Y2Kとは？平成レトロと次に来るトレンドY3Kも解説
「Y2K（ワイツーケー）」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？主に「Y2Kファッション」といった形で用いられ、西暦2000年前後に流行したスタイルのことを指します。
Y2Kは「平成レトロ」ブームとも相まって、ファッション業界だけでなく、マーケティングの世界にも影響を与えています。
本記事では、Y2Kの基本的な概念、Y2Kや平成レトロが若年層に受けている背景、そして次に来るトレンドである「Y3K（ワイスリーケー）」について解説します。
Y2Kとは
トレンさん
IT企業のマーケター。物知りでトレンドにも敏感。
どんなちゃん
トレンさんの後輩。マイペースだが好奇心は旺盛。
どんな：親戚のZ世代の子がY2Kファッションにハマっているらしく…。流行ってるんですね？
トレン：2021年の10月にはZ世代がY2Kファッションにハマっているという記事がすでに出ていますから、今さら流行っているなんて言ったら若い子から「おっくれてるぅ～」って言われちゃいますよ。
どんな：若い子はそんな言い方しなさそうな…。
トレン：と、ともかく、Googleトレンドで見ても2022年頃から検索数は増えていて、今年に入ってからも伸びていますね。
トレン：Y2KのYはYearのことで、2Kは2000のことです。Kはkgとかの、千を表す単位ですね。若年層の間では、Y2Kテイストがブームになっています。
どんな：流行って繰り返すもんですね～。Y2Kの特徴ってどんなんですか？
トレン：ファッションとしては、カラフルで目立つデザインのものが多いですね。当時のギャルを思わせるものが現代流にアレンジされて取り入れられています。例えば、チュチュアンナの通販サイトにはY2Kアイテムとしてレッグウォーマーやアームカバーが並んでいます。
どんな：2000年頃って元気なイメージがありますし、「一周回って良い」という感覚はなんとなくわかります！
Y2Kと平成レトロブーム
トレン：Y2Kと同時に流行しているのが「平成レトロ」です。平成初期に流行ったアイテムやスタイルを取り入れることが「逆にナウい」わけですね。
どんな：な、ナウいって…。古いデジカメを持ち出して写真撮っている子とかいますよね。
トレン：あえて古いiPhoneで撮ることもブームになりつつあるようです。最新のスマホで撮った写真は綺麗すぎて、作り物感が出てしまうというか…古い機種の解像度の低さが生み出すノイジーさがリアルな感じがして、「エモい」と受け止められているのでしょう。
それに2000年前後にはいろんなデザインのコンパクトデジカメが売り出されていました。スマホがどうしても似た形になってしまうのに比べて、ファッション性が高いと思われるのも納得です。
Instagramにはコンデジと一緒に撮った投稿も
トレン：アニメやキャラクター、音楽などもブームが再燃しています。TikTokで最新の楽曲ではなく平成の頃に流行った曲で踊ってみたりですね。
どんな：そういえば親戚も、親子で「セーラームーン」にハマっているって話していました！
トレン：親子で楽しめることを念頭に作られたコンテンツも少なくないですね。特に母親とその娘では、服や鞄を貸し借りすることも珍しくないでしょう。「親子で使える・楽しめるなら…」と財布の紐もゆるくなりがちです。
Y2K・平成レトロを取り入れたマーケティング事例
トレン：企業もY2Kや平成レトロを意識した商品やプロモーションを展開しています。例えばチロルチョコは平成に流行ったティラミスとタピオカミルクティー味のチョコ「平成チロル」を2023年4月に季節限定で発売しています。
どんな：パッケージも派手ですね！
トレン：日本マクドナルドは、平成時代に人気だったバーガー3種を「平成バーガー」として2023年5月から期間限定で復活販売しました。浜崎あゆみの「Boys ＆ Girls」を使ったテレビCMも放映されました。
トレン：同じ頃、ZOZOTOWNはイメージキャラクターの本田翼がY2Kファッションに身を包んで登場するテレビCM「ZOZO MUSIC SHOW Y2K」を放映しています。
Y2Kの次のトレンド、Y3K
トレン：Y2Kの次のファッショントレンドとして注目されているのがY3Kです。
どんな：Y3K…3000年ですか!?一気に飛びますね！
トレン：近未来感のあるメタリックやラメ素材などを取り入れることが特徴ですね。
トレン：大丸・松坂屋 コスメの情報メディア＆オンラインストア「DEPACO」では、Y3Kメイクのポイントを漫画で紹介しています。
どんな：流れについていかないとですね！来週からY3Kファッションで出勤してみたいと思います！
トレン：それはCKY（超空気読めない）ですね…。
マーケティングを加速する新たな概念や注目キーワードに興味のある方は、ぜひ下のフォームからメルマガにご登録ください。