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木漏れ日に泳ぐ魚を読んでみて

恩田陸さんの「木漏れ日に泳ぐ魚」を読みました。


読もうと思ったきっかけは、私の担当であるSixTONESの松村北斗さんがオススメしていたからです。
松村北斗さんがオススメしていた本を何冊か買ったので、読み終わり次第他の本の感想もnoteに書いていこうかなと思います。


「木漏れ日に泳ぐ魚」を読んだ感想として結論から言うと、面白かったです。
とても読みやすかったですし、人にオススメしたくなる本だなと思いました。
静かで大人な雰囲気の物語が好きな方には是非読んでいただきたいです。


※以下感想文にはネタバレが含みますので、読み終えていない方は読み終わってから見ることをお勧めします。

読み進めていくにつれて、新たな気づきが追加されて急速に物語が展開していくので、続きが気になってしまって一気に本を読み終えてしまいました。

ある夏の晩の話で、終始どこが危なげな雰囲気が漂っている物語でしたが、物語のラストでは夜が開けて朝になり、夏の爽やかさと読み終わった達成感と開放感から、まだ冬なのに夏の匂いを感じました。

夏の始まり、眠れない夜にまた読みたいなと思いました。

物語の終盤で、千明が千浩と双子のきょうだいではないと知った時に千浩への興味が段々となくなってきていると感じていましたが、私も同じようなものを感じました。
「なんだそんなものか」と言う感じの物足りなさを。

障害のある恋は燃え上がると言うのはある意味事実であるということを思い知らされました。

話の内容は全体的に面白かったのですが、生き別れの双子と大学で偶然会ったり、お父さんと会ったりなど偶然が重なりすぎて「こんなこと本当に起こる?」と思ってしまいました。

小説を読むのにあたって非日常感を求めているのに、実際読んでいて非日常感が溢れてしまうとあり得ないだろと思ってしまうのは何故なんでしょうね。

この本の物足りなかったところを上げるとすると、急展開を求めるがあまり引き起こしてしまったこの「あり得なさ」だったと思います。

以上がこの本の感想です。

私は恩田作品を初めて読みましたが、評価の高い「夜のピクニック」も読みたいと思いました。

先日から中学生ぶりに読書にハマっていますが、やっぱり楽しいですね。

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