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鶏が畑の準備をしてくれる「チキントラクター」を試してみた思い出。

鶏と一緒に暮らすとホントに助かる。

発酵で循環。畑とホテルの良い関係。」で触れたように、ウンチすら畑の土づくりに使う鶏糞堆肥の材料になる。

安定したタンパク源で、販売すれば収入源にもなる卵も産んでくれる。

旺盛な食欲と、地面を引っ掻いたり砂浴びをする習性を利用して、除草と耕うんを鶏にお願いする「キチントラクター」という技もある。

これは「パーマカルチャーで発酵。」で紹介したパーマカルチャーのアイテムの一つで、新しく圃場にしようとしているところで、ある程度範囲を限定して鶏を放しておくことで、畑の準備をしてもらおうという技。

日々の飼育で、鶏が草をもりもり食べることは分かっていたので、チャンスがあれば実際に試してみたいと常々思っていたのです。


スクリーンメッシュと竹で、簡単に囲いを作る案を思いつき、ちょっとやってみるかと早速テスト。

ホントに簡易に囲っただけ。移動も設置も簡単。


鶏は飛ぼうと思えば、結構高く飛ぶのですが(2mくらい?)、囲いの範囲が狭いので、1.5mほどのこのメッシュで十分かなと。

そして、除草の効果を観察します。

3日間、同じ囲いに通ってもらったら、上のインスタのように草刈り完了。
フンもまかれているので、EM活性液を散布して発酵的な環境をつくります。

囲って放しておくだけなんで、楽チンです。

ちょっと傾斜のある場所なので、下の隙間から抜け出さないように注意して設置、3月上旬は調子にのって次々と囲っては移動を繰り返していました。

そんなある日、気候もよく、雨も降らなそうだったので、このまま囲いの中で夜を明かせるか見てみたいなぁと思い、鶏たちを小屋に帰さずに帰宅した次の日。

信じられない(信じたくない)光景を目にしたのです。

ウソでしょ?


ここには2週間後の田植えを待つ稲の苗が元気に育っていたのですが。。。。
鶏ちゃんがこの中で苗を。。食べて。。。

慣れが不注意を呼び、囲いの端が傾斜にかかっていて、そこから抜け出したようで、畑の野菜たちもつままれ、畝の上に敷いた有機マルチも散らばり。。。。
普段ほとんど獣害のない圃場なのに、まさか自分の鶏に。。

慣れた頃こそ危ないということと、チキントラクターの鶏は、毎日ちゃんと小屋に帰してあげた方が良いということを、学んだ僕なのでした。。。

梅雨が明けたら、またチャレンジしようっと。。



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