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展覧会のグッズとかに関して思うこと

これまでにあちこちの展覧会を鑑賞してきて、展覧会自体ではなく周辺のあれこれ(主にグッズ)に対して、「もっとこうしてほしいんだけどなあ…」というもどかしい思いを抱いたこともあります。今回の記事では最近とみによく思うことをまとめてみました。


縦型絵葉書用フレームの大きさを統一してくれ

特に日本美術の展示だと、掛け軸や屏風と言った横に長い画面の作品の出品も多かったので、縦型絵葉書も常時数点が用意されますよね。こういった横長のはがきは、ふつうのポストカードに比べて絵柄も大きいですし、ちょっと値段が張る分紙質も良かったりして、気に入った絵のものがあれば大体購入していました。

ところが、下の写真を見てください。これまでに訪れた展覧会のお土産にミュージアムショップで購入した縦型の絵葉書ですが、なんと全部微妙に大きさが違うんです。

額に入ったり入らなかったりする

左端の縦型フォトフレームは、去年か一昨年の国立近代美術館で「鏑木清方展」が開催された折、ミュージアムショップで購入したものです。
けっこう大き目だったので、これなら以前収集して飾り方が分からないまま放置されていた縦型絵葉書のコレクションも生かせるだろうと期待して手に入れたのですが… 実は、手持ちのいくつかがこの額以上に大きくて、入りません😿

ポストカードはある程度大きさが規格化されている一方で、縦長絵葉書は不定形という扱いになるために縦×横の寸法が厳密には統一されていないことに原因があるのだと思いますが、大きさが揃わないと収納にも困りますし、なんだか落ち着きません。(コレクションのうち縦長のものは、結局いろいろ悩んだ末に、100均で購入した細長い箱に収納しております。ポストカードはちゃんと挿して収納できるクリアファイルに入れられるのにもどかしい、、)
それに、縦型絵葉書が入らないというだけで、額縁をいくつも買うのもなんだかなあという感じ。
これ、どうにかなりませんかね…。。

図録の電子書籍版を販売してくれ

他の多くの美術ファンのみなさまと同様に、わたしも図録が大好きです。
地方からの遠征が多いため、交通費宿泊費が大きくなってしまう都合上、なかなか鑑賞した展示ぜんぶとは行きませんが、グッと来た展示の図録は買うことにしています。

しかしながら、ホクホクですてきな図録を購入したものの、立ちはだかるのは帰り道の遠さ😿
作品のきれいな印刷と展示の雰囲気の再現が図録の身上だから、紙自体がしっかりしていて装丁も凝っているため、1冊1冊がとにかく重い&かさばる。
しかも、わたしなどは一度家を出たら数件の美術館をはしごして帰る(地元から東京だと大体1泊2日)ので、グッとくる展示が多ければ多いほど帰り道の荷物が悲惨なことに。
ほぼ筋トレ😂
図録が多いのは大収穫ですし、うれしい悲鳴ですが、指がちぎれそう!!!

並べると壮観だが、この殆ど全てに帰り道という名の筋トレの思い出あり(持ち運びに難あり)

あと、これは完全にわたしの不勉強というか個人の問題ですが、
図録、意外と家で開けません😿😿
せっかく本棚に差しておいても、日々忙しく、休日に家でゆっくりくつろぎながら思い出とともに過去見に行った展示の図録をひもとく……的な優雅な午後が全然過ごせない。。
家にいると家事ばかりやってしまうからかもしれません(家事、ただ生きてるだけで無限に出てきちゃうので…。。)
ならば図録を携えてカフェなどで読もう!とも思うのですが、そう、重い😿😿 車を使わないわたしには、図録は遠征から帰宅した瞬間に家から動かせない代物になってしまうのです……

雰囲気を閉じ込めた装丁は美しいですし、現実に存在するモノだけが持つ量感というものもあります。
本棚に並んだ過去の展覧会図録の背表紙を見ていると、こんなに自分はいろいろ見てきたんだな…という感興に浸ることしばしばです。
それでもやっぱり今後は、図録の電子書籍化があったらいいなと思っちゃう。

電子書籍なら、どれだけ沢山の図録でも、スマホ一つで持ち出せて、通勤電車の中や仕事終わりのカフェ、随意の場所で好きな時に鑑賞することができます。
気になるところを拡大したり、noteで引用を書くときも簡単になるかも。
画像スクショや解説文の無断利用や転載など、おそらく権利関係で色々ハードルがあるために、現実的にはなかなか実現しないのだとは思いますが…。

音声ガイドを自分のイヤホンでも聞けるようにしてくれ

最近はこれ、ちょっと解消されてきましたけどね。

一部の展示では、スマホにこのアプリを入れたうえ、アプリ内課金を行うことで、音声を自分のスマホから聞くことができるようにもなりました。
あのトランシーバーみたいなクソデカ機械を持ち歩かなくてもいいですし(あれ、女性のカバンに入れるには少し大きすぎるし、毎回カバンから出して番号のスイッチを押すのが結構面倒ですよね)、使い慣れた自分のイヤホンで聞けるのもありがたいです(貸出のヘッドホンは、ずれたりもするし、耳に当たるスポンジが結構ストレスなんです)。
それからなによりも、美術館を出た後も、閉会まで何度でも音声ガイドを楽しめるのがいい!
わたしがこのアプリを初めて使ったのは確か一昨年の正倉院展だったと思うのですが、後ろで流れるBGMも雰囲気あるし、正倉院宝物の専門家のミニコラム的な音声も入っているし、出品されていた楽器類の実際の音色も聞かせてくれて、本当にいい音声ガイドでした。
図録を買ったので、奈良から帰っても、本を見ながら音声ガイドをもう1回聞いたりして、勉強になりました。
これまで、会場で1回だけ聞いても、内容がよくわからなくて、後でもう1回聞きたいな……と思うことはよくあったので、アプリで聞けるようになったのは本当にうれしいです。先々月に行ったエゴン・シーレの音声ガイドも、未だに職場の休み時間に聞いちゃったりします。。

ですがこのアプリでガイドが利用できるのは、展覧会のうち一部であり、多くはまだ旧式の貸し出し機方式です。
できたら、もっといろいろなジャンルや規模の美術館でも、導入されないかな… と心ひそかに待っているのでした。