12 分配法則
$${a, b, c}$$を変数とする。
積$${a×b}$$に$${a}$$ずつのまとまりをいくつか加えると、分けることができる$${a}$$ずつのまとまりの数がその分増えるので、下記の等式が成り立つ。
$${(a×b)+(a×c) = a×(b+c)}$$
このことを、左分配法則(left distributive law)という。
![](https://assets.st-note.com/img/1658378869573-hKEOvuhPU2.png)
さらに、$${b}$$に$${b−c}$$を代入する。
$${(a×(b−c))+(a×c) = a×((b−c)+c)}$$
$${(b−c)+c = b}$$なので、下記の等式が成り立つ。
$${(a×(b−c))+(a×c) = a×b}$$
減法は加法の逆演算なので、下記の等式が成り立つ。
$${(a×b)−(a×c) = a×(b−c)}$$
和$${a+b}$$を$${c}$$倍すると、$${a}$$ずつのまとまりの数と$${b}$$ずつのまとまりの数が$${c}$$になるので、下記の等式が成り立つ。
$${(a+b)×c = (a×c)+(b×c)}$$
このことを、右分配法則(right distributive law)という。
![](https://assets.st-note.com/img/1658849822217-5nvfrG9UxE.png)
さらに、$${a}$$に$${a−b}$$を代入する。
$${((a−b)+b)×c = ((a−b)×c)+(b×c)}$$
$${(a−b)+b = a}$$なので、下記の等式が成り立つ。
$${a×c = ((a−b)×c)+(b×c)}$$
減法は加法の逆演算なので、下記の等式が成り立つ。
$${(a−b)×c = (a×c)−(b×c)}$$
左分配法則や右分配法則のことを分配法則(distributive law)という。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?