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エンジニアが読んだ新規事業と経営図書のまとめ

経営・事業関連ジャンルの本を読む理由

先週会社の先輩とビールを一杯しながら、自分らしく働くこと・プライベートのことを大事にした方が良いと言うアドバイスをいただきました。その言葉で、ふとこの会社で自分が新卒入社した頃から願望していたことや描いていた自分自身のビジョンが叶わないなら、将来会社で自分が要らなくなった頃には起業をしようと考えました。起業家精神・主人意識・オーナーシップを持って会社で働く上で大事なのは自分に自分がやっていることをどう進めるかを決める決定権、その成果をダイレクトに何かしらの形で得られるかどうかにあると思いました。この資本主義世界でオーナーシップを持つには大金持ちになり、株主にでもならなければ本当の会社の主人にはなれません。

エンジニアとして働いていて、ビジネス・経営学を学んだ方や長い年月働き少なくとも40代でなければ上部のマネジメントの方々とのレベルの話に関わることは少ないので、どのようなスケールのことを、どのように意思決定をし、どのように責任を取るのか(日本の会社では早々解雇にならないので現実的には「マネジャーが責任を取る」ことはできません)トラックしながら学ぶことは難しいです。このノートは以前新規事業提案活動に会社の先輩が貸してくださった本だったり、何処かでおすすめされた経営に関する書籍のまとめノートです。経営図書って多くの文書がケーススタディーのような例文で表されているので、そこは飛ばしてキーワードーだけをノートするようにします。

両利きの経営(Lead and Disrupt: How to Solve the Innovator's Dilemma)

Ambidexterity : 知の探索(既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていこうとする行為)+知の深化(一定分野の知を継続して深堀りし、磨き込んでいる行為)の両利きの経営が行えている企業ほど、イノベーションが起き、パフォーマンスが高くなる傾向は多くの経営学の実証研究で示されている。

Dynamic capability: 環境変化が激しい中でも、企業が恒常的に変化して、対応してし続ける能力 e.g. RBV(Resource Based View)
・本業
・成長事業
・探索事業:潜在顧客とパイロットテストで検証

Innovation stream : Market vs Organization skill
VSR(多様化Variation->選択Selection->維持Retention)プロセス:生物の進化の際に起きるプロセスが企業でも起きる。

選定→育成→卒業のプロセス
EBO(Employee Buyout)アイデアの評価基準「手を伸ばせば届くほどの近さの事業」・実際の顧客のペインポイントに対応しているか・十分に大きな市場に訴求できるか・適切なタイミングか・そのアイディアを追求する場合、当社が上手くやれるか・長期的な機会を開拓できるか。それとも、すぐにコモディティ化してしまうのか。(アイデア、フィルタ、開始、加速化、卒業もしくは中止)

両利きの条件(実践されるための4つのポイント)
・探索と深化の明確な”戦略的意図”
・経営陣の関与・支援(資産)
・組織構造
・共通のアイデンティティ

リーダーシップの5原則
・心に訴えかける戦略的抱負を示して、幹部チームを巻き込む
・どこに探索と深化との緊張関係を持たせるかを明確に選定する
・幹部チーム間の対立に向き合い、葛藤から学び、事業間のバランスを図る
・「一貫して矛盾する」リーダーシップ行動を実践する-> :(
・探索事業と深化事業についての議論や意思決定の実践に時間を割く

両利きの経営

スタートアップ・バイブル
シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた


STARTUP(スタートアップ)
:アイデアから利益を生みだす組織マネジメント


はじめての経営組織論

あるMBAの課題図書とされていると聞きまして、読んでみました。やっぱり経営に関する日本の著者が書いた文系の書籍って小難しい例を頻繁にあげないので外国人の私でもすらすらと読みやすいですし、自分の周りの環境をテキストで表す概念に当てはめることができました。

組織↔︎市場
・意識的調整
・システム
・あくまでシステムで、人やモノは含まれていない
組織目的
コミュニケーション
・情報伝達だけではなく、他人の行動や意思決定の前提(決定前提←事実前提、価値前提)を変化させるためのもの
・ネットワーク密度・組織文化・組織プロセス
貢献意欲
・個人は組織との間でのGive&Takeが成り立つ際に自らの意思で組織に参加
・組織人格により個人が自身よりも組織を優先する
・インセンティブ設計と組織と個人の一体感を与えることで貢献意欲を高めることができる
高階層化と権限移譲(分権化、集権化)ー官僚制(伝統的集団よりは相対的には合理性が高いが、限界がある)
部門化(機能、製品、顧客別、地域別)
マネジメント
リーダーシップ
現象

・ゴミ箱モデル(問題解決による決定・見過ごしによる決定・やり過ごしによる決定)
・根回し

変化するモチベーション
組織メンバーの成果P=f(ability, motivation, opportunity)
・マズローのニーズ段階理論:自己実現、自尊、所属・愛情、安全、生理的欲求
・ERG理論(Existence, Relatedness, Growth)
・マクレランドの4つの動機:達成・権力・親和・回避
・ハーツバーグの動機づけー衛生理論(アンダーマイニング、エンハンシング効果)
・職務特性論
・期待理論:努力ー(期待)→業績ー(手段性)→報酬(誘意性)
・経験学習サイクル
・組織コミットメント
コンティングジェンシー理論
機会的管理システム←>有機的管理システム
経営戦略
・現在及び将来の環境認識、将来のありたち姿、資源・能力の活用・蓄積、長期的視点を含む意味で使われる
・事業戦略論の4つのアプローチ
・ポジショニング・ビュー:組織は戦略に従う
・リソースベースド・ビュー:戦略は組織に従う
組織学習
・役割制約的学習、傍観者的学習、迷信的学習、曖昧さのもとでの学習
・探●型学習(exploitation)と探索型学習(exploration)
・ダブルループ学習
イノベーション
・イノベーションのプロセス:イノベーションの種→研究・実験開発フェーズ→(the river of devil)→製品開発フェーズ→(the valley of death)→事業化フェーズ→(the Darwinian sea)→成果獲得
・知識創造のSECIモデル
・バウンダリースパナー
分化と統合、プロセス
・コンカレント・エンジニアリング(オーバーラップ型)
・ディファクト・スダンダード(ネットワーク外部性(ユーザー数が多くなるほど便益が増すようなこと)が強い製品)
・オープンイノベーション
・ビジネス・エコシステム
変化し続ける組織
・両利き組織、イノベーションのジレンマ
・進化的過程(変異ー選択ー保持)

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