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ランチェスター戦略とは?

ランチェスター戦略は、
経営コンサルタントの故・田岡信夫さんが
まとめられた経営戦略です。

「弱者のための戦略」
と紹介されることもありますが、
実は強者のための戦略も説明されています。

ランチェスター戦略では、
強者と弱者とでは取るべき戦略が
全く異なることを説明しています。

完璧に理解しようとしなくてもよいので、
「自社がやってはいけない戦略」
は抑えておいてください。

これだけでも効果があります。

なお、ランチェスター戦略では、
強者とは市場シェア1位の企業のことを
言います。

たとえ規模が大きかったとしても、
1位以外は全て弱者です。

ランチェスター戦略における、
強者と弱者の戦略は次の通りです。

==================

✅強者の戦略
基本戦略はミート戦略。
弱者と同じ戦略を正面からぶつける。
総合力を活かした集団戦・組織戦を行う。
これを総合主義という。

▪︎広域戦(地域やビジネス領域を広げる)

▪︎遠隔戦(販売代理店や広告を使う)

▪︎確率戦(競合の多い領域で、営業拠点や代理店同士で競争させる)

▪︎誘導戦(圧倒的低価格で販売して、弱者にも値引きを要求して弱者の体力を奪うなど、弱者をおびき出す)

✅弱者の戦略
基本戦略は差別化。
強者が行わないような戦略を行う。
強者と同じ戦略は絶対に行わない。
限られたリソースを集中することで、その局面では強者よりも優位な状況を作り出す。
これを一点集中主義という。

▪︎局地戦(地域やビジネス領域を限定する)

▪︎接近戦(顧客に直接近付く)

▪︎一騎討ち戦(競合の少ない戦い方を選ぶ)

▪︎陽動戦(競合の裏をかくゲリラ奇襲戦法)

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何だか難しそうに見えるかもしれませんが、
実はシンプルです。

強者と弱者の戦略を1つずつ比べてみると、
違いがよく分かります。

ぜひ、皆さんの知っている企業に当てはめて
分析してみてくださいね。

特に、小さい企業の事例だと
一人起業家の参考になります。

本やテレビなどで知った知識だけで
判断すると、

「あの超有名企業がやっている戦略を
 マネすればいいんでしょ」

なんて、
強者の戦略をやってしまいがちですが、
絶対にやってはいけません。

体力があるからこそできるわけで、
僕たち弱者がやってはいけないのです。

特に、一人起業家がやりがちで、
絶対にやってはいけないことは次の通りです。

✔︎安易に人のマネをする

✔︎すぐに人と組もうとする

✔︎商品・サービスの種類やターゲット層を
 広げようとする

✔︎ラクをしようとして、集客やセールスを
 人任せにしようとする

✔︎自分を大きく見せようとして、
 キラキラした写真をSNSで公開する

✔︎競合が多いマーケットを狙おうとする

✔︎安易に安売りする

✔︎お金の稼ぎ方を知らないうちから、
 自分のやりたいことをやろうとする

これらは全て、
知らずしらず強者の戦略になってしまいます。

僕たちが普段の生活の中で
慣れ親しんでいるのは、
どちらかというと強者の戦略の方ですよね。

それと、
強者の戦略の方が分かりやすくて
華やかに見えます。

ですので、
意識していないと
どうしても強者の戦略をマネしがちです。

ただ、弱者がマネしても結果は出ません。

既にある程度の売上や利益があって、
次のステージに行きたいと思うのなら
強者の戦略を少し試してみてもよいとは
思いますが、
そうではないのならやってはいけません。

まずは弱者の戦略を忠実に
実行してみてください!!

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