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省エネルギーはスタンダード。その先にあるものは。

サンシャインシティには多くの店舗や企業が入居しており、日々快適な環境づくりをサンシャインシティグループ一丸で推進しています。今回は照明のLED化をはじめとした「省エネルギー」への取り組みなど、ビルのハード面からのSDGsについて、株式会社サンシャインシティ オフィス事業部の米澤さんと、株式会社サンシャインシティ・ビルマネジメント 工事部の橋本さんにお話しを伺いました。

省エネ対策は、これまでも続けてきた当たり前のこと。

――SDGsが様々な場面でテーマとなっていますが、ビルの環境整備を行うなかでどのようなことを意識したり、心がけたりしていますか?
 
橋本
私が一番注力してきたのは省エネ対策です。サンシャインシティの館内は広く、小さな積み重ねが大きな成果に繋がります。例えば、照明をLED化することで消費電力を大幅に抑えられます。ただこの省エネ対策は、今に始まったことでもなく以前から当たり前に取り組んできたことなのでSDGsを意識してやっているというよりも、今までやってきたこれってSDGsだったんだ!というかんじです。
 
米澤
そうですね、サンシャイン60ビルは開業から45年も経つビルですが、SDGsが注目される前から省エネ・環境対策は積極的に行っていました。例えば、2009年には事務所区画の外窓に高反射フィルムを貼っています。外窓から入ってくる赤外線の熱が遮られるので、必然的に空調への負荷が下がります。そうするとエネルギー消費量が減るので、CO2削減に繋がっていきます。

――快適な環境づくりにもなり、省エネできるのは嬉しいですね。LEDへの移行もずいぶんメリットがあったのではないでしょうか?
 
橋本
サンシャインシティ全体で、約5万6000台ある照明器具の60%程度をLEDに更新しました。更新といっても、単純に着け替えればいいというわけではなく、器具の仕様や点滅の条件、配置調整することでより省エネ効果が生まれるので試行錯誤しながら取り組んでいます。大変ではありますが、省エネという観点から言うとLED化は最も効果が顕著に現れています。テナントの皆様からも、「電気代が減りました!」と、直接お声がけいただくことがあります。

テナントの皆様に喜ばれる価値を提供したい

――環境配慮やエネルギー問題など、サンシャインシティ内のSDGsを先導していくような役割もありそうですね。
 
米澤
そうですね、ハード面の省エネ化はこれまでずっと取り組んできたことですし、成果も出ていると思います。今は、ソフト面でテナントの皆様と一緒にできることを模索しているところです。先日は「遊び場」×「SDGs」をテーマにした「Sunshine City PLAYPARK」という子ども向けのイベントに、サンシャイン60ビルのテナントに出展いただき、多くの来場者との交流が生まれました。
ほかにも、昨年からはオフィステナント対抗の綱引き大会を主催しています。これは大変な盛り上がりを見せていて、テナント同士の交流の場となっています。もちろんビジネス面での交流も期待していますが、もうひとつの側面として、地震などの災害発生時にお互いが顔見知りであることが大切にもなってきますから、ご近所付き合いのチャンスを増やしていこうという試みでもあります。SDGsという枠に限らず、様々な場面でテナントの皆様とは単純にスペースを貸す・借りるだけではない関係性を築いていけたらと思っています。

大白熱のサンシャインシティ 綱引き大会

 ――ハード面だけではなく、入居者同士のつながりが生まれるきっかけづくりも提案しているんですね!SDGsの観点からの新しい取り組みはありますか? 

橋本
OAフロアで使われていた建材のリサイクルをしています。オフィス用のフロアはコンセントやLANケーブルなどの多くの配線を通すためにOAフロアを設置しているのですが、使われている建材は設置から10年以上経過している物があります。テナントが退去する際にサンシャインシティが費用を負担して、建材をリサイクルする取り組みを行っています。

米澤
正直なところ、そのまま廃棄したほうが手間はかからないことのほうが多いです。でも、まだ使えるものは循環させようという考えです。残念ながら退去されるテナントにも、使用していた什器・設備のリユース先をご案内するなど、簡単に廃棄してしまうのではなく、手間はかかっても、使えるものは再活用することを心がけています。
 
――コストや手間と環境配慮を天秤にかけた際に、どうしても環境に優しい方のプライオリティーが下がってしまうケースが多い中で、素晴らしい取り組みですね。
 
米澤
特に意識したことはないですが、いつのまにかそれが自然な選択になっていました。私たちにとってはこれがスタンダードなんです。

当たり前の環境づくりをこれからも。

――最後に、今後サンシャインシティでどのようなことに挑戦していきたいか、お聞かせください。
 
米澤
もともと私がサンシャインシティに就職したのは、目に見えるモノ・空間を提供して誰かに喜んでいただきたいという気持ちがあり、サンシャインシティであれば様々な人にいろいろな価値を提供できるところに魅力を感じたからでした。就職して12年目になりますが、理想とのギャップはなく、イメージ通り。そんな中で私が取り組んでいきたいのは、テナントや地域、人との繋がりを大切にして、お互いの経験やノウハウを活かしながら、地域のステークホルダーに還元できるようなソリューションを実現することです。テナントの皆様と一緒に、もっと「まち」へ出ていけるような取り組みができたらと思っています。そのテーマのひとつに、SDGsは欠かせないと感じています。
 
橋本
一番は今入居してくださっているテナントの皆様にご満足いただける環境を提供し続けることです。新しいビルがどんどん増えていく中で、SDGsがスタンダードとなっているサンシャインシティに「ずっと居たい」と思ってもらえるように、これからも快適な環境づくりに注力していきます。