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メモ帳談義【わたしの場合1:プライベート編】

 愛読しているnoteの書き手、ちいさな美術館の学芸員氏(以下、「学芸員氏」という。)が以下の記事でご自身が偏愛するメモ帳について書いていました。

 これを読んで、メモ帳なるものに対する自分なりの考えを氏に倣って整理してみようかなと思い、この記事を書くことにしました。

 わたしにとっても、メモ帳なる存在は長い付き合いです。小中学生時代は必ず、毎日の帰りの会でメモを取っていましたし(翌日の授業で持ってくるべきものが毎日アナウンスされていました)、長じて社会人となってからは公私ともにわたしの毎日を支えてくれる存在です。
 ですので、大して多くもない予算ながら、持ち歩く品としてのメモ帳には、それなりにこだわってきたつもりです。しかし、限定品やこだわりの文具や万年筆など、いろいろなアイテムを手にとっては、しっくりこず…を繰り返してきました。
 そして結局、自分にとって取り回しのいいメモ帳と筆記具は、以下の3点を満たすことに尽きることが分かりました。


軽い

 まず、とにもかくにも軽いこと。これがアルファにしてオメガ。ほとんど全てです。
 学芸員氏も、モレスキンのノートについて上記引用記事で言及されていました。わたしはモレスキンはとにかく重くてかさばるのが難点だと思っています。おしゃれな表紙がいろいろあるし、持っているだけでこだわっている感が出せる強力アイテムではありますが…(御朱印帳みたいなじゃばらタイプ、あれなら欲しいかな)。
 個人的には、表紙は厚ければ厚いほど重くなるので、あまり薄くない素材(厚紙や薄手のプラスチックなど)であり、内容を保護してくれさえすればなんでもいいかな、という感じ。

同じものがいつでもどこでも手に入る

 以前、ふだん愛用している記録用ノートもペンも忘れて、鑑賞旅行に上京してきてしまったことがありました。別に書くものなんかなんでもいいや、と思いつつ、とりあえず間に合わせのペンとノートを買おうとコンビニに立ち寄ったのですが、コンビニって意外と100円200円の安価なメモ帳とペンが売ってないんですよね。間が悪く売り切れていたりもして。
 あと、間に合わせとはいえ、あまりにもデカすぎるサイズはもてあますからいやだなとか、普段使い慣れていないメーカーのは困るなとか、やっぱり思っちゃうんですよね。
 
それで結局、手に入れるまでコンビニをはしごする羽目になりました。

 それでここ数年は、持ち歩く用のノートやペンは、無印良品製で固定しています。無印なら、大体の主要都市には店舗がありますし、なくなってしまっても同じものが買い足せる。それに近頃はまたコンビニ置きが復活しているようですし。

書き損じたり汚したり折れたりしても惜しくない

 もし、こだわって選び抜いて購入した選りすぐりの逸品に、誤ってコーヒーをかけてしまったら?急な雨に降られて、急いで走ったものの、かばんの中でふやけてしまったら?すごく悲しいですよね。。
持ち歩く以上、こういったインシデントは避けがたいリスクとして存在しているものです。実際何度かやったことがあります。見るたびに悲しい気持ちになって、結局少ししか使っていないのに泣く泣くお蔵入りにしたこともあります。
 なので、開き直ってこう考えました。汚すと悲しいのなら、汚しても気にならないくらいのグレードのものにすればいいじゃないかと。
 たかだか数百円のものなら、もし表紙が汚れたり中身が折れてしまったとしても、大して気になりません。もし本当に取り返しがつかないくらい汚損してしまったら、最悪買い替えればいいのです。

そんなわけで、個人的偏愛の品々

 以上のような理由から、実際に現在わたしが偏愛している品々がこちら。

 100均で4冊1組で売っているメモ帳。
 わたしは頭の中が多動なので、とにかく何でも思いついたことは忘れないうちに書くようにしています。仕事中に思いついた休日の用事、今晩の献立、読みたい本のタイトル、人から聞いた面白い単語、などなど。いつも手元に置いて、かばんの中にも入れています。
 1冊あたりのページがそれほど多くないため、かさばらず、上着のポケットにもすんなり入るので、これに書いておいた買い物メモを見ながら買い物もできます。
 一番いいところは、惜しげもなく捨てられるところ!笑 1冊あたり税抜25円なので、たとえどこかで落としちゃってもそれほど惜しくありません。ページを全部使い終わったら、まだ終わっていない用事の部分だけビリビリ破ってあとはポイ。破ったページを次のメモ帳に貼り付けて使います。

 無印良品のA5サイズのノートと、ブルーブラックのゲルインキボールペン(0.5mm)。現状、公私ともにこの組み合わせがめちゃくちゃ活躍しています。
 ノートは、A5というサイズ感がポイントで、B6やパスポート、文庫本サイズだと少し手狭だけどB5だと大きすぎるしそもそもカバンに収まらん、というわたしのわがままを見事に叶えてくれます。一緒に使っているボールペンも10本くらい同じ色と太さのものが家にあって、あらゆるカバンや机に常備されており、いつでもどこでも同じ使い心地のペンを使えます。
 意外と人間の感覚というものは繊細なもので、ペンによって違う書き味やにじみ具合、ペン先の太さなどささいなことが違うとそれが気になってしまい、書いている内容に集中できなくなってしまいます(少なくともわたしはそう)。そういうストレスを軽減するのは結構大事なことだとわたしは考えます。


 あらためて見ていくと、結構文具類は無印に依存しているな、わたし…。
 これから、このあたりのラインナップが廃番になりませんように。。
(追伸:元記事で触れられている野帳、わたしもいいなと思っているのですが、方眼がどうも性に合わないようです。ふつうの罫線タイプがあれば、即刻持ち歩き用メモ帳として重宝したいのですが。。)