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安心・安全な取り組みも、楽しく、身近に。「なんか面白い、防災。」

地域の防災公園である「としまみどりの防災公園(イケ・サンパーク)」を会場に、株式会社良品計画が主催した『いつものもしもCARAVAN』が開催され、サンシャインシティも参加しました。「もしもの大声体験」を企画運営した、サンシャインシティのビル管理をしている株式会社サンシャインシティ・ビルマネジメント施設管理2部の鶴田さんと柴田さんに、イベントや日頃の取り組みについてお話しを伺いました。

防災を、地域の皆さんとも

――今回参加されている『いつものもしもCARAVAN』では防災がテーマですが、普段はどのような業務をされているのですか?

柴田
私たちの所属する施設管理2部では、サンシャインシティ内の「防火」「防犯」「防災」「衛生」「パーキング」等を担当しているのですが、私たちはなかでも「防災」に関わる業務を担当しています。

鶴田
例えば、防災訓練を計画したり、必要な設備を整えたり、施設全体の「防災」に関わるものすべてが担当になります。また、テナントさんから防災面でのいろいろなご相談もあるので、施設としての考え方をお伝えしながら、防災を一緒に推進することも大切な業務のひとつになります。
また、今はコロナ禍なのでなかなか実施できていないのですが、災害時に帰宅困難者が出たときの受け入れ先としての訓練も行っています。豊島区が池袋駅及び駅周辺における大地震等の発生を想定した帰宅困難者対策訓練を実施する際には、私たちも参加してきました。

――今回のイベントにはどのような経緯で参加することになったのですか?

柴田
良品計画さんとは、本社ビルがお隣ということもあり、他にも様々な連携をしているなかで、今回良品計画さんの「防災」を身近なものとして、地域の皆さんに広げていきたいという思いに賛同し、今回この企画に参加させていただきました。


――イベントでは「防災」を楽しく伝えている仕掛けがたくさんですよね!

柴田
そうですね。会場であるイケ・サンパークは「防災公園」という名前のとおり、防災の拠点となる場所ですし、良品計画さんもいろいろな「防災」をもっと多くの地域の方に知ってもらいたいという思いでイベントを企画されているんじゃないでしょうか。
私たちは初参加ということもあり、まずは気軽に楽しく参加してもらえるような企画を考えました。

鶴田
私たちは「もしもの大声体験」を企画したのですが、震災時などもそうですが、何かあったときに「助けて!」と大きな声を出すのはとても大切なことです。コロナ禍で大きな声を出す機会が少なくなったなか、皆さん楽しそうに参加してくださり、「実際に大きな声を出してみることができる機会があるのはいいね」というお声もいただきました。実は、これは実際サンシャインシティでも行っていた訓練のひとつなんです。
その際は「火事だ!」と言っていましたが、今回は子どもたちに楽しく参加してもらうために、好きな食べ物を大きな声で叫んでもらいました。

「防災」はもっと身近なもの

――「防災」はSDGsでいうところの「安心・安全なまちづくり」にもつながる部分が多いと思うのですが、皆さんに伝えていくときに意識されていることはありますか?

柴田
「防災」は身近じゃないようで、とっても身近なもの。いざというときに実際に動けるか動けないかは、日ごろの心構えや、想像できている人とそうでない人に差がでるものなので、やはりより多くの皆さんに、日頃から「防災」について、頭の片隅に置いていただけたらなという思いがあります。今回のイベントもそのきっかけになればと。

―― 個人として意識されていることはありますか?

鶴田
そうですね、業務として「防災」に取り組むなかで、備えることの重要性をとても感じました。一個人として「これがないと困るな、これがあるといいな」と思うものを考えるようになり、それを業務に活かすことも。

柴田
私は4月から担当になったばかりなのですが、この2ヶ月弱のあいだに、「防災」について考えたり新しいことを知る機会がたくさんあったり、様々なことを学びました。そして個人的に自宅用の防災リュックを購入しました。食べ物の備蓄なども意識するようになりました。


地域のための「防災」をこれからも

――会場には、サンシャインシティが普段から地域のために行っている備蓄などのさまざまな取り組みを紹介するパネルもありましたね。

鶴田
良い機会でしたから、地域の皆さんに、サンシャインシティの防災に関する取り組みを知っていただきたいという思いがありました。

柴田
私もこの部署に配属になるまで、知らなかったことがたくさんありました。まず驚いたのは、災害発生時における帰宅困難者のために、ほんとうに、いろいろなものが備蓄されているんですよ!

――それは地域の皆さんにとっても心強いですね。サンシャインシティには様々な役割があるんですね。

柴田
今日のイベントもそうなのですが、地域の方々と手を組みながら「防災」について考えるきっかけづくりなどを通し、認知を広めていけたらと思います。サンシャインシティが掲げているスローガンは「なんか面白いこと、ある。」ですが、“面白い”とは、知的好奇心をくすぐるという意味合いも含まれていると思うんです。ですから、「防災」に関しても好奇心を持って興味を抱いてもらえるように“なんか面白く”伝えていけたらと思います。そして、サンシャインシティが地域の皆さんにとって、頼もしい存在になれたら。安心して過ごしてもらえる施設になれれば嬉しいですね。

鶴田
「防災」って本当は身近なはずなのに意識しないと忘れてしまうもの。今回のイベントでは、大声を出してみるというというだけなのですが、それもひとつのきっかけになって、家に帰ってから「我が家の防災対策はどうだろう?」など、考えてもらえたら嬉しいです。今後もこのような活動を通して、地域の防災意識の向上に貢献していきたいと思います。