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名探偵コナン ベイカー街の亡霊 野沢尚脚本

素晴らしい作品を観ました。
野沢尚脚本だったので、観てみたいなと思っていました。

地上波では放映されないと言われているようです。

観て、なるほどと思いました。

(内容に触れるのでまだ観ていないかたはご注意)

鋭い政治批判、現代文明批判が入っています。

「血縁」がテーマになっていて、
政治家や有力者の2世3世という
こ憎たらしい子どもたちが主人公です。

その子どもたちが絶体絶命の試練の中で
どう変わっていくか

ここに大きな見どころがありました。

面白いですよ。

キーワードは「日本リセット」

またダイイングメッセージを読み解くという
シーンもあります。

また物語の舞台はゲームの仮想空間です。
まさにメタバースです。

それが乗っ取られて、
ゲームに負けたら
「電磁波攻撃」で死んでしまうという…

デスゲームに知らず知らずに参加させたれた子どもたち。

生き残るために、絶体絶命でも知恵をふり絞るんだ!という感じなので

ドキドキはらはらなんです。

書き写したいなと思う台詞が沢山ありました。

子どもの頃から好きなシャーロック・ホームズとその時代のロンドンが舞台なので、
そこも嬉しかったです。

血縁というものは魔物でそこに雁字搦めにされてしまうと、悪が増長したりもします。

この映画では、悪の温床となる血縁
だけでなく

愛情のような、切っても切れない「縁」というものもあり

それらに守られることも
感じることもできるよ!

というメッセージを感じました。

それがコナン君が最後に言う台詞に込められていると思いました。

やっぱり野沢尚さんは深い愛情を持ってる人だなと感じます。

烈火の月 という作品でも感じましたが
どれほど重く苦しいものを背負っても

生きるんだよ…と子どもたちに語りかけて
いるような気がします。

血縁とか、親の敷いたレールを乗り越えていけ

こんなエールも感じました。

このベイカー街の亡霊を観る前に
「ルパン三世 峰不二子という女」
を観ました。
MKウルトラ作戦という軍事洗脳の話がテーマだったので観て観ました。
こちらはフクロウが飛び回って、どうしようもなく暗い暴露映画だったと思います。

手塚治虫のスポークスマンを思い出しました。

やっぱり野沢尚さんは爽やかで突き抜けています✨

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