEスタッフが得たものも経験ですのでその部分は割愛します。館としてのポテンシャル・可能性を示す事例を作成できたことが大きな成果です。何せオープンと同時にコロナとの闘いが始まっているので、館を貸し切ってのイベント自体が初めてのものでした。メインアリーナはもちろんのこと、カウンターによる飲食の提供等、ハコとしての広さ・使いやすさ・を示す最高のショーケースになりました。

アリーナ横構図

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(RedBull Car。館の中に車が入るほど広い施設も中々ないですよね)

3、じゃあ次はどうするか(どうしたいのか)

今回の経験を踏まえてじゃあ次はどうするのか?私はどうしたいのか?3つピックアップしました。

①参戦者はもちろんのこと「観覧者」を楽しませるイベントを作る
 メインアリーナのパースCGを現実のものにするという私のシークレット目標は一部達成できました(下画像を参照)

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VALOフェスアリーナ

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反面、達成できていないのは、このアリーナ258席を満員にすること。日本最大級のeスポーツ専用アリーナを常設で保有する我々REDEEが果たすべき役割は、日本にまだ根付いていないeスポーツを観戦する文化を遍く人々に普及させることです。もっと言ってしまうと、お金を払ってでも見たい観戦イベントを作り上げること。

参戦者の満足度・楽しさや面白さを向上させていくのはもちろんのこと、観覧の楽しさ・面白さをREDEEが伝えていけたらと考えています。そのために、自社開催、他社イベント受託を問わず、どうしたらゲームやeスポーツを「知らない」人間に楽しんで貰えるか?イベントの質を追求します。

例えばVALOフェスであれば、観戦者が楽しめるコンテンツが少なかった。では、どんなコンテンツを増やせばいいのか、0知識からでも観戦を楽しめるようにするには?タイムスケジュールをもっと工夫すべきなのか?グランドイベントの演出強化は?etc...

今回のイベントを元に、次のイベントをより良いものにしていきます。

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かっこいい

(DAY2 優勝者 X Division Gaming世界大会映画か??ってぐらいカッコイイワンカット)

②REDEEをハコとして活用頂く企業を増やす

上記と関連しますが、今回の事例を元に様々な企業様あるいは個人の大会主催者様に幣施設を使って頂きたいと考えています。興味をお持ちの方は、お気軽にcontact@redee.game までご相談ください。単純貸出はもちろん、イベント委託含めてご相談に乗らせて頂きます。

カフェ入口 (1)

③REDEEを「持続可能な」拠点にする

唐突ですが、REDEEは「eスポーツで学ぶプログラミングスクール」をグランドコンセプトとして営業しています。REDEEの2つの「E」に込められた思いは「Entertainment」と「Education」=エンタメと教育です。

今週の水曜日に、ニュース23様で「ゲーム×教育」の文脈でREDEEを取り上げて頂きました。REDEEは決してeスポーツイベント一辺倒の施設ではなくて、ゲームを通したエンターテイメントと教育をお客様に提供する施設です。

ニュース23 12/22(水)放映
 「マイナスイメージが一転!”ゲーム×教育”が注目のワケ」
https://www.youtube.com/watch?v=jPGYbDKoGRM

ゲームと教育、一般的には相反するところに位置している両者ですが、我々REDEEは、両者は非常に親和性が高いものだと考えています。

例えば、 チームでの協同であれば、eスポーツでのチームプレイを通して学ぶことができるでしょう。 コンピューターサイエンスであれば、ゲームエンジンやゲーム開発で使用されるミドルウェアを通して学べます。クリエティブの分野はもっとわかりやすいです。 音楽、ストーリー、グラフィックといったビデオゲームを構成するあらゆるコンテンツの制作のために、クリエティブを学ぶ必要があります。

今回のOSAKA VALORANT FESのようなeスポーツイベントを創り上げるためにも、「動画編集」「配信」「音響」「演出」「デザイン」「PC」「ネットワーク」など様々な分野での知識・技術が必要です。

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現在、上記のようなeスポーツイベントを作り上げる高校生・大学生向けのワークショップも絶賛企画中です。

子供たちがプログラミングを含む「デジタル教育」を受ける場であり、
「eスポーツ」イベントが開催される場所。

これを持続的に実現・開催するために、「デジタル教育領域」「eスポーツ/イベント領域」の両方においてマネタイズしていくこと。

これが私が実現したい3つ目の目標です。

引き続き、REDEEに注目、応援を頂けますと幸いです。

ご拝読いただきありがとうございました。


以上


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