見出し画像

東北-イスラエルスタートアップグローバルチャレンジプログラム

みなさん、こんにちは。MAKOTOキャピタルの大井です。

今回は、MAKOTOキャピタル事業紹介のアクセラ編東北-イスラエルスタートアップグローバルチャレンジプログラムキックオフイベントについてご紹介します。


―「東北-イスラエルスタートアップグローバルチャレンジプログラム」とは

「東北-イスラエルスタートアップグローバルチャレンジプログラム」とは、スタートアップに関するノウハウを多数蓄積しているイスラエルの専門家・起業家が、東北のスタートアップ企業に対してレクチャー・メンタリングを実施し、世界へ羽ばたけるように支援するプログラムです。

ここまで読んで、読者の中には「なんでイスラエルが東北でそのようなことを?」と思った方もいるかもしれません。実は、私もこの話を最初に聞いた時はそう思いました。そこで、まずはイスラエルのスタートアップ環境や今回の経緯について簡単にご説明させてください!

2011年3月11日、東日本大震災が発生した直後、被災者を支援するために世界中のどこの国よりも早く医療チームを被災地である東北に派遣してくれたのがイスラエルでした。

それがきっかけとなり、イスラエルと東北は親睦を深めてきました。

そして時は流れ、10年目の節目である2021年に、次は東北のスタートアップ支援にご尽力いただけることとなり、本プログラムが立ち上がりました。

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、実は、イスラエルが第二のシリコンバレーといわれるほどのスタートアップ大国であり、世界第6位のスタートアップ集積地として有名です。

人口は900万人程度と、東北6県と同規模にもかかわらず、なんと毎年1,000社を超えるスタートアップが生まれ、その多くがグローバル市場に進出しています。さらに、イスラエルは、数多くのスタートアップを輩出するために、持続可能なスタートアップエコシステムの構築にも力を入れており、今では世界で最も注目されているスタートアップエコシステムを形成している国となっています。

ここまで読んでいただけると、イスラエルという国に対するイメージも大きく変わったのではないでしょうか。

上記の通り、東北とイスラエルは、経済規模や人口規模、資源の非充足度合、リリースが限られているといった点で非常に類似したバックグラウンドを持っています。

それにもかかわらず、現在の東北と異なり、イスラエルでは、短期間にグローバル市場へと展開し、確かな実績をあげている起業家が数多く存在しています。

MAKOTOキャピタルでは、イスラエルは東北のグローバルな起業家精神のロールモデルになり、東北でもイスラエルのようなスタートアップエコシステムの構築を目指すことは十分可能と考え、今回のプログラムの実現に尽力してきました。

本プログラムを通して、イスラエルの起業家・専門家が、東北のスタートアップやその支援団体に対して、スタートアップの成長戦略と持続可能なスタートアップエコシステムの構築に関するノウハウをメンタリング・レクチャーすることで、東北から世界と競争できるスタートアップを輩出し、東北にグローバル市場とリンクしたスタートアップエコシステムの構築を目指します!

さて、2021年7月28日(水)、仙台市にて、本プログラムのキックオフイベントが開催されました。ありがたいことに、このイベントについては、テレビ・新聞・Webニュース等多くのメディアの方に取り上げていただきました。

ここからは、キックオフイベントの裏側を少しだけ紹介していきたいと思います。


―キックオフイベントまでの道のり

本プログラムは、主催が、駐日イスラエル大使館と日本貿易振興機構(JETRO)の2社、運営が、MAKOTOMAKOTOキャピタル、MIT Enterprise Forum of Israel、8200 Alumni Organization、Global Entrepreneurship Network Israelの5社、参加スタートアップが、Adansons、aiforce solutions、アジュール エナジー、ボールウェーブ、セルスぺクト、チェンジ・ザ・ワールド、炎重工、ミーチュー、ソニア・セラ・ビューティクス、サステナブルエネルギー開発の10社と弊社の投資先も数社含むそうそうたる団体・企業によって構成されています。その他、多くの団体・企業に共催・協賛・後援をいただいています。

イスラエル

上記のように、多くの団体・企業を巻き込んで、本プログラムの開始合図であるキックオフイベントを開催できましたが、キックオフイベントまでには8ヶ月間の準備期間がありました。

粉雪舞い散る2020年12月から駐日イスラエル大使館とのミーティングが開始され、キックオフイベントが近づくにつれてミーティングの頻度も増していき、週3回程度のミーティングを行ってきました。イスラエルと日本の間には6時間の時差があるため、日本時間の22時にミーティングが始まることも多々ありました。

