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4.大学4年9月、内定ゼロの限界就活生

 今回はリアルタイムの記事を書きたいと思う。題を見てわかる通り、大学4年就職活動中の私は9月現在、内定がゼロだ。周りの友人は就職活動を終え、内定式に参加している。そんな中、私はゼロだ。つまり、4月からの予定は無い。

 現在働いているアルバイトも今年中には辞める。就職の有無に関わらず辞める予定だ。

 もしかしたら、周りからは「焦っていない」「働く気がないのか」と思われているかもしれない。しかし、そんなことは全くもってない。心中では焦っているし、生活の為、奨学金返済の為に働かなくてはいけない。しかし、現在内定はゼロ……。
 私の何がいけなかったのか、「普通」の就活生のように希望する業界に入ることが出来なかったの何故なのか。もしかしたら、「学生」という身分にも少し未練を残しているのか……?

精神のすり減りがハンパじゃない

 就職活動をしていないというわけではない。23年1月から本選考に挑んでいたし、現在もボチボチ、続いている。(終わりが見えなくて絶望しているが)

 元々出版業界やエンタメ業界を私は志望していた。1月から膨大なエントリーシートに忙殺されていた。何千、何万と応募されたエントリーシートの中から果たして自分のエントリーシートは本当に読まれているのか、どこか足切りされて読まれていないのでは、と疑いの思考さえ浮かび、参っていた。そして、ことごとくお祈りメールを受け取りメンタルは急降下していった。私は社会に求められていないのではないだろうか、出版に関わることが出来ないのではないだろうか、と気持ちはどんどん悪い方へと進んでいく。

 私が出版業界を目指し始めたのは、中学か高校の頃からだったと思う。音楽が好きな私は音楽雑誌を読み、雑誌を作りたいと思うようになった。その為に、雑誌制作に関して学ぶことのできる学部に今、在籍している。

 また、出版の他に広告、舞台のプロデュース、制作会社などエンタメ業界も受けてきた。私をこれまで支えてきたのは、エンタメである。そのエンタメに関わりたいと思っていたのだが、どうやら想いは足りなかったらしい。想いが足りないのか、はたまた学力が足りないのか。恐らく、両者とも足りない。

 また、高校を途中でやめた経験もあり、どこかに所属することに対して慎重になりすぎている点もある。4月から毎日働き、生きていくというプレッシャーも感じている。

面接は苦手というより、苦痛であり地獄

 これまで選考を落ちてきたのには理由がある。その理由の1つは面接だ。私は面接を突破できない。
 幼い頃から引っ込み思案、人見知りと自他ともに認め、言われてきた。しかし、もはや人見知りという言葉だけでは片づけられないほど、年々人見知りが悪化していると感じていた。
 大人の人、初めて会う人と話すことが難しい。言葉が上手く出てこなく、言葉と息が詰まってしまう。そして、声が震える。そして、自分のことを話そうとすると(家族、友人、初対面の人関係なく)泣きたくもないのに涙が出てきそうになる。人見知りの人はこんな思いを抱えながら生きているのか……?
 では、「面接練習をすればいいじゃないか」と思うだろう。想定される質問の回答を考え、何度も繰り返し練習をした。YouTubeや記事を見た。しかし、大学の就職課での面接練習だけは参加できなかった。
 前述したように、言葉がつまり、声が震え、泣きそうになってしまう。「泣いたらいいと思っているのか」と思われるのも辛いし、何より疲労が半端ない。だから一番練習になる面接練習を申し込めなく、結果面接で落ちる。
 何度も練習をすれば上手く面接も乗り越えたかもしれない。私のこの就活状況は怠惰の結果に過ぎないのだ。面接練習に挑む勇気さえなかったのだから。

 面接途中には相手の雰囲気や質問から「これは落ちたな」と感じ取ってしまっていた。「ああ、今回もダメなんだな」と。

諦めきれない、本の業界

 出版業界に落ち、エンタメ業界に落ち、春から正社員という希望も消えてしまってきた。しかし、本、出版に関わりたいという気持ちは未だ消えることはない。むしろ、文学フリマや大学での学び、出会う人の影響でより本に関わる仕事がしたいと気持ちは強くなっている。

 昔から志望している雑誌の編集には関わりたい。他に、現在本屋についての雑誌を制作しているため、本屋にも興味がある。漠然とした『本』という興味があり、それに関わるものならば何でも挑戦してみたいというのが本音である。何でもやってみた結果、本当に仕事にしたいと思うものを見つけたい。そんな気持ちだ。

 4月から働いていくことにさえプレッシャーを感じ、今何も決まっていない私は、できることなら少しずつ社会に参加していきたい。これは甘えだと言われるかもしれない。自分自身甘えなのではないか、と悩む日もあるし、親にも未だ相談できていない。両親は当たり前のように4月から働くと思っている。
 親不孝かもしれないが、ゆっくりと職を探し、バイトからでも自分のやりたい仕事に就きたいと今は考えている。

編集、デザイン、写真、企画……今までの経験を活かし本に携わりたい限界就活生は今日も悩む。


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