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水(映画「トップガン マーヴェリック」)

 (途中より暑苦しいネタバレあり)。

お風呂上り、朝起きた時、運動会の徒競走の後。お水が極上のご馳走となることがあります。最近水道の水もお茶にして飲むことが多く、それがたまたま外で頂くミネラルウォーターの水に、驚くような美味しさを感じることがあるのです。

水が出てくる映画。しかもそこで出てくる?という場面で登場する「トップガン マーヴェリック」。言わずと知れたトム・クルーズ主演映画「トップガン」の続編で、只今大絶賛上映中なのです。絶対見にゆくぞ!と決意を固めたのが、酎 愛零(ちゅう あいれい)様の、こちらの記事を読ませて頂いてからです。

トムのこと、映画のこと、航空機のことをよく分かっていらっしゃる、ツウな酎 愛零(ちゅう あいれい)様。読んでいて「これは見に行かなきゃならん」という記事でございました。そして前日に「トップガン」をアマプラで見て予習。次の日に本作を鑑賞に行きました。酎 愛零(ちゅう あいれい)様ありがとうございます。

マーヴェリックは天才的な腕を持つ海軍所属の戦闘機パイロット。冒頭のテスト航行では「変わらないわねアナタ」という、勢いと無茶ブリと意地と無頼の塊。このシーンを見ているだけでもう、何かやらかしてくれそうな予感。結果このオイタのお陰で、今回の現場に導かれてゆくのです。乗っているバイクのロゴ「kawasaki」を一瞬映してもらえたのもやっぱり嬉しい。

ここから先はネタバレまくっておりますので、先に映画を見たい方はお引返し下さいませ。

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(以下からネタバレまくりコーナーです)

戦闘機パイロットのエリートたちを教育して、核保有(予定)基地を破壊するミッションを仰せつかったマーヴェリック。その生徒の中に、かつてのバディであるグースの息子が。もうダメです。1作目を見てるので、「歴史は繰り返す」的なオマージュシーンの連続にほろほろと目頭熱くなり。

マーヴェリックが入った飲食店のBGMにDavid Bowieの「 Let's Dance」や、The Power Stationの「Get It On」が流れておりました。おお、いい選曲。

エリートと呼ばれるトップの人たちはいわゆる無双。その無双同志のチームワークをアゲるためのビーチフットボールの場面も1作目からの場面を見ていると、いいなあと感じておりました。

マーヴェリックは無双な生徒さんたちにいろんなことを言われても、収支穏やかで静かな笑みをうかべています。結局「コケたら腕立て伏せ200回!」と息巻いていた生徒さんたちばかりが罰ゲームをすることになり、だんだんと生徒さんたちはマーヴェリックの実力と、マインド、スピリットを認めてゆくのです。

途中マーヴェリックの理解者アイスとの対面、そしてアイスとのお別れシーンも胸アツでした。出世街道を上りつめていったアイスにとって、マーヴェリックは最後までアイス自身の理解者でもあり、1作目で自分の命を助けてくれた恩を忘れないでいたのでしょう。

生徒さんたちのチーム選抜過程も「なるほどね」と思いつつ拝見。かつて彼は無茶ブリの塊でしたけれど、優秀なのに自分と似た、読めない動きをするハングマンを選抜しませんでした。主役ではなく、ミッションを成功させる責任と、なおかつチームの皆を生還させるためのフォロー役、というマーヴェリックの意識と覚悟のあらわれだったのでしょう。

戦闘シーンの想定外の展開は「そうきたか」の連続で、次々と飽きさせません。敵さん基地の倉庫に収納されていたF14愛称トムキャットが出てきた時点で、胸中で雄たけびをあげていた私。奪還、ではなく拝借してしまう流れ。からの敵さん最新鋭戦闘機との、手に汗握る戦闘シーン。

敵さんについて顔覆面であり、具体的な情報があまりなかったというのも、純粋にこのチームのミッション遂行に集中することが出来ました。なんとなく「あのへんの国かもね」と想像させる余地はございましたけれど。国というよりも、暴力兵器への根絶、というミッションだったのでしょう。

また、飛び道具の兵器はドローンや無人機に代わってゆく流れに、パイロットが戦闘機に乗るという「人の力」の可能性と限界も描かれておりました。

前日に見た1作目と見比べる組織の人たちの構成も、いろいろと深いものを感じました。1作目のパイロットクルーは肌の白い人が主で、唯一入っていた肌の黒人の人は旭日旗のヘルメットを着用していて、「なんの意味でこういう演出?」と見ていた私。それが今回のパイロットクルーは多国籍ルーツのメンバー揃いで、海軍の上司、クルーも含めバランスの良いメンバー揃いでした。

社会は、世界は、より洗練された、共生と持続の方向に向かってほしい。そんな願いも込めた展開を感じたのです。

(映画ポスター)

(ドッグタグ)

(1作目ブルーレイ)


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