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はじめて韓国❶

先日、初めて韓国に行ってきました!
今回はソウル!
目にも口にも鼻にも心にも大変に刺激的で、お隣の国なのに、知ってるつもり、わかってるつもりなのに自分の中に衝撃が大きくて、噛み砕くのになんだか時間がかかってしまった。
レポです。
思ったことを、思ったように五月雨式に書く。

行きたいなあ、と思ったのは昨年末までNHKで放映されていた韓国時代劇の「不滅の恋人」!
話の面白さ、容赦なさ、無駄のなさ、展開の早さはさることながら、劇中の王宮や衣装の色合いが独特できらびやかでとても素敵で…ぜひこの目で見てみたいなあ〜と淡く夢抱いていたのです。
お隣の国だから知っていることもいっぱいあるけど、ドラマを見て、お隣の国なのに違いすぎることがいっぱいあるぞ!とワクワクした。
いつか行きたいなあ、と、今後の楽しみにとっておこうと思ったけど、ついつい飛行機が爆安だったので決めちゃいました。
往復1万3000円って、新幹線で大阪から東京に行く片道分の交通費です。
安い。

関空から仁川空港まで飛行機でビュンと約2時間。
近いのだけど、空港への道のり、出国まで、飛行機が飛ぶまで、着陸、出国、荷物受け取り、なんやかんやで時間を要するので「遠いな」と感じた。
いつもの旅は大きなリュックで旅に出るのだけど、今回は冬の旅行で衣服が嵩張るのでスーツケースを持って行きました。
楽。楽さが段違いです。

仁川空港から宿をとっているソウルの街中まで電車で一時間ほどかかるので、空港でファースト韓国ご飯を摂ることにしました。
私はソルロンタン(牛だしのスープ)。

写真の下手さ。
スッカラとチョッカラという、平べったい銀のお箸とカレーとか食べるのに良さそうなスプーンを使って食べる。
ミルクのような、ん?ミルクなのか?まろやかな、肌着みたいなスープ(←滝沢カレンみたいな食レポ)、ご飯が進む馴染み深い味わいの付け合わせ、日本のより酸っぱくて後からじんわり来る後腐れのないキムチ、ボリューム満点でまず韓国は私の胃袋をぐわしと掴んできました。

空港の駅でTmoneyカードという、チャージ式のプリペイドカード(ICOCAやSuicaやはやかけんのようなやつ)を購入して電車に。
乗り換えの時に、間違えてICOCAを改札にピッとするお決まりのボケもやらかしましたが、後続の人は優しかったです。

こういうお店、入りたくなっちゃう、アメ横とかで販促物を取り扱ってるお店のようなやつ。

外の気温は0度。
真っ青な空、傾きかけてきた陽、時間は16時過ぎ。
東京で言うと、上野から少し住宅街に入ったようなところの雰囲気の路地を抜けて宿に。
丁寧すぎるうますぎる日本語で出迎えてくれたフロントのお兄さんに感動。
部屋はなんと25度もあるぽかぽかさ。
あちいあちいと、コートやセーターを脱ぎ、ひとまずソファにどっかり。
ヒートテック越しに貼っていた貼るカイロが熱い。
一泊3000円と激安格安の宿ゆえ、もろもろ不安だったけれど、宿に入るまでの道は静かなのでちょっと怖かったにしても外も中も清潔で過ごしやすそうだった。

しばし休んでしっかり着込んで、歩いて明洞に。
マスクをしないと顔が痛いぐらいに冷たい。
しかし凛と澄んだ空気、風の無い冬の気持ち良い気候。
そんなに、寒い!無理!と感じるほどではなかった。
一緒にいた彼は「北海道みたいだなあ」と言ってたけど、行ったことないしよくわからなかった。悔しい。
ひとまず、コンビニでペットボトルのあたたかい飲み物を買う。
柚子の味がしっかりするはちみつゆず、ほっとしたなあ。
国内外問わず、旅先でコンビニやスーパーを見るのが好きだ。

若者が賑う明洞。
衣服や食べ物を売る屋台がずらりと並んでいて、活気があった。
思っていたよりたくさん、コスメやキャラクターもののお店が立ち並ぶ。
こんなん女子高生とか来たらたまらんのやろなー、とか思いつつ、女子高生じゃないけれど何店か入店する。
いくつになっても、ファンシーショップはときめくなあ。
どこのコスメショップでも、店頭では販売のお姉さんが、シートマスクの売り込みをしている。
目がぎらついててちょっと怖いな、と思いつつ、これだけコスメのお店が乱立していれば大変な競争だよなあ、寒いし、観光客は減っているし…と同情する。
私を見るなり、日本語モードにシフトチェンジしてセールストークをするお店の人はほんとすごいわ。
景色を写真におさめながら、ほおおーと思っていたら、振り返ったら彼はおらず、しばらくキョロキョロ探していたら豚肉を焼いたのが刺さった串を持って現れた。
おい、黙っていなくなるなよ!とツッコミつつ、うまいんだなあ、これが。
私も、ごろごろとくるみなどが入った、甘いホットックを買って食べた。
寒空の下、あつあつがおいしい。

