鶏のことならなんでもわかる男の話(2)
鶏に関する仕事に魅了され、寝食を忘れるほど貪欲に働き、
あっという間に1年が過ぎました。
翌年のゴールデンウィークに故郷の山梨に帰省した時、
あまりに痩せこけた創業者の姿を見て、両親は思わずこう言いました。
「辛くないのか?辛いのなら、辞めてもいいぞ。」
「辛いのか?」と聞かれ、思わず、創業者は「辛くない!」と言いました。
実際は辛かったのです。
しかし、両親に心配をかけてはいけないと思い、こう宣言しました。
「目標金額の貯金が貯まるか・3年間働いたら俺は商売を始める!」
当時の月給は9000円です。
「稼ぐに追いつく貧乏なし」と心で念じながら、創業者は頑張りました。
当時の自分を褒めてあげたいと、創業者は語ります。
貯金の目標金額達成まで、もう少しとなり、
「どんな商売をしようかな」と考えていた時です。
創業者は、父親からこんなことを聞かれました。
「鶏の商売は儲かりそうか?」
創業者はこう答えました。
「儲かるかは知らないが、社長はセンチュリーに乗っている。」
すると、父親はこう言いました。
「俺と一緒に鶏の商売を始めないか?」
まさか父親から鶏の商売の誘いを受けるとは思わなかったと、
創業者は語りました。
ここからさらに鶏一筋の人生となっていくのです。
次回へ続く。
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