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【セソコのコラム】007 固定しない

こんばんはー。SQUA主宰のセソコです。

沖縄はなかなかコロナの拡大が抑えられず、緊急事態宣言が延長されてしまいました。学校は休校、ビーチや公園は閉鎖されているけれど、観光客への渡航自粛はしない、と言うなんとも県民はどう行動するのが良いのか悩ましい時間が続いています。

それでも感染予防を徹底しながら営業を継続したり、テイクアウトやお店同士で連携して通販を始めたりとあれこれ動きがあって、沖縄のお店はたくましいなぁと思うのです。

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そんななか先日ひっそりと普天間にオープンしたのが「CAFUNE」と言う手づくりのアイス屋さん。アイスがおいしいのはもちろん、店内はさりげなくセンス良く、本当に素敵でした。お向かいさんはおいしいと評判の台湾料理店「花蓮」、近所にはベトナム料理の「マーリー」、さらにオープン予定の喫茶店もあるどうで、どうやら「普天間」が熱いらしいです。

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さて、CAFUNEオーナーのあおいちゃんと知り合ったのは5年くらい前。「CRAFT BAKERIES」と言う本の制作で、著者として水円プラウマンズランチベーカリーの撮影を依頼してくれた時でした。その後、沖縄にふらり移住してきて、ぼくがクリエイティブディレクターを務めさせていただいた「沖縄ウエディング」と言う雑誌で表紙のモデルをしてもらい、そして今度はアイス屋さんに。どんな関わり方でも、いつも飾り気のない笑顔で自然体なのが印象的でした。

つい先日、SQUAの連載コラム「つくる手が、本当に触れたいもの」の取材でproots萩原さんに同行させてもらって、那覇の「detail full」に伺いました。このお店、ぼくが最初に知った頃はお花屋さんだったんだけど、いまは羊毛で手つむぎした糸や衣料を販売するお店に変わっていました。ちょっと驚きの変化だったんだけど、話を聞いてみると、本人たちの「根っこ」の思いは何も変わってなくて、そのときの暮らしや大切にしたいことに合わせて「手段」を変えてるだけ。

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いろいろなお店や人を取材していると、割とそう言う「変化」に対して抵抗が低いように見える人たちに出会います。周りから見ると大きな変化のようでも、それが「流れ」だったり、「必然」だったりして、本人はいたってケロリとしている。

なんで、ぼくはそう言う人たちに興味が湧くんだろう。それはきっと、ぼく自身が「固定化」してしまいやすい性格だからなんじゃないかと思っている。沖縄に移住してきたぐらいなのでそれなりに変化に対して柔軟なつもりではあるけれど、いつの間にか「沖縄にいる」とか「編集者」であることとか、「自分はこうだ」とレッテルを貼ってしまってはいないだろうか。

継続したり、何かを深めていくことはとても素晴らしいこと。一方で固執する必要はないだ、とも思う。負荷がかかっていたり、苦しいと感じたら、変化すれば良い。ただひたすらに硬いよりも、しなって折れない、そんな風に変化できる人は強いな、と、こう言う時代だからこそ改めて思うのです。幸せであればそのための「手段(仕事や暮らし方、住む場所)」はなんだって良い。変化が必要なとき、自分と周囲がそれに寛容な社会だと良いな、と思います。

とか言って、まだまだ「沖縄の編集者」としてやりたいことがたくさんあるな、と思ってます。でも、来年になったら何をしてるかわからないけどね 笑

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