地下鉄に乗って、生活用品の南大門市場へ。
しかし、もう夜だったので閉まっていました…とほほ。
新世界百貨店という、デパートの地下、いわゆる日本と同じような食品のデパ地下をぐるりと見て興奮。
外国の牛乳のパッケージや規格、外国の野菜の日本との差異、外国の豆腐とか、自分ちの冷蔵庫にあるのとか想像しちゃってたまらない。
日本の1,000円が韓国の10,000ウォン、と、比較的物価をベースとした換算がしやすいのが魅力だなあ。
台湾や香港は、脳内換金が慌ただしかったのだけれど、韓国は値段を見て一目でカリキュレーター出来て簡便。
お土産品の強気価格には笑ってしまう。
電車賃はものすごく安い。
食べ物や生活用品の物価は、まあ大体日本と同じぐらいかな?

彼の希望で、電車に乗ってどこぞのカジノへ。
入り口でマスクの着用を義務付ける旨が書かれていました。
まあ、行きたいんだったらしょうがないよねー、と、仕方なくのスタンスを装いつつわきわきと賭けるも1500円ほど失ったところで拗ねてやめる。
彼は6000円ほど勝っていたので、晩ご飯はご馳走してもらうことにした。

晩ご飯は東大門のタッカンマリ屋へ。
鶏肉の韓国風の水炊きのような。
酢や唐辛子のソース、ニンニクや塩などで自分好みのソースを作り、丸ごと茹でた鶏肉、じゃがいもなどをつけて食べるやつ。
お店に入ると、あちらこちらから日本語が聞こえてきて、皆一様に韓国の夜を存分に楽しんでいるようでした。

……写真が下手すぎる………なんだこれは…
こういう大きいアルミの鍋に豪快に鶏肉が茹でられていて、店員さんが機を見て切り分けに来てくれます。
鶏肉、ぷりっぷりでおいしかったなあ。
結構ニンニクが効いていたけれど、胃に来ない優しさ。
しめの麺を頼みたかったけれど、頼み方がわからずにまごまごしているうちにスープが煮えたぎっちゃいました。
店員さん、いや、雰囲気?にびびっちゃったな。
今後に生かしたい。

お鍋でぽっかぽかになった身体をマイナス5度の寒空にさらしながら、宿に帰着。
宿は、なんと28度!
身体おかしくなるわ、と思いつつ宿に着くとほっとしてしまったのかそのまま朝まで眠ってしまった。

カッスカスのカピカピ、汗だくのニンニクプンプンで目覚め、入浴。
字面的に最悪な2日目の朝だけど、ニンニクやお肉をたくさん食べたからか、あたたかいところで眠れたからか、元気もりもりで出発。
行き先は、私の一番の御目当ての王宮!
30分ほど観光地を歩き、ドーンと広い景福宮へ。

わ、ドラマで見たような風景!
ここの王宮は韓服を着ると無料で入場出来るようで、王宮のそばの韓服レンタル屋さんは賑わっていました。
両班の貴族風、王族風、婚礼風…ちょっと着てみたい気持ちになったけど、またの機会に。
せっかくなら、可愛いのより、女王みたいな超強そうなやつの格好したいなあ。
眉毛をしっかり描いて、表情まで作ってやるぜ。

さまざまな国籍の方が、さまざまなきらびやかを纏ってて、とても絵になったなあ。

ドラマで見たのとほぼ一緒!の王座。
ここで剣を交えて、ここであの人が死んで、ここで跪いて…など、キャイキャイしました。
私、まさか韓国時代劇にハマるとは思わなかったなあ、とあらためて感慨深く思った。
今度は違う作品も見てみようかな、と思いつつ、どれもこれも話数が多いから怯んじゃう。


ちょっと、ここからは嫌な気分とかになる人もいるかもしれないけれど、私の旅で感じたことをただポツリと。

王宮のパンフレット(日本語版)には、何カ所も「日本の統治時代に〜は取り壊され…」って書いてあって、ちょっとヒッとなった。
「イルボン(日本)〜〜〜」と何かしらを訴えて叫んでいる人もいて、なんなのかは話調からはわからなかったけれど、多少足がすくんだ。
ここは日本に似ているけれど外国だなあ、気を抜いちゃダメだな、でもちゃんと、来たからには今だけでも少し感じないとな、と、じんわり内臓らへんから思った。

