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「利助」って誰???

今ではデスクワーク系の仕事では、かなりいろんな業界に普及してきた。

でも、少し前まではIT系、それも制作スケジュールが絡んでくる系統の仕事で発生・波及してきた言葉で、まあ一種の専門用語といってもよいくらいだった。

ミーティングや制作進行など、関係者のスケジュールが合わなくなったときに言う。

「リスケだ」

私が最初に聞いた時は、「利助? 何その江戸時代のお百姓さんみたいな名前???」と、素で思った。利助だとかいきなり何を言い出すのかと、本当に意味不明だった。

本来の語、「reschedule」(リスケジュール=スケジュール変更)は知っている。”初耳の利助”がわからなかった。そこは普通に「スケジュール変更ね」でいいんじゃないの?と。

スケジュール管理が重要な仕事の一つである役員秘書をしていた時も、誰一人「リスケ」なんて言わなかった。これはここ数年で一気に普及してきたものと思う。制作関係ではない人の話を聞いていて、「この人もリスケって言うんだ!?」と驚くこともある。

先日書いた「謎マナー」記事の「ビール瓶のラベルを上にして注ぐ」という件も同様で、「リスケ」なる単語も、絶対にどこかからか発生し、じわじわと広がってきたはずだ。しかも、リスケの方が波及速度が速そうだ。

IT業界からそのクライアント企業の社員、そしてその社内、さらにその企業のクライアント……といった具合に非IT企業にも広がったのではないかと推測している。だが、元々誰が言い始めたのか…!?


同じくスケジュール管理が重要な建設現場、それも地方で「リスケ」って言いだしたら、これはもうおおよそ日本中に普及したと言ってもいいかもしれない。

さらに高齢者が病院に電話して「次の予約ですが、リスケしたいんですけど」と言うようになったら、ほぼ普及完了だろう。

しかしなんでも短縮するのもどうかと思う。スケジュールのことすら「スケ」って言ってみたりとか。

「助」って誰? 角さんとかもいるんかいな。本題とは関係ないことが気になってしまう。

★★★

ビジネスマナーの一環ですが、「余計なことに相手の気をそらせない」というものがあります。

クライアントと打合せしたりするときに、奇抜な格好をしていかないというのはそういった意味があります。話の中身よりも、奇抜なファッションに気をとられてしまうようではダメなのです。

個人的には、ある程度の距離感のある相手には、ちゃんとした言葉を使った方が良いと思います。

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