キックオフイベントの詳細が決まった後、当日に配布する資料の作成にとりかかりました。

資料は、日本語・英語に加えて、ヘブライ語の3言語を併用したものでした。資料の大枠が決定し、内容も固まり、最後の誤字脱字チェックへと順調に作業が進んでいるかのように思いました。しかし、ここでひとつ問題が発生しました。

その問題とは、ヘブライ語の誤字脱字チェックをできる人が身近にいないということです。必死にこの問題に対するアプローチ方法を模索しましたが、最終的にはイスラエル側の担当者にヘブライ語のチェックをお願いしました。

このように、時差の問題や言語の問題がありましたが、全ては東北スタートアップエコシステムの発展に寄与したいという志の下、プログラムの高尚化に努めてきました。


―キックオフイベント当日の裏側

キックオフイベントの主な当日スケジュールは以下の通りです。

開場・受付(16:30)
開会のことば              :MAKOTO 代表取締役
主催者挨拶                          :駐日イスラエル大使
ビデオメッセージ①           :イスラエル国外務大臣
ビデオメッセージ②           :日本国外務大臣
来賓挨拶①                          :東北経済産業局長
来賓挨拶②                          :東北大学 理事・副学長
プログラム説明                   :MAKOTOキャピタル 代表取締役
パートナー紹介①               :MIT Enterprise Forum Israel 会長
パートナー紹介②               :8200 Alumni Association CEO
参加スタートアップ挨拶①:ミーチュー CSO
参加スタートアップ挨拶②:セルスぺクト
基調講演①                          :経済産業省 新規事業創造推進室長
基調講演②                          :Similarweb CEO
閉会のことば                      :ジェトロ東北地域統括センター長
閉会(18:30)

上記のように、開場・受付の時間が16:30だったので、それまでに配布資料の準備、会場設営、機材確認、リハーサル等を終わらせる必要がありました。近年のコロナウイルスの影響でリアルイベントの開催が久しぶりということもあり、あたふたする場面もありましたが、無事準備を終えることができました。

現場の方々の頑張りの結果、何とか時間通りに開場・受付が始まり、キックオフイベントが開始されました。

本イベントは、近年では当たり前になりつつあるオフラインとオンラインのハイブリッド開催でした。

途中で予定していた動画が投影されなかったり、講演者とのZoom接続が切れてしまったりといったハプニングがありましたが、司会を務めたMAKOTO代表の竹井のこれまでの経験で培ったアドリブ力と技術担当者の方の柔軟な対応力のおかげで予定をキャンセルすることなく完遂することができました。キックオフイベントには、会場とオンライン視聴合わせて国内外から約200名に参加いただきました。

以下、当日の様子に関する写真です。

イスラエル②

イベント開始前のひと時(左:竹井代表(MAKOTO)、右:福留代表(MAKOTOキャピタル))


イスラエル③

イベント開始前の駐日イスラエル大使と各スタートアップの名刺交換会


イスラエル④

司会を行う竹井代表


イスラエル⑤

プレゼンを行う福留代表


イスラエル⑥

イベント終了後の写真撮影①


イスラエル⑦

イベント終了後の写真撮影②


イスラエル⑧

イベント終了後の写真撮影③


―まとめ

最後に、本イベントに参加して感じたことを綴って終わりにしたいと思います。特に印象に残ったのは、MIT Enterprise Forum Israelの会長であるエラ・マタロンさんとSimilarwebのCEOであるオア・オファーさんが、起業家に向けて話した、「起業とは失敗の連続であり、何度転んでも必ず這い上がること、絶対にやり切るという強い志を持つこと、どんな状況でもポジティブシンキングでいること」(私個人の解釈に基づく見解であることをご了承ください)という内容です。当たり前のことだけれども、改めて言われると勉強になることばかりでした。

本プログラムは現在順調に進んでいます。プログラムの様子等についてもまたご紹介できればと思いますので、お楽しみに!


MAKOTOキャピタルでは、東北から日本全国、世界に羽ばたいていくようなスタートアップに対して投資や支援を行っています。まずはお気軽にご相談ください。


問合せ先:capital@mkto.org

担当:大井
2021年8月20日
---------------------------------------------------------------------
株式会社MAKOTOキャピタル(Makoto Capital Inc)
所在地:宮城県仙台市 代表取締役:福留秀基
ホームページ :https://mkto-capital.jp/
Twitter      :https://twitter.com/MakotoCapital
Facebook    :https://www.facebook.com/mkto.capital
note       :https://note.com/makoto_capital


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?