訪れて思ったのは、挨拶が溢れるところだな、と。
おはようやありがとう、さようなら、ぐらいの韓国語しかしらないけれど、それらがとてもたくさん聞こえてきた。

私は、とりわけ大阪で育ったからかもしれないけど、おそらく他の地域の方よりも韓国・朝鮮について、教育された時間が長いらしい。
長いらしい、知らなかったけど。
高校生になって地元を出てから、「長いんだなあ」と知った。
ハングル文字を読めるまででもないけど、何故か知ってることが結構ある。
みんなもそうなんだろうと思ってたけど、違う地域で育った彼とは認識が違うことが沢山ある。
その他の人と比べる方法もないけど……なんにせよ、「その手の話は話題として出しにくい」と認識してしまっている。
何が事実か、何が正しいかがわかるはずも手段もないのに、というか、真実なんてわかってもどうすればいいかわからないのに、小学生になった頃、ポケモン151匹とひらがなカタカナを覚えるのに必死だった頃、政治たるやを何か習う前から、右から左からいろんな意見を耳にしてきた。
多分、多角的にというよりは、極端に。
そうじゃない先生もいたのかもだけど、思い出される、覚えているのはまあまあ私の中では強烈だったからだろう。
興味深かったからだろう。
この教育がどうだったとかをとやかく言うのは私には難しすぎるのだけど……しかしながら、自分にこの過去を置くと、この体験をもとに今の国際情勢を耳にするから、なんだか凝り固まって……その、事実とか意図とかの知らなさ加減、汲めなさ加減が「なんか怖い」のおおもとの根元なのだろうなあ、と。
いや、知れば知るほどわからないし怖いのかもしれないよ、わからないけど。
でも、怖いと思いつつも、少なからずその部分を詳しく知りたいと思うのは、私ならではなのだろう。
「なんか怖い」は多分、私にとって少しだけ消化したいポイントなんだなあ、と街を歩きながら思ったのです。
同じ教育を受けてきた同級生がたくさんいる中、全く興味がない人もいるだろうし、とっても韓国が好きな人も、嫌っている人も、きっといる。
なのに、私はそこがひっかかってるんだなあ。それだけ。

なんだか「なんか怖い」けど「気になる」。
ずっとおっかなびっくりで、とげが喉に刺さったようこれまでだった。
以下のように書くと、なんだか旅という行為自体を押し付けがましく万人に肯定する意見みたいで嫌なんだけど、「私にとっては」訪れてみたことで「確かにちょっとピリッとするけど、もうちょっと知りたいな、ご飯おいしいし。」ぐらいに思い直した。
バカっぽい感想だけど、訪れてみたことがニュートラルに韓国を自分なりに楽しむの入口になったのかな、とも思う。
良くも悪くも、聞きかじったことに影響を受けすぎていたし、びびってたし完結していたのだけど。
学校で受けてきた教育のことを、もしかしてちょっと異質だったのかな?とか思ったことも、なんだかやだなーと思ったこともあったのだけど、ちゃんとこの目で一度足を運んだから、ちゃんとこの世の全てを疑って調べられるぜ、と清々しい気持ちになった。
もちろん、きっかけに過ぎないのだけど、凝り固まった勝手な「っぽい」では、知れるものもしれないな。
韓国に限らず、東京だって仙台だって、京都だってタイだってそうだわ。
スポーツやテレビ番組、料理の好き嫌い、色や服と同じ。
私の場合は、たまたまそれが「旅行」で、「暮らし」で「生活」で、ただそのまま、訪れたところの暮らしぶりや空気を感じたいがゆえに、なにかこう妨害するような知識があったのかな……。
ラグビーとか見てるだけで痛そうだし全然興味ないしやらないけど、もし何かのはずみでやったら面白く感じるかもだし、虫を食べるのも絶対嫌だけど、もしかしたら食べたら美味しいかもだし、やっぱり絶対嫌だって思うかもしれないし…それと同じような感じかなあ……うーん。やっぱり、難しいな。すみません。

でも、こんなことを書きたくて、でも書くのが少し怖くて行ったりきたりしてた最近でした。

ああ、ややこしいことを書いた。
いや、私は多分ややこしいで済ませたくないんだな、向き合いたかった。
すっきりした。少しだけ。
読みにくくてすみません。
なにに謝ってるかよくわからないけど、ちょっとだけ自分がなにに躊躇していたかは分かりました!

王宮をあとにしたあとは、古くからの観光地、仁寺洞に行きました、が、続きはまた近日書きます☺︎

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