SSC研究会

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最近の記事

脇システム▲6四角△同銀の変化

先日の研究会の内容をまとめます。 今回は最近再注目された脇システムについて勉強しなおしました。 指定局面は以下の図です。 ちなみに局面ペディア<http://kyokumen.jp/>によると、ここに至る手順の中で、▲6四角に対して△同銀と△同歩(図A)と両方選択肢がありますが、有名局72局中それぞれ70局と2局でした。また▲1五歩△同歩に対して▲同銀と▲同香(図B)の選択肢がありますが、有名局47局中それぞれ30局と17局でした。ちなみに▲6四角に対する△同歩は2017年

    • 角換わり早繰り銀と△3三角の攻防

      先日の研究会の内容をまとめます。 YouTubeの「森内俊之の森内チャンネル」の中で行われていた「環那タイトル戦への道 Vol.20 “ 新戦法に挑戦” 第二弾!角換わり編」を見て触発され下図の局面を指定局面として研究会を行いました。 ▼森内先生と鈴木環奈先生の動画 https://www.youtube.com/watch?v=WK4aGMGxdME ここから教育的な局面を3つピックアップして紹介します。 ①先手の基本的な狙い私(3段)とS君(二段)の将棋は、指定局面か

      • 研究会まとめ 2020-11-09 渡辺ー片上の研究

        今回は実際のプロの対局をもとにした指定局面戦です。下図が指定局面です(2020-11-19 渡辺ー片上戦、36手目)。実際の対局では▲3五歩から先手が仕掛けていき複雑な攻防の末、後手勝ち。 研究会では55手目▲3四歩を別の手に変えた将棋が三局、もっと前の局面で分岐した将棋が一局になりました。まずは前者から見ていきたいと思います。 上が渡辺名人が55手目▲3四歩と指した局面。AIにかけると▲3四歩も含め優秀な候補手が多くある局面なのでここに目をつけた人が多かったのも納得でき

        • ゴキ中対超速 銀対抗の研究

          2月27日土曜日の研究会は、第47期女流名人戦第三局(2月7日)の30手目、△同飛の局面(下図)で指定局面戦をしました。超速対ゴキ中の銀対抗です。一見すると後手の飛車が狭く不安がありますが、研究してみると面白い手、勉強になる筋がたくさんありました。 (指定局面) 指定局面から、▲4五桂△4二角と引いた次の手が分岐でした。(実戦は、▲2四歩△同角▲9六歩△5二金左と進行) ①▲5五歩(図1) (図1▲5五歩まで) この▲5五歩は後手の飛車を取る狙いで、一番積極的な手で

        脇システム▲6四角△同銀の変化

          プロの石田流の実戦棋譜が少ない

          石田流の指定局面戦をしようと思い、プロの実戦棋譜を探したのですが、棋譜データベースの「三間飛車石田流」の棋譜の更新が2013年で止まっていました。(↓図1) https://shogidb2.com/strategy/%E4%B8%89%E9%96%93%E9%A3%9B%E8%BB%8A%E7%9F%B3%E7%94%B0%E6%B5%81 これは決定版の対策が出たのか?僕が知らないだけなのだろうか。 将棋ウォーズなどではたまに当たって明確な対策を立てられていないので是

          プロの石田流の実戦棋譜が少ない

          四間飛車3九玉3七桂型VS居飛車穴熊(松尾流穴熊志向)

          今回は先手四間飛車3九玉3七桂型と居飛車穴熊の指定局面戦を行いました。指定局面は以下です。後手の居飛車穴熊側が松尾流穴熊を志向して4二銀と引いたところです。 ここからよくある仕掛けは▲5五歩△同歩▲6四歩△同歩▲5五銀で、これに対して△8六歩から居飛車も反撃します。棋書でも互角という結論が多いと思いますが、実際はどうなのでしょうか。以下の局面から見ていきたいと思います。 【居飛車の対応】①7五歩 これが一番有名というか、みんなが知っている変化だと思います。△7五歩▲6四飛

          四間飛車3九玉3七桂型VS居飛車穴熊(松尾流穴熊志向)

          将棋研究会を始めました

          私たちは「昭和薬科大学付属高等学校」という沖縄の高校の将棋部です。この度現役生とOB・OGの研究会を始めたのでその内容をこちらで発信していこうと思います。 メンバーは今のところ4人で、棋力は大体三段~四段で居飛車党一人と振り飛車党一人、オールラウンダー二人という感じです。 研究会は主にVS形式で指定局面戦をしていく予定です。 不定期ですが頑張って更新していこうと思います!

          将棋研究会を始めました