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【セソコのコラム】 003 あたらしいローカルメディアのあり方。

みなさんこんばんは。沖縄の暮らしを楽しみ、人生の豊かさを分かち合うちいさなメディア&コミュニティ「SQUA」主宰のセソコです。

沖縄は今日もすっかり梅雨空でしたが、予報によれば金曜日以降はずっと晴れマークがついていて、早くも梅雨明けが近いのかな、なんて感じているところです。そして10日後の6月19日からは、ついに県を跨ぐ移動も全面解除になり、県外からの観光客も受け入れるようになります。長かった自粛期間がようやく終わり、また大好きな賑わう沖縄の姿が戻ってくる(かもしれない)喜びがある反面、新型コロナウイルスの第二波が来て自粛や「沖縄に来ないで」と言わなければいけない状況になってしまわないか不安があるのも正直なところ。とにかくできる対策をしっかりやって、日常を取り戻す努力をしていくしかないと思っています。

さて、これまで沖縄の情報を発信する、となれば「県外」がそのターゲットでした。ぼくが扱うのは「観光情報」なのであたりまえっちゃあたりまえなのですが、コロナ禍があって県外から人が来なくなった。人と会えなくなった。その時に思ったのは「地元を楽しむ」ことと、「つながり」の大切さ、でした。

昨年は1000万人を超える観光客が沖縄を旅しました。それだけ多くの人を惹きつける沖縄を、果たして僕たちはちゃんと楽しめているんだろうか。そう思ったのです。ガイドブックや観光情報サイトをツブサに見て、念入りに旅行の行程を考えた観光客の方が、沖縄について詳しかったりします。沖縄に暮らしているけれど、離島に行ったことがない、近くにステキなカフェがあったことを知らない、という人も多い気がします。だから、まず何よりも沖縄で暮らす自分たちがもっと沖縄を楽しむことが、地域の経済地盤をタフにし、ひいては観光客を惹きつけることにつながると思ったのです。

そして情報は、誰か1人による発信ではなくてたくさんの人の共有によってより多様で、楽しみの多い情報になります。だから、ただ情報を発信し続けるのではなく、もう少しつながりを強く、つまり双方向性を持ったメディアにしていく。そうすることで「沖縄が好き」という共通項でひととつながることができたら、いわゆる「サード・プレイス」としてのローカルメディアが作れるのではないか。

「マネタイズが難しい」とか「ネタが枯渇していく」とか、いくつものハードルがあってメディアとして自立し、継続していくことが難しい「ローカルメディア」。でも、「まずは地元の人がちゃんと地元を楽しむ」こと、そして利用者同士の「つながり」も大切にすること。そのふたつをキーワードに、メディアという「場」があることに価値を感じてもらえたら、あたらしいローカルメディアのあり方が見つけられるんじゃないか、そんなふうに思ったのです。

だからSQUAでそれを、見つけにいきたいのです。どうなることやらわからないけど、まずは自分が楽しむところから始めてみます。

※「セソコのコラム」はサークルのなかで不定期更新中です。ぜひ、サークルにもご参加くださいねー

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