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テレアポ成績ビリだった僕が訪問営業で下剋上した話

「今月から出勤規制をかけます。営業成績がワースト3位以下のアルバイトの子達は月末の一週間シフトに入れません。」

2014年8月。
K部長は朝礼で保険事業部の従業員達にこう宣告した。
顔は疲れ切り、ポマードで固めていたはずの髪はいつからかノーセットのボサボサヘアーに変わっていた。
肌はかろうじて黒さを保ってはいたが、3ヶ月前に目撃した時の溢れ出る勢いは完全に蒸発していた。

保険事業部と、そして僕は岐路に立たされていた。
僕のその月の営業成績はゼロ、成績は最下位だったからだ。


前回までのあらすじ

売れない役者をやっていた鈴木聡一郎(そうみ)は、友人の勧めでコールセンターのバイトを始める。保険代理店の事業に配属された彼は、高齢者宅へのテレアポを機にゾス系営業の世界へ入っていく。
<前回記事はこちら>
「高齢者宅に電話をかけて年齢を聞き出すバイト」から社会人生活が始まった話

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