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黒崎 守峰さんの「投資家の目」
SSDCチーフデザイナーの北村です。
ITファーム株式会社 代表取締役社長でSSDCアドバイザーの黒崎 守峰 さんがインタビューに答えられている記事のまとめを紹介します。
黒崎 守峰さん
インテル・ジャパンにてキャリアをスタートして以来、デイジーシステム・ジャパン、ウェスタンデジタル・ジャパンを経て1988年(株)アイシスを設立。同社の代表取締役社長として、シリコンバレーのIT系スタートアップ企業の日本進出を支援。日本のトップ企業との戦略パートナーシップ、ビジネス開発、日本支社設立に伴うマネージメントチームのリクルーティングからオフィスの立ち上げ、運用までシームレスにサポートした。IT関連の日本企業、シリコンバレーの経営陣と、日本屈指のネットワークの広さを誇る。
以下に紹介する記事シリーズでは、世界で投資を行っている黒崎さんの目線で、市場環境の変化、Zoomをはじめとした投資先の選び方、ネットワーク、エンジェルの存在、ファイナンスの観点、良い投資家の条件…などに触れられています。
起業後の資金調達とスケールをしていく過程を把握するうえでとてつもなく参考になる情報ですので、ぜひご参考にしていただければ幸いです。
1.シリコンバレーの時代変化とグローバル投資市場の現状
ポイント
・投資判断の要素としてテクノロジー、人材、ビジネスモデル、市場規模、イグジット戦略などのバランスが重要。シリコンバレーではそのバランスが取れている企業が多い。
・同じ事業でも海外と日本では市場の大きさに雲泥の差がある。結果、ユニコーン企業が生まれやすくなる。
・若者は、会社から餌付けされることにいち早く気づき、自己価値を上げることが重要。
2.Zoomへの初期投資を可能にした「ネットワーク」
ポイント
・黒崎さんの投資家コミュニティで、日本企業をアメリカへ、アメリカ企業を日本へ紹介し、情報を交換している。そのアーリーステージにフォーカスするネットワークでZoom等に投資するきっかけがあった。
・アジア系・ヨーロッパ系の起業家がグローバルで成功するためにシリコンバレーに集っている。
・日本発企業「Treasure Data」はアメリカでビックデータを貯めることを可能にしたことが成功の一つの理由となった。
3.資金提供者で終わらない「スーパーエンジェル」の存在
ポイント
・スーパーエンジェルとは資金の提供に留まらず、個人のリソースやコミュニティ、強みを活用して出資先の成長をサポートする投資家のこと。
・ビル・タイ氏やヤンソン氏は自身のコネクションを活用してイベントや交流の場を提供し、起業家のサポートを実施している。
4.こんなにも違う!海外と日本スタートアップの役員構成や持株比率
ポイント
・日本企業がグローバル視点を持つのが難しい理由は、日本国内で市場が成立してしまっているから。
・IPOやM&Aの判断は社長でも投資家でもなく、ボード(役員)が決める場合が多い。
・海外の上場時の社長の持株比率は数%〜10%。
・海外は比較的CEOも含むCxOクラス人材であっても入れ替わりが多い。
・特にスタートアップは人材獲得と社員への待遇のブラッシュアップが重要。
5.海外と日本ベンチャーのシリーズの捉え方や出口戦略
ポイント
・CEOとボード(社外役員)のバランスの良い働きが重要
・日本と比較すると、海外では上場条件が厳しい為、バイアウトにも比較的ポジティブ (上場につなげる為のM&Aもある。)
6.お金を調達することが目的ではない!並走してくれる良い投資家がなぜ大切か?
ポイント
・シリーズ毎に違う調達先を探すのが一般的。シリーズAの投資家がシリーズB次の投資家を見つけてくる場合も。
・シリーズBで調達できなかった場合はインナーでプロラタ方式をとることもある。
・「良い投資家」とは、初期のメンバー集め、インフラ作り、イグジットのタイミングを見極める人。マジョリティや株価などは二の次。
・「良い投資家」は、人材の重要性を理解して企業の拡大のために最適な判断をする
以上、SSDCアドバイザーの黒崎 守峰さんの記事のまとめでした。
今後もSSDCアドバイザーの方の活躍や発信内容をキューレーションしてお届けしていきます。
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