私の現実

私は割と周りから悩みのない能天気でポジティブな人間だと思われているし、自分もそう思われるのを望んでる。
誰かが私から悲しさが伝染しないように、自分さえ我慢して丸く治るのであればそれでいいと。

元々断る行為が苦手で、宗教勧誘にも足止めを喰らう日々。サークルの会長やボランティア団体への参加、どれも自分の意志で始めたものではありませんでした。
その全ては引き受けた私の責任となって今の生活を豊かに、時に苦しくしてくれています。


先日、抑えきれなくなった思いと共にTwitterで初めて弱音を吐きました。誰かに相談した訳でもない、ただ虚無にぽっと放っただけで私の心は一気に軽くなりました。辛い気持ちは外に出すと楽になるとはこういうものかと。
たまたまTLにいた優しい友達に反応してもらってDMにまできてくれて、辛い思いを吐き出しました。今思えば自分の思いとやらを洗いざらい吐き出して人に泣きついたのはこれが人生初めてでした。

そんないかにも小心者な私が初めて自分の意志で大きな行動に出たのは、高2の終わりでした。

当時大好きだったIZ*ONEの影響で韓国語が喋れた私は、日本の大学ではなく韓国の大学に行ったら人生楽しくなるだろうなぁと微かに思っていました。
元々高校のうちに短期留学へ行きたくて国際系の高校に入っていたため、コロナの影響で一度も行くことのないまま大学進学を控えた私にとって心残りだったのが留学でした。
わざわざ海外に出て大学を通わずとも大学生だと留学しやすそうだと思う反面、今すぐに海外へ行きたい、周りと違うことがしてみたい、という思いが一般的な進路を進もうとする私を邪魔してきました。折角なら入学しちゃおうと。
どうせ日本の大学に通ったところで今までと変わらない 学校ーサークルーバイトor習い事ー家 の往復だろ?と、人生をエンターテイメントとして見ている自分の中の何かも私の背中を押したんだと思います。

お金の関係と自分の英語の実力のなさで韓国の大学を目指すことにしたというのは苦しめの言い訳で、韓国に住んでみたかったというのが実際の本音。幸い両親はアジア大好き人間で、私の韓国語力も理解してくれていたため説得にはあまり時間が掛かりませんでした。
語学堂には通わずにそのまま進学しろと。条件はそれだけ。たったそれだけの条件で4年間も日本を離れることを許してくれた親に大感謝です。

正直受験は日本の一般よりは簡単だったと思います。もちろん高校時代の成績表や自己紹介書と呼ばれる選考書類はあったものの、スヌンと呼ばれる大戦争を勝ち抜いてきた彼女達とは違い、外国人は簡単に入学できるということを肌で感じました。

願書の出し方からVISAの取り方、EMSの送り方、入学手続きまで塾の先生に助けてもらいながらも自分で出来たのは多分あの頃の自分は希望に満ち溢れていたから。
銀行の窓口でどこに送りますか?と聞かれて、韓国です!と自信満々に答えていた私はきっとドヤ顔をしていたはずです。アーハズカシ。

入学してからも楽しいことは続きます。2泊3日の新入生歓迎会。成人したばかりの同い年コリアンズがチャミスル1瓶を最も簡単に飲み干しているのをみて震え上がったり、日本から持ってきた蒟蒻畑のおかげで一躍ヒーローになったり、初めて参加するお酒ゲームで完敗したり…。
サークルに入ってからマンネ(末っ子)として可愛がってもらって、日本各地世界各国から来ている友達と出会えて。韓国人の友達もできて合法的にお酒も飲めて。

でも現実は思っていたより甘くなかった。

自慢かと思う人もいると思いますが、私が入学したのは韓国トップ10に入る名門校。しかしこれは決して自慢にはならないんです。それは私が外国人選抜で合格した偏差値50台高校出身の成績真ん中人だから。

周りの学生はとにかく頭が良かった。私は韓国語と日本語に自信があるだけで中身は友人の足元にも及ばない凡人。こんなにも一緒にくだらない話で盛り上がっているのに。

チーム課題で意見を出す時、周りは香り付き消しゴムのような名案を出している中で消しカスのような意見しか出せない私。せめて練りけしぐらいの意見が言えたら…と何度悔やんだだろうか。
そう悲しみに浸るたびにあの自信満々に書類を送っていた当時の自分を思い返して恥ずかしくも申し訳なくもあり。お前は所詮その程度だ、とまた自分の中の懸念がまた私を苦しめます。

さて、最初の話題に戻ります。

私は周りからポジティブで悩みのない人間だと思われたいです。でもその理想とは裏腹に私の心はどんどん小さくなっていきます。
頑固な私はこれからもそんな裏腹人間として私は生きていくんだと思います。
なんか本名で活動している芸能人みたいですね。外面の私と内面の私、みたいな。


と、多分今年の9月ごろに書いていた下書きを見つけたので投稿してみます。
感覚的には断捨離をしていたら自分の思いが殴り書きされたルーズリーフをピラっと見つけた感じです。ルーズリーフ、懐かしい。

みなさん今日もお疲れ様でした。今からの方は今日も頑張っていきましょう。
ではまたどこかのブログで